しっくいの白いキューブ－稲毛の家

この住宅は、音楽を愛する50代夫婦の、第二の人生を楽しむための小住宅です。

敷地は大通りから少し入った閑静な市街地にあります。
特に強い文脈をもたないプレーンな敷地なので、ミニマムな白いキューﾌﾞを挿入することで、この家の新しい‘顔’をつくり、土地に新しいリズを生み出せたら、と考えました。
設計は６畳間を１単位とした５ユニットをコの字に配置することで、アプローチプラザとなる‘６つ目のスペース’をつくり、リビングとひとつづきの豊かな空間を目指しました。

構成は、キッチンと水廻りを２ユニットにして東側に集め、西側にはフリースペースとピアノコーナーの２ユニットを配し、この東西２つの‘閉’空間に‘開’空間であるリビングとアプローチプラザをはさんだ配置としました。リビングとアプローチプラザは、トップライトを頂き、さらに南面に正方形のデッキを配することで、‘開’空間の軸線をより強調し、開放感のあるスペースを演出しました。また、全体に天井高を３ｍとし、間仕切りを可動とすることで、オープンな空間づくりができたと思います。ミニコンサートなどにも利用できるスペースになりました。

また、トップライトには手作りのサンスクリーンを、門柱は表札デザイン+制作まで、トータルにコーディネートしました。

仕上げは、漆喰などの自然素材でまとめ、シックで飽きのこない意匠としました。

概要
所在地　千葉県千葉市
述床面積　62.75㎡
構造　木造軸組　平屋建て
施工　大昌建設㈱

渡り廊下

ﾌﾘｰｽﾍﾟｰｽ

ﾋﾟｱﾉｺｰﾅｰ

水廻り

ｷｯﾁﾝ

ﾘﾋﾞﾝｸﾞ

ﾃﾞｯｷ

ｱﾌﾟﾛｰﾁﾌﾟﾗｻﾞ

模型写真