乳がんの予防法はありますか?

残念ながら確固たる予防法はありませんので、自分の<乳房>を、ひいては<命>を守るためには、何よりも<早期発見>が大切です。

女性の8人に1人が<乳がん>になるとされている欧米では、1990年を境に、それまで上昇しつづけていた死亡率が一気に低下に転じました。その最大の理由は、マンモグラフィによる検診の普及と、効果のある薬剤治療にあったと考えられます。

マンモグラフィ検診の普及率は、70%の欧米に比べ、日本では残念ながら、まだわずかに2%(2002年)と桁違いの低さです。そこで厚生労働省の勧告を受けて、秋田県でも2004年4月から、50代、60代を対象にマンモグラフィ検診を導入し、2005年からは40代にも広げる予定です。

市町村によって多少のばらつきはありますが、マンモグラフィ検診を導入することが、秋田県全体の課題となっています。

 

『あるる』2005年1月号・インタビュー記事より構成