<田園のケーススタディハウス>

  
ニュートラルな性格の玄関         2階寝室方向を見る

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     メッセージ     


玄関棟より見る 


2層分の全開サッシ デッキはヒバ材


全開サッシで外部デッキと連続する 


大きなワンルーム空間


ダイニング・キッチン 家具は全て作付け


壁は漆喰、床は桧板貼りでまとめた


2階より南側畑を望む


概要
所在地 千葉県山武市
設計 青戸信雄建築研究所
施工 金親建設
延床面積 102.43u
構造
 木造軸組 2階建て

受賞
トステム設計コンテスト
    サッシ部門 佳作
    玄関ドア部門 佳作
   


外観 外壁は漆喰とガルバリウムサイディング、軒は杉野字板表し

この住宅は、50代を迎え、これからのライフスタイルにあった住まいを追及するご夫妻と、そのご両親のための田園住宅です。

約500坪の大きな敷地は、南側前面にお母様の畑を望み、西側に作業場を兼ねたご両親の家屋、周囲は美しい林に囲まれた、典型的な房総ののどかな風景を醸しています。この風景に調和しながら、新しい生活の躍動感を感じられるよう計画を進めました。

元大工の父上が自ら手掛けた、既存家屋の一部を記憶として残し、そこに寄り添う形で新しい住空間を配置しました。
間口4間×奥行3.5間、2層の大きなワンボックスの住居棟に、既存家屋との連結空間として、1間×4.5間の細長いキューブの玄関棟を並べる計画としました。
構成は、房総民家の「田の字」プランを現代的に解釈し、「田園のケーススタディハウス」を目指しました。

住居棟は、吹抜けを中心とした大きなワンルーム空間で、2間分引き込みの全開サッシを2層分使用することで、南面の大開口を実現。デッキと一続きの空間性を持たせ、畑のある南側オープンスペースに向かって開放させました。また、2階寝室の独立性を確保するため、可動間仕切りを設け、開放と分節のメリハリをつけました。

軒は前面に1間分張り出し、民家の深い軒の出をイメージさせ、夏涼しく冬暖かいパッシブソーラー的機能を加味しました。また、野地板に無垢の杉厚板を使うことで、天井仕上げの手間を省き、現しの力強い木組み空間を表現しました。

外壁は、南東面は漆喰塗り、湿気の多い北西面は、対候性の強いガルバリウムサイディングとしました。また、屋根は遮熱ガルバリウム鋼板仕上げ、軒は杉野地板現しとし、全体としてモノトーンを基調に、素材本来の色彩でシックにまとめました。
内壁は漆喰、床は桧材の無垢板張りとし、白壁と木をバランスよく配置しました。

玄関棟は、壁・天井とも漆喰でまとめ、既存部分との緩衝空間としてニュートラルな性格を持たせました。
外壁は、ガルバリウムサイディングとし、住居棟との構成を明確にしました。

工事は、以前に既存棟を手掛けた、同じ集落の大工さんにお願いしました。
今回は、組織化されていない地元の職人さんたちの仕事の進め方に合わせ、詳細図は大まかな押さえにとどめ、現場での話し合いで進めていきました。
いつもの緻密なディテールとは違った、やわらかい温かみのある住まいに仕上がったと思っています。






1F

2F

住居棟

玄関棟

デッキ

リビング

ダイニング

ワークスペース

寝室

    

<構成図>