データベースファイルの構造

  このページは、このデータベースで作成されたテーブルの中でも、特に重要・分かりにくいと思われるテーブルについて、テーブルの利用目的と フィールドの役割などについて解説しています。

[蔵書]テーブル

図書館で管理する図書などの資料についての情報を記録します。

フィールド名
データ型
解説
内部図書番号
オートナンバー
(長整数型)
 データベースに登録されている図書を一意に区別するための番号。一度 登録すると、二度と変更しない。図書の登録や追加で欠番が生じることがあるが、欠番の番号は利用せずに新しい番号を資料に割り振ってください。
 図書などの資料に貼り付けられたバーコード番号は、ソフト内部で内部図書番号に変換される。貸出や予約を記録する際も、データベースには内部図書番号が 記録される。
種別コード
数値型(長整数型)
 資料の性質(書物、寄贈資料、視聴覚資料など)を区別するための フィールド。
登録番号
数値型(長整数型)  種別コードの中で一意に割り当てられる番号。
図書名
テキスト型(255文字)  図書名。制限文字数は半角文字のもので、全角文字を使うと入力できる 文字数は半分になる。
図書名フリガナ
テキスト型(255文字)  図書名のフリガナを全角カタカナで格納する。
著者名
テキスト型(255文字)  著者名。
著者名フリガナ
テキスト型(255文字)  著者名のフリガナを全角カタカナで格納している。
出版社
テキスト型(50文字)  出版社。
出版年
数値型(長整数型)  資料の出版年を西暦4桁で格納する。
叢書注記
テキスト型(50文字)  叢書についての記述。「岩波新書」「ブルーバックス」など
ISBN
テキスト型(50文字)  図書に記載されているISBNを13桁(バーコードの下にある数字) で格納する。
区別
テキスト型(50文字)  図書購入の財源(消耗品・備品・寄贈)の区別を入力する。
金額
通貨型  図書の金額。値段。
分類
テキスト型(7文字)  日本十進分類法(NDC)による分類。「000.000」のように、 数字6桁(ピリオド含めて7文字)以内の文字を格納する。
所在
テキスト型(50文字)  図書が他の場所(部署・分掌など)にある場合、ここに記述する。
購入年度
数値型(長整数型)  図書の購入年度を西暦4桁で格納する。
配架位置
数値型(長整数型)  図書館の中でどこに資料が存在するかを示す数字。棚に番号を振って、 その番号をここに格納するなど。
貸出中
Yes/No型
 貸し出し中の図書の場合、チェックが入る。
予約中
Yes/No型  予約されている図書の場合、チェックが入る。
不明
Yes/No型  紛失などの理由で図書が存在しないとき、チェックを入れる。チェック を入れると、検索結果に出てこないなど、一般の利用者からは見えにくくなる。
テーマ
テキスト型(50文字)  「進路」「人権教育」など、頻繁に利用される図書についてテーマを定 めておくと、検索が行いやすくなる。
備考
テキスト型(255文字)  備考。特に必要がある場合に記入。

[図書館利用者]テーブル

 図書貸出などのサービスを提供する利用者に関する情報を入力します。

フィールド名
データ型
解説
利用者番号
数値型(長整数型)
 利用者を一意に区別できる数字。登録する全員が異なる数字を持たなけ ればならない。学生番号など。
氏名
テキスト型(50文字)
 氏名。
現在貸出冊数
数値型(整数型)  利用者に現在貸出している冊数。
クラス
数値型(整数型)
 昔のデータベースで利用していたもの。現在は利用していない。
学年
テキスト型(1文字)  利用者の学年を格納する。卒業生は「G」、教職員は「T」を半角で入 力する。[選択用(学年)]テーブルの学年コードフィールドの値を入力する。

数値型(バイト型)  利用者が学生の場合、所属するクラスを入力する。卒業生や教職員の場 合は、何でも構わない。
番号
数値型(バイト型)  利用者が学生の場合、出席番号を入力する。卒業生や教職員の場合は、 何でも構わない。
性別
数値型(バイト型)  男:0 女:1

[利用者住所]テーブル

 督促状などを発行する際に必要な、利用者の住所などの情報を保存します。

フィールド名
データ型
解説
利用者番号
数値型(長整数型) 利用者を一意に区別できる番号。[図 書館利用者]テーブルの利用者番号に関連付けられています。
郵便番号
テキスト型(8文字)
郵便番号を、7桁(ハイフンを含めて8文字)の形式で保存します。
住所1
テキスト型(255文字) 利用者の住所1
住所2
テキスト型(255文字) 利用者の住所2。
電話番号
テキスト型(15文字) 電話番号を、ハイフンを入れた形で入力できます。

[貸出記録]テーブル

 貸出に関する情報を保存しています。

フィールド名
データ型
解説
貸出コード
オートナンバー
一つ一つの貸出を区別するための番号。
貸出図書番号
数値型(長整数型)
貸出した図書の内部図書番号
利用者番号
数値型(長整数型) 貸し出した利用者の利用者番号
貸出日
日付/時刻型
貸出を行った日付。
返却日
日付/時刻型 返却予定の日付。
実返却日
日付/時刻型 実際に返却された日付。
返却完了
Yes/No型
返却が完了したらチェックが入る。
備考
テキスト型(50文字)
貸出延長の手続きがされた場合などに記入される。


[予約記録]テーブル

 図書予約の情報を保存します。

フィールド名
データ型
解説
予約番号
オートナンバー型
一つ一つの予約を識別するための番号。
図書登録番号
数値型(長整数型)
予約されている図書の内部図書番号。
利用者番号
数値型(長整数型) 図書を予約した利用者の利用者番号
予約受付日
日付/時刻型
予約を行った日付。
予約図書貸出済み
Yes/No型
予約している図書が貸し出されたときに、チェックが入る。

[T_検索テーブル]テーブル

 検索を行うために、図書名や著者名を検索しやすい形で保存しています。このテーブルに登録されていない図書は、ソフトウェアで検索してもヒットしませ ん。
ていお
フィールド名
データ型
解説
内部図書番号
数値型(長整数型)
資料の内部図書番号。
図書名検索用
テキスト型(255文字) 漢字かな混じりの図書名と、図書名フリガナを、検索を行う際にあいまい な要素になりうる句読点、カッコ、スペースなどを除去した形で登録。
著者名検索用テキスト型(255文字) 漢字かな混じりの著者名と、著者名フリガナを、検索を行う際にあいまい な要素になりうる句読点、カッコ、スペースなどを除去した形で登録。


[T_蔵書点検]テーブル

 蔵書点検の記録は、このテーブルに1冊ごとに記録されます。

フィールド名
データ型
解説
コード
オートナンバー
自動的に割り当てられる数。
図書登録番号
数値型
点検された資料の内部図書番号。
点検日
日付/時刻型
蔵書点検が行われた日付。


[T_統計基本]テーブル

 貸出統計を計算するために、貸出記録テーブルのデータをすべて保存しています。このテーブルに移動した返却が完了した貸出の記録は、[貸出記録]テーブ ルからは削除されます。
 このようなテーブルを作成した理由は、[貸出記録]テーブルに過去のすべての貸出情報うを保存しておくと、[貸出記録]テーブルが巨大化した場合に貸出 や返却の業務のスピードが低下するのではないかと懸念したためであります。

 テーブルの内容は[貸出記録]テーブルと全く同じなので、詳しい説明は省略します。

[選択用(学年)]テーブル

 各学年に関する情報を記録しています。学年ごとに返却日や貸出冊数を指定するために、これらの情報を保持しています。
フィールド名
データ型
解説
ID
オートナンバー
フィールドを区別するためのID
学年コード
テキスト型(1文字)
学年をあらわすための一文字。1〜3年は1,2,3で、教職員がT、卒 業生がG。[図書館利用者]テーブルの学年フィールドには、ここの値を入力する。
学年
テキスト型(32文字) 学年コードがあらわす学年の詳しい内容。卒業生、教職員など。
貸出冊数
数値型(整数型)
一度に貸出を許可する冊数。
貸出日数指定
Yes/No型
返却日の指定方法で、チェックを入れたならば貸し出す日数を指定して、 返却日は貸出日数フィールドに指定された日数後。チェックを外せば、返却する日付を指定して、返却日フィールドに入力された日付が返却日となる。
貸出日数
数値型(整数型)
資料を貸し出す日数。14と入力すれば、14日間貸し出す。
返却日
日付/時刻型
資料返却日の日付。