弘法桜     平成二十年 四月 撮影



 これは長山街道沿いにある、 樹齢推定800年   『弘法桜(こうぼうざくら)』です!    

◎雫石町指定天然記念物    一名   『弘誓桜』(クゼイ)     種類はヒガンザクラ   

    樹高17m 胸高直径1.5m 枝張り東西17m 南北20m                     
   ※昭和63年調べ 現在は枝ぶりも大きく成長しておりますのでもっと大きいです。       


いろんな時代を亘ってきた県下では一番長生きしている桜の巨木です。          
樹齢800年の巨木としても日本で一番北に位置する桜となります。             


☆伝説                                                     
昔、弘法大師が参道を通った際に杖を突き立てたものが根付いたと言われ、    
「枝を折ると血が出る」との昔からの言い伝えがあります。             



この地は岩手山神社へ向かう参道に面しておりました。                 
現在では岩手山がよく見えますが昔は廻りに木が生い茂り、              
うす暗く、人通りも少ない静かで穏やかな場所でした。                   


20数年前、道路が整備され車通りが多くなるまでは、地域にも余り知られることのなかった桜です。


道路が出来、たくさんの方が目にする機会が増え、朽ちかけていた桜の保存が叫ばれました。
その後、町の文化材の指定を受け、樹木医による治療のおかげで現在のような姿になりました。



桜の開花時期には全国各地からたくさんの人が訪れ、夜間にはライトアップも行われます。 

開花の時期は4月末〜5月始めです。 詳しい開花時期は下記を参考にしてください。    

  「小岩井の一本桜」からも5.7kと近いですので、たくさんの人に見に来ていただきたいと思います。




    今日の弘法桜 2015 春   今日の小岩井一本桜 2015 春
    4月22日 開花            4月25日 開花

    4月26日 満開            4月27日 満開

    今日の弘法桜 2014 春   今日の小岩井一本桜 2014 春
    4月25日 開花            4月28日 開花
    4月28日 満開             5月2日 満開

    今日の弘法桜 2013 春   今日の小岩井一本桜 2013 春
      5月6日 開花            5月11日 開花
      5月11日 満開            5月14日 満開 

    今日の弘法桜 2012 春  今日の小岩井一本桜 2012 春
   5月1日 開花            5月3日 開花
  5月3日 満開            5月4日 満開

    今日の弘法桜 2011 春   今日の小岩井一本桜 2011 春
   5月2日 開花            5月7日 開花

   5月7日 満開            5月10日 満開

    今日の弘法桜 2010 春   今日の小岩井一本桜 2010 春
   5月4日 開花            5月6日 開花
  5月7日 満開            5月7日 満開

    今日の弘法桜 2009 春   今日の小岩井一本桜 2009 春
   4月19日 開花           4月28日 開花
   4月25日 満開            5月3日 満開

     今日の弘法桜 2008 春   今日の小岩井一本桜 2008 春
   4月19日 開花           4月22日 開花
   4月22日 満開           4月25日 満開

     今日の弘法桜 2007 春   今日の小岩井一本桜 2007 春
  4月30日 開花           5月6日 開花
   5月5日 満開           5月8日 満開




敷地内の櫻沼には、龍が昇っていったとの伝説もあり、 
この桜も龍が天に昇っているような勇壮な姿に見えます。
 
廻りの枝も大師堂を巻き、守っているかのようです。

人の大きさと比べるとその巨木の大きさ、枝ぶりの長さが見て取れます。
カメラマンの他、隣接する庚申塔に手を合わせる姿が見えます。



遠くから参拝に訪れる方も多い、ゆかりの場所です。
たくさんの方に見ていただきたいと思います。






四季折々の弘法桜


雪解け後、すぐ見事な枝ぶりの弘法桜

新緑に包まれた弘法桜

夕方、岩手山をバックにした弘法桜

雪の花・・・春先、重い雪が降った朝、晴天に恵まれた時のショット
(この後、雪はすぐに解け落ちました。)

モノクロ画像のような荒れた天気の弘法桜

1本の桜の為に行われるのは珍しいライトアップの様子
  

櫻沼弘法大師堂      

☆伝説
明治の末頃、足の不自由なお婆さんがおりました。                        
お婆さんは弘法大師様を信仰して毎日不自由な足を引きずって                 
桜の下に座ってお経を唱えるのを日課としていました。                       
雨の日も雪の日もお婆さんの姿が桜の木の下に見られました。                 
      そうして、一年余りが経ったころ、お婆さんの不自由だった足が自由に動けるようになったそうです。 





写真の画像は現在ある『桜沼大師堂』の前に建てられた大師堂で    
昭和16年に写されたという写真です。(地域の歴史を探る某写真集より)

場所は現在とほぼ同じ場所ですので廻りにたくさんの木が生い茂っていた当時が伺えます。
大師堂は現在よりもかなり大きなもので、屋根は杉皮で葺かれていました。          
      服装や景色から当時が伺える貴重な画像です。(左上に少し写っているのが「弘法桜」です。)      


  現在の建物は、周辺の方々の寄付を集めまして昭和41年9月21日に完成

    


19年4月24日修復完了 現在の「桜沼大師堂」



 さまざまな言い伝えも多く、御利益があるとのことで、遠くから参拝に訪れる方も数多い・・・

そんな弘法大師ゆかりの場所です。


御縁日   4月21日  9月21日


平成十九年五月三日
櫻沼大師堂改修工事及び御宝前に奉納をし、法要を執り行いました。




開花時のライトアップの様子
桜の下はまるでプラネタリュ-ムの星空のような幻想な世界

櫻沼                                                 

☆伝説
大師堂のそばには「桜沼(さくらぬま)」と呼ばれる沼があり、                 
昔は、現在と比べ三倍ほどもある大きな沼でしたが、埋立てられ現在の形になりました。
昔から底なし沼との言い伝えがあります。                             

ここから龍が天に昇っていった・・・

という言い伝えもあり大師堂の中には龍神様を祭っております。



龍が昇ったという伝説の沼 「櫻沼」 
  
湧水となっており、沼には昔から「ミツガシワ」が群生しております。
胃もたれや腹痛などに効果のある薬草として知られていますが、
全国各地の境内地にミツガシワが多く生息していることや
生育状態で五穀豊穣の目安としている地域もあり、
参道沿いの薬草として、地域の拠点の目安として
重要な役割があったのではないかと感じております。




櫻沼の廻りは桜が植えられております。
植えられた時期は、調査中ですが、幹の大きさから決して古くない時代と思われます。
(現在の櫻沼大師堂の建立の際、植えられたのかもしれません。)

植えられている樹種ですが、花びらや葉の形、開花時期等からみると

染井吉野(ソメイヨシノ)、昭和桜(ショウワザクラ)、薄毛山桜(ウスゲヤマザクラ)

と思われますが、桜もたくさんの種類があり、
専門家に依頼して調べたわけではありませんので確定的なものではありません。

※沼は見た目以上に深く、危険ですので近寄らないでください。



庚申塔(こうしんとう)       

弘法桜の脇に3基の庚申塔があります。
桜の巨木に目を奪われるあまり、よく気を付かなければ見過ごしてしまいますが
調べてみるとこの地の歴史が伺えます。

長山街道として知られるこの地は元々、岩手山神社へ向かう参拝道でもありました。
昔は長山道、新山道とも呼ばれ、地域の入口の拠点の一つでした。
庚申塔はこの入口に悪病やその他の災いが地域に入らぬようにと
幸せを願って建立されたとされています。


3基ありますが、古い順にご紹介します。

安永4年(1775年)建立 (左端)  「庚申五穀成就敬白」

こちらの庚申塔にはこの他にここからの道しるべも刻まれており、
「右 岩手山道」
「左 岩井花道」
と記されてあります。
標識などなかったこの時代に遠くから訪れる参拝者の為に刻まれたと考えられます。

26年後

寛政13年(1801年)建立 (右端)      「奉納庚申塔」
右側に「五穀」
左側には「成就」
の文字が刻まれています。

15年後

文化13年(1816年)建立 (中央)  「庚申塔九月大吉祥」



現在でも先人の想いを受け継ぎ、手を合わせる方々も少なくありません。
地域を知り、手を合わせたり、語ったり次の世代に伝えることも大切なことです。
幸せを願って建立された当時の想いを胸に、今後も継承できるよう努力していきたいと考えております。



☆一言
         私はこの地の「別当」を努めさせていただいております。        
この由緒ある桜をたくさんの方々に足を運んで見ていただきたいのと同時に
由来などの由緒ある伝説を多くの方に伝えるのも別当の務め、地域の為と感じ
微力ながらページを作成しました。

当サイトはリンクフリーです。
境内地には由来等が分かる看板は残念ながら一切ありませんので
弘法桜の他、地域の伝統の継承についてみなさんに活用していただければ光栄です。

20年春にはみなさんにゆっくりと見ていただけるようにとベンチを設置しました。           
今後も、たくさんの皆様によるご参拝や桜を見に来ていただけるように努めたいと考えております。

 備考                                                        
  桜については、平成の始め、京都の有名な『桜守り』で全国の桜を追って旅をつづけた     
佐野藤右衛門さんという方が出版された『さくら大観』という本の中で                 
弘法桜について記載された部分を抜粋致しました。                           
        


                              
雫石駅 4.5k  小岩井駅 4.8k  長山街道沿い          

※弘法桜までの道路看板、出入口看板などは一切ありません。

境内地 住所 岩手県岩手郡雫石町長山松森36

※境内地は私有地です。 
マナーを持って気持ちよくご覧いただけますよう皆様のご協力をお願いします。

ページについてのお問い合せ    管理人(別当) 019−692−2591 長沢