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最新冒険日誌
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劇場版 仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁
「魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁」
せっかくよい雰囲気だったのに、愛しの山崎さんが、 冥獣人バーサーカーの王グルーム・ド・ブライドンにさらわれてしまった! 奪回するにはやつらの巣窟インフェルシアに行くしかない。
途方にくれる兄弟たちだが、マジトピアにはどこへでも連れて行ってくれる聖馬がいるという‥‥。


総計四十分間にめくるめく展開を封じ込めた傑作に仕上がっている。 新しい魔法合体と迫力のCG。熱演するバーサーカー。 TVでは登場しないマジトピアと大聖者の登場、そしてちょっとだけ明かされるアイツの謎。

みな口を揃える一番のみどころは、終盤レッドとグルームの殺陣。 気迫の剣術アクションはすさまじい迫力でしびれる程カッコいい。 これだけでも観る価値があるねえ。

あと、最後のとどめが、新マジンによる力押しではなく、一工夫あるのも嬉しいところだ。
そして前編を貫くのは大人にはちょっと恥ずかしい淡い恋。実はTVよりちょっとだけ進展もあるのが、 これは足を運んだお客さんへのプレゼントかなと思うと嬉しくなる。

これまでの戦隊ムービーでは一番出来がよいと思う。
放映中のTVと完全にしっくりとなじむのは、経験で追随を許さない戦隊モノの醍醐味だね。
突っ込みどころが多い?いや、まったく気になりませんでした(笑)。

「劇場版 仮面ライダーヒビキと7人の戦鬼」
海水浴場に現れたオロチに立ち向かうヒビキと明日夢。 しかし、その巨体には歯が立たず、逆に明日夢をかばってヒビキは倒れてしまう。 責任を感じた明日夢は立花の地下で、オロチのことが記された文献を見つける。 それは自分と同じ名の少年と鬼たちの戦いを記した絵物語だった。

ぱっと見だと、例年のライダー映画のクオリティは感じられないという評価になると思う。 時代劇なので仕方がないが、お話自体がシンプルなので、そのほかで凝らないといけないはず。 それは、古風な小道具だったり、演出だったり、超絶の殺陣だったり、スピード感、爽快感だったりだと思う。 しかし、シーンの切り替えや展開がちょっと唐突だったりして、全般的にう〜んという印象を与えてしまう。 ヒビキの「かかってきな」や、カブキの変身アクションなど細かいところは結構面白いのに残念だ。

響鬼の太鼓はよいとしても、威吹鬼、轟鬼の音撃武器は現代そのまま。 音式神もきらきらのディスクだ。 大きいお客さんはもう少し時代に合わせたものを期待していたと思う(せめて音だけでも角笛とびわにするとか。「雷電激震!べべんべんべんべん‥‥」)。 まあ、このあたりはスポンサーに配慮したとか、本来のお客さんである子供たちに違和感を抱かせないという目的もあるのかもしれない。

実は、この作品は、TVシリーズの設定をもとに、監督さんたちが独自の世界を構築しているらしく、 展開を「こんな感じかな」と予想して作っているので、現代シーンも現在のTVシリーズとは異なっている。 また、過去の魔化魍の設定もかなり大胆な変更を行っている。 まあ前者は映画の宿命なので仕方ないと思うが、 後者の魔化魍の違いが、お客さんには違和感をもたらしたのではないだろうか。 TVシリーズのは結構新鮮でインパクトが大きかったので、この延長を期待してしまうところがあるかも。

パンフによると、 「時代劇の大変さを知っているので、最初は反対していた。 どちらかというと和風ファンタジーなものなので納得して、役者として仕事を請けた」(一部抜粋、文意を変えずに変更) という細川(ヒビキ役)さんのコメントもあるし、パロディ時代劇という世界観はよいと思う。 要は、「三匹が斬る!」あたりの感覚で観てねということだろう。 カブキの初登場シーンの台詞で、「こんな世界観ですよ、まじめな時代劇じゃないですよ」と一発で観客にわからせるのは、さすがだ。

カブキと歌舞鬼。この作品の主役は彼と言ってもよいだろう。 ストーリーの核となる男だし(イイ男だし)、子供に優しく大人が嫌いで傷つきやすい。 そんな性格が演技でも感じられてとても魅力的だ。 変身後も、番傘を使った殺陣はなかなか格好いい。 彼をもっと全般的に主役にしてしまってもよいくらいだと思う。

いろいろ書いたけど、 子供さんの視点から観るとどうなんだろうか。それが気になる。
しばらくしてからもう一度観てみようかな。