SDGsの地平
グリーンの「曲面蔭」
エコなイメージのオリジナル・サイン
LED間接照明は調光可能で色も変えられる 青は地球環境をイメージ
赤色にすると夕焼け空を想わせる
LEDを消灯したところ
セガ・ロジスティックスサービス矢口事業所の厚生施設のリニューアル計画です。
障害者就労支援施設を運営するNPO法人「ひびきの杜」がその1階部分を賃貸し、関東進出の最初の拠点としてスタートさせたいとの想いを受け、印象的で効果的に施設らしさをアピールできる方法を探るところから始まりました。
セガ担当者のプロジェクトにかける熱い想いと、「ひびきの杜」理事長のフレッシュで柔らかい感覚に後押しされながら、デザインをマッシュアップしていきました。
施設の中心となる作業室は、コストパフォーマンスの観点から、壁・天井の貼替えと家具を充実させることに主眼を置き、「ひびきの杜」らしさは、エントランス部分で表現する方向でまとまりました。
「ひびきの杜」のテーマカラーである、グリーンの「曲面壁」でエントランスを優しく包み込み、ベージュの「直線壁」を貫入させ、エントランスたる存在感を持たせるよう計画を進めました。
グリーンの壁には、プレゼン用にTVモニター用のカウンターを配し、リビングにいるようなリラックスした感覚を持たせました。
ベージュの壁は、内部へ優しく誘う「導入壁」として機能し、アイキャッチとして施設名を際立たせる「サインボード」の意味も持たせました。
オリジナルのサインは、ソフトな金地にビビッドなグリーンのロゴを組み合わせ、施設のエコで明るいイメージをアピールしました。
枠やカウンターを白木とし、グリーンの「曲面壁」を和紙調、ベージュの「直線壁」を網代調とすることで、柔らかな和モダンテイストを表現しました。
曲面壁の上部には、間接照明として、調光できるLEDライトを配し、幻想的でドラマチックな空間を体現、水平線や夕焼けを想わせる、グローバルな演出となりました。
全体として、施設の理念である「障害者就労支援によって社会に還元していきたい」という、SDGs的なイメージともリンクするデザインとなりました。
概要
所在地 千葉県印旛郡栄町
設計 青戸信雄建築研究所
施工 桝田建創
入口方向から