平成28年(2016)宮澤研究室新年会



1月10日(日)  上野 韻松亭

加藤良一記(2016年3月7日)

 


 主である研究室の教授が亡くなられたあとは、ふつうならば新年会などなくなってしまうか、あるいは自然に途絶えてゆくのではないかと思いますが、われわれは、それを途絶えさせることなく、連綿と現在に至るまで
30年以上にわたって続けているのです。これは稀有のことかも知れません。

 今年の会場、上野の韻松亭(いんしょうてい)は、明治8年創業の老舗料亭です。韻松亭の裏手には寛永寺の鐘楼<時の鐘>があります。享保撰要類集によれば、江戸では、上野、市ヶ谷、赤坂田町円通寺、芝切り通しの順に時の鐘が鳴ったようです。今でも午前6時、正午、午後6時に撞かれているといいます。

 芭蕉は
    花の雲 鐘は上野か 浅草か
 と詠みました。

 芭蕉がこの句を詠んだ時代、最初の時の鐘は上野でした。芭蕉が聞いた鐘の音は、果たして上野かそれとも浅草の時の鐘かと思案している様子を表しているのです。
韻松亭という店名の由来は、寛永寺の鐘の音が松に韻(ひび)く様から名づけられました。このような由緒ある料亭で新年をお祝いするのも一興ということで選びました。

 今年の話題のひとつは、昨年(2015年)ノーベル賞生理学・医学賞を受賞された大村智先生(北里大学特別栄誉教授)の人となりについて小宮山寛機さんから聞くことでした。大村先生の下で仕事されていたときの思い出を話して頂き、とても親しみのあるお人柄だと感じました。
 詳しくは、
別途このホームページの〔なんやかや〕コーナーにE-105)「ノーベル賞受賞者大村智先生とホスピタルアートとして掲載しておきましたのでご一読ください

 


      

           

  

                


    出席者(14名:敬称略)
      安藤 彰信
      
大滝 昌子
      尾形 義秀

      小原 一男

      小俣 義明
      
恩田真紀子
      
加藤 良一
      
小宮山寛機
      
小森 正樹
      清水恵一郎
      
島崎 弘幸
      関根 規由

      丸茂 健治
      
山本 裕士
  




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