「鳥類標識マニュアル」改訂版の公開経緯について   20116.2.


2009年3月31日、「鳥類標識マニュアル」改訂版(改訂第11版)が完成しました。2009年10月27日に、この改訂版はパンダーへ配布されました。配布に先立って、2009年10月10〜15日に改訂版マニアルを使ったパンダーへの教育が実施されたそうです。

(以上、環境省担当官の公式回答

 

旧版と比較して

・バンダー資格の取り消しについて、が冒頭にある

・バンダー心得の項目にも、事故を防ぐために頻繁に見回ることと書かれている

・「死亡事故の大半は食害である」ことが書かれている

など、バンディング問題解決に向けて大きく前進した内容となっています。

 

また、web上での公開についても、当初は「かすみ網の構造や設置方法についての記載が、密猟者に悪用される恐れがあることから、ホームページでの公開はできない」とのことでしたが(2009.11.18.環境省担当官の公式回答)、当該箇所を削除して生物多様性センターのwebサイトで公開されました。

  http://www.biodic.go.jp/banding/banding.htmlの中ほど、鳥類標識マニュアル PDF(18.1MB)

これまで、「鳥類標識マニュアル」は非公開でしたから、この公開もバンディング問題解決に向けて大きく前進したと言えます。

 

 

次の段階として

2009年10月10〜15日に改訂版マニアルを使ったパンダーへの教育が実施され、死亡事故の大半は食害であり、事故を防ぐために頻繁に見回ることとが各バンダーに周知されました。

よって、2010年度(2010.4.1.〜2011.3.31.)には、より慎重な鳥類標識調査が行われたはずです。ですから、食害の件数や死亡事故そのものが大幅に減じていることが期待されます。今年も、「捕獲許可証返納時の義務報告書」を情報公開請求して確かめたいと考えています。