旅行中のトラブル

今回の旅行では、あらかじめちゃんと確認したのに実際はその通りでなかったり、「さあ、どーしよう!」とか「なんでこうなるの?」とかの状況に遭遇し、どう対処すればいいかをとっさに判断できずに困ったことがたくさんありました。 でも日を追う毎に徐々に状況に慣れてきて、ふてぶてしく対応できるようになりました。

その1 シャルルドゴール空港の朝ご飯サービスの場所を見つけられずに外に出てしまった

 出発前、成田空港で早朝乗換えのパリでの朝ごはんチケットをもらった。けど、着陸後しばらくうろうろしたけれど、該当するレストランがわからないまま、外に出てしまった。間違いに気づいて中に戻ろうとしたけれど、(レストランは6時までしか利用できないのに)中に入るゲートは朝6時にならなければ開けてくれないらしく、(ここはフランスだから)片言の英語もポルトガル語も日本語も通じず困った。大騒ぎして日本語のわかる人に来てもらってようやく(特別扱いで、かな?)内側に入れてもらった。
 もう一度間違えたあたりに行ってみると、ひっそり目立たない通路を行かなければならなかったから迷って当然だよって思った。

 迷っても、もと来た道をたどることができないから、強制される一方通行って大嫌い!

その2 リスボン空港からオリエンテ駅に向かうバスの乗り場がわからない

 ちゃんとガイドブックを見て、空港出口から迷わずバス乗り場に行けたんだけど、バス停の時刻表には掲載されているのに、目指す行き先へ向かうバスがいつまで経ってもやってこなかった。 でも、周りを見渡してもいったん空港の建物に戻って反対方向に歩いてみても他にバス停は見当たらなかった(同じ方向行きのひとつ手前のバス停はあった)から、ここでいいんだろうとずーっと待ち続けた。1時間近く待ったところで、近くの人にオリエンテ駅へ向かうバスはまだ来ないのかと尋ねてみたら、反対方向だから別の乗り場だと言われ、ここからは見えないけど、坂の下のガソリンスタンドの前のあたりに停留所があると教えてくれた。

 ガイドブックは、駅とは反対方向に向かうバス停だけが示されていた。対面交通で、道路のすぐ向かい側に反対方向のバス停があるのであればそれでもかまわないけど、一方通行でしかも起伏があって、目の前にある道路しか見えないという状態では、表記が不親切だと思った。見渡せない場所で、地図に一つしか書かれていないと、その一つしかないのかなと思ってしまう。

 やっぱり、慣れない場所での一方通行って大嫌い!

その3 コインブラへ向かう列車は折からの豪雨で運転見合わせ

 やっと、オリエンテ駅にたどり着いたけど、駅の案内板をみてもコインブラ方面の列車の発車番線が空白になっていた。なんでかなーと思ったら、不通区間を通過する予定の長距離列車は運休しているとのこと。いつ通れるようになるかわからない(関が原付近の雪のため東海道新幹線が不通となり、東京名古屋間で折返し運転をしているような)状態なのに、その日もニュースで報道していなかったから、翌日はてっきり通れるようになったのかと思ったけど、やっぱりまだ不通だった。

 たいした重大なニュースではないんだろうか?でも、もっとのんびりおだやかな内容の番組ばかり放映されていたようだったけど。そういう国なのね?

その4 旅行代理店で受け取った「マディラツアー」のチケット類の中に、帰りの航空券(フンシャルからリスボン)が見当たらない

 あらかじめ、マディラへの航空券+宿泊セット(2泊3日)を扱っているポルトガル各地の旅行代理店をメモしていて、住所を頼りに探してみようと思っていたけれど、リスボンとポルトでは週末だったので、見つけても営業時間外だった。ようやくアマランテ市内散策中に旅行代理店を見つけたので、マディラへの航空券&宿きっぷを購入した。
 ところが、翌日ポルトからリスボンに向かう列車の中でチケットを確かめてみるとどうも航空券が一枚足りないような気がしてきた。(はじめはこういうもんなのかなーって思って深く考えなかったけど、時間が経つにつれてやっぱり変だと思うようになった)


台紙に残っていた(つまり受け取った)方

 宿に着いてすぐにアマランテの旅行代理店に電話をかけようとしたけれど、つながらなーい!ホテルの部屋の電話(市外へのかけ方まちがってないはず)、AFのFFP会員に貸してもらえて持って行った携帯電話のどっちを使ってもつながらない!
 いろいろな資料を集めて情報を合わせてみると、どうやらアマランテ方面は数年前に電話の局番が変更になったらしく(03のあとに3をつけて一ケタふえるっていうようなやつ)、でも旅行代理店でもらったチケットの台紙には(のん気なことに)古いままの直っていない電話番号が示されているようであることが判明した。
 やっとかかった!帰りの航空券がくっついていないので、おそらく間違って切り離されてしまったのではないかと説明(英語で)して、なんとか伝わったみたい。調べて連絡してくれるってことになって、やっぱり破りとられてしまっていたことがわかって、明日から2泊泊まる予定のホテル(リスボン市内)に送ってもらえることになった。
 翌日、チェックイン時に速達で届いたチケットを受け取り一安心した。


後日、滞在ホテルに速達で送られてきた問題のチケット
これがないと日本にも帰ってこれなかったんだよなー

 本当はマディラのホテルは三ツ星のサンタイサベルだったはずなのに、送迎車に連れて行かれたのは、五ツ星の「ホテルサボイ!」。追加料金も取られずいいのかなーと思ったけど、これはどうやらアマランテの旅行代理店のおわびのしるしだったみたい。マディラの2日目は朝暗いうちから一日ポートサント島へ出かけてしまい、せっかくの豪華なホテルでゆっくりできなかったのは心残りだった。

その5 濃霧

 マディラに向かうのは午前9時半頃の便なのでリスボン市内のホテルを朝7時すぎに出発しバスで空港に向かった。普通ならある程度空港に近づいたら周りの景色でわかるんだけど、霧が濃くて何にも見えない。降りるバス停も、もうそろそろのような気がするけどよくわからなくてどうしよう!って思っていたら、近くの人が(私の荷物と人相をみて旅行者だとわかって)空港は次よって教えてくれて「次とまります」も押してくれたのはとってもありがたかった。
 けど、ちゃんと空港建物前にバス停がないので、降りても濃霧のためどこに空港の建物があるのかわからなかった。空港は搭乗口(2階)と出口(1階)が90度違う向きで、一般道路からの進入路も別々、バス停も別々、向かう方向によるバス停もそれぞれ(しかも空港建物前でなく近くの道路の上)でややこしいから余計はじめ迷ったようだ。
 濃霧のあいだは飛行機も飛べなくて(建物内どこでも喫煙可、逃げ場がないのがつらかった!乗ってしまえば禁煙だから飛ばなくても早く乗ってしまいたかった)、マディラ行きは1時間半程遅れた。それでも、ホテルへの送迎車は待っていてくれた!と感激したら、同乗者(マディラ島内の旅行代理店のえらい人みたい)がいた。

その6 グランドフロア

 中学のときに習ったから、ヨーロッパのホテルでは、ロビーのある階はグランドフロアでその上の客室は、1st、2nd、3rd floor と呼ぶってことはわかっていたし、7階ですって言われたらエレベータの「7」を押して上がって行き、降りてくるときは「G」を押すってわかっていたはず。なのに、マディラのホテルで「あなたのお部屋は1階です」って言われたとき、ついエレベータに乗らずにロビーと同じフロアをうろうろして客室を探してしまった。1階はグランドフロアの上だから別の階だってことに気づくのに時間がかかってしまった。

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