隠れ宝塚のひとりごと

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雪組宝塚大劇場公演
「バッカスと呼ばれた男」
「華麗なる千拍子 '99」


「華麗なる千拍子 '99」編

観劇日   99年11月13日 99年11月30日
観劇時刻  午後3時の部  午後1時の部
観劇場所  1階23列上手(A席) 1階24列上手(A席)

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華麗なる千拍子 '99
−高木史朗作品より−

酒井 澄夫 監修
中村 一徳 構成・演出


−中村一徳流「華麗なる千拍子」−


 これは中村一徳氏が好きか嫌いかで意見が分かれそうだ。

 タイトルは「華麗なる千拍子」であるが、故高木史朗氏の「華麗なる千拍子」ではない。確かに、初演時のテーマ曲「幸福を売る人」などが歌われ、「お国巡り」というコンセプトも初演から引き継がれている。しかし、中身はほとんど中村一徳ワールドだった。中村一徳氏の大切にしている「タカラヅカらしさ」を表に出したものとなっている。「ラヴィール」の再演でも見ているのかと錯覚したほど。中村一徳流「華麗なる千拍子」と言った方がよかろう。
 個人的には、結構このショーは気に入った。「ラヴィール」が気に入っているショーの一つである僕には、中村一徳氏の描く世界が妙に合うらしい。「徹底的にタカラヅカ」という潔さも気持ちいいし(そのくせ植田作品はだめというのはある意味奇妙だろうか……(^^;)。
 しかし、冷静に見てみると、中村一徳氏の作品が苦手な人にはかなりつらそうな作品にも見える。「お国めぐり」のコンセプトよりも、中村一徳氏のセンスが結構目立つのだ。実際、「ラヴィール」で見たような場面が結構多い。構成も似ているし。このあたりは中村一徳作品を好まない人にはかなりマイナスになることは間違いない。

 中村一徳氏の演出と同時に気に入ったのが主題歌の「幸福を売る人」。聞いているだけで幸福になれそうな歌詞が非常によかった。


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