
<白壁と架構のダイナミズム>
この住宅は、TDP高野先生のプラーベートな週末住宅です。奥様の陶芸工房をというたっての願いをかなえ、また大勢が集えるスペースを確保しました。
将来的には定住することも視野に入れ、生活機能を充足させました。
敷地は、印旛沼に近い400坪を超える広大な土地です。
前面に田園風景が広がり、後ろには美しい里山、中央に古民家(江戸末期建立)を改修したデザインオフィス(TDP)が建ち、典型的な北総農家の風情をもっています。
この風景の美しさを継承しながら、土地に新しい風を吹き込みたいと考えました。
設計は、土地の広さを活かすよう、敷地の北よりに配置し、庭を大きく取りました。
前面に対し開くことで領域が広がり、田園を借景として楽しめる計画にしました。
構成は、間口3.5間、奥行き10間の東西に長い配置。
北側にキッチン・風呂などの水廻りを集め、居室はすべて南面させました。
居室郡は、障子で仕切られる間口2間、ひとつづきの空間に設定し、陶芸工房の土間から板の間・居間へと抜けるダイナミズムを演出しました。
居室郡の南には、収納と戸袋の機能をあわせ持つ白いキューブを規則的に配し、風景に新しいリズムを与えています。
小屋組は、無駄なく美しい組み方に腐心し、「現し」とすることで、力強いプリミティブな空間を目指しました。
屋根は古民家との調和をはかり、燻し瓦の切り妻を大きく掛け、ガラス瓦によるスリット開口を考案、暗くなりがちな中央の居室を明るく採光しました。
仕上げは、構造材は米松、床は桧、壁は漆喰、建具は木製とし、自然素材を心掛けました。
概 要
所在地 千葉県印旛村
延床面積 215.19u
構造 木造軸組 2階建て
施工 持井工務店
受賞
アメリカン・ウッド・デザイン・アワード
住宅部門 大賞
甍賞 住宅部門 佳作
日本建築学会作品選奨

外観 左は古民家を改修したデザインオフィス
まずはお気軽にお電話ください!TEL:0476-28-8719(受付:月〜金10時〜18時)
居間より前庭を見る※1

板の間より居間を通して借景の田園を望む※1
吹抜けの連続する木組※1

連続する白壁のリズム

ガラス瓦

夕景 ガラス瓦から光がもれる※1