夜間(二部)の過去の物語

ここ何年もの間に夜間(二部)を設置している大学の学部や学科で募集停止が相次いでいます。
その理由として、勤労学生の減少や受験生の減少(これが一番の理由かと推定します(もう少し言えば、大学院も社会人のために通学ができるように、夜間の開設
行なうようになってきたことによるシフトもあります)をあくまでも高3〜2浪までの受験者の減少であって、現在社会人の人は該当しません)。その他、大学側の運営事
情等があります。
かつて、いわゆる受験者人口が多かった1980年代後半から1990年代前半の受験バブル期と言われた時代では一部(昼間)の受験競争が激しかった事もあり、その
流れは夜間にも反映し、夜間の競争倍率は1、2倍に留まらず、3倍以上の大学も少なくなく、合格者の割合も現役生よりも浪人生の方が多い大学がほとんどでした。

過去に夜間の募集があった大学を以下に記載します。以下を見ますと、かなり多くの大学で募集停止になったことがおわかりかと思います。(学部の記載は大学によ
っては省略しています。あくまでも参考程度です)。

・神戸大(経済)
・東京都立大(現首都大・以降、夜間の学生募集は無)
・札幌学院大
・千葉工業大
・青山学院大(経済・経営・文(教育学科))
・駒澤大(経済)
・芝浦工業大
・東海大学(工)
・東京経済大
・中央大(全)
・日本大(法・政治経済学科、新聞学科)
・法政大
・明治大
・明治学院大
・立正大(心理学部・臨床心理学科は編入は夜間募集なし)
・関東学院大(経済・工)
・神奈川大(工)
・愛知大
・名城大
・立命館大
・大阪工業大
・大阪産業大
・関西大
・九州共立大
・熊本商科大
・沖縄国際大

※公立大学は北九州市立大地域創生学群以外は廃止になりました。

次に、短大は以下の通りです。
・東京都立短大
・共立女子短期大学(2006年度まで夜間の募集があったようです)
・法政大学短期大学部(元々夜間のみとは知らなかったです)
・神奈川大短期大学部
・日本大学短期大学部商経学科
・愛知学院大短期大学文科

特に中央大法学部や明治大は夜間の中では合格するのが難関のようでした。
私自身、以前の大学を卒業後、上記のいずれかの大学への入学を考えていたのですが、仕事の都合で通う事が難しいのと編入試験の準備が出来なかったために
見送っていたのですが、いつの間にか上記の大学が募集停止になっている事を知った際にはとても残念に思いましたが、まさか、募集停止になることなどは全く想像
にもなかったのです。
昨年(2006年)、仕事をしながら通う事が出来る大学を見つけ、現在(2007年)、その大学へ通っていますが、もし順調にいけば再来年には卒業という事になるのです
が、そこで、その大学を卒業した後はどうしようかと考え続けているのと同時に、次は夜間の大学へ通うことを仮に考えたとしても他の大学は時間的に無理の可能性
が大です。はたから見れば私は大卒だし、もう幾度も大学へ行く事はないのでは?と思われるかもしれませんが、本当に行く必要がないと思うのは、「学歴ではなく、
勉強をする意思がなくなった時」
ではないかと思うのです。
夜間の大学が募集停止になるという事は今までに募集していた学部の減少ということにもなりますので、学部の選択肢が以前に比べかなり狭くなり、例えば、英米文
学科のある大学は青山学院大や東北学院大の2つしかないのと、史学科(歴史学科)のある大学は国学院大しかないので全体としてこれらの学部の募集数と入学枠
が少ないわけです。
最後に、今後も夜間を設置している大学の学部や学科の募集停止が十分ありえますし、翌年でさえも私の知る限りでは2つの大学の学部や学科がすでに募集停止が
公表されていますし、募集停止は大学のHPでいきなり翌年の募集停止になる事を公表される事が少なくありませんので、夜間の大学へ通いたい(通える事が可能で
ある)と思いましたら即夜間の大学へ通うことを決められ、入学試験等の準備を進めて下さい。そうしませんと、ますます夜間の大学の選択肢が狭くなるのです。
そのため、夜間の大学のHPは常々チェックをされて下さい。

※大学や学部、学科の廃止が相次いでいることもあるため、これらについての更新は2009年1月25日で終了します。


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