TRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)とは、紙とえんぴつとサイコロで、ファンタジー世界を遊ぶ、一種のボードゲームです。 |
親(ゲームマスター)が用意した「事件」を解決することです。これは「○○の洞窟からアイテムをとってくる」とか「酒場の主人から頼まれた悩み事の解決」などいろいろあります。
ゲームマスターはあらかじめ、事件やゲームの展開を記した「シナリオ」を用意しておきます。
これは市販のものを使ったり、自分で作ったりします。
それ以外の参加者(プレイヤー)は、ルールブックにそって、サイコロを振って、自分の受け持つ「駒」(キャラクター)を作ります。
「力は強い戦士」とか「呪文が使える魔法使い」、「すばっしこい盗賊」など性能の違う駒ができあがります。
親は、「駒」たちがいまいる状況を説明して、「事件」に巻き込んで行きます。
参加者は、自分の「駒」のできることを利用して、協力して問題を解決していきます。
ゲームマスター:「老人は君たちと話したがらないようだ」
盗賊:「さっき買った酒を進めながら、老人をおだてよう」
ゲームマスター:「怪物が襲いかかってきた!」
戦士:「右の奴に攻撃する」
魔法使い:「火の玉の呪文を唱えます」
などなど
このとき、うまくおだてることができたか、怪物に攻撃できたかなどを判定するために、
サイコロを使います。戦士の能力が書かれたシートには[剣]:14などと書かれています。
「サイコロ2個を振って、[剣]の数値以下だった場合は、攻撃が成功する」とかルールに書かれているので、
それに従って判定をします。
サイコロを振るだけではなく、みんなで解決すべき壁がいくつか存在します。
これは「駒」の能力にかかわらず、プレイヤーの「ゲーム」の腕前が大きくかかわってくるところです。
ゲームマスターは、自分の用意したお話を、みんなに体験してもらう喜びや、ゲームをさらによりよく運ぶ(さばく)というところに挑戦意欲をかき立てられます。
参加者は、自分の受け持つ駒(キャラクター)で、ファンタジー世界を体験できる点や、うまく問題を解決するところがカタルシスを感じるところです。さらに、事件をうまく解決すると、どんどん駒が成長していくので、それを育てる楽しみもあります。
ゲーム全般に言えることですが、ゲームを通してみんなで楽しみ、社交マナーを身につけることで、自分も成長できるかもしれません。
ぼくは「TRPGってどんなゲームなの」と質問されるたびに、いつも悩んできました。
TRPGはあくまで「ゲーム」であり、それ以上でもそれ以下でもないというのがぼくの自論ですが、
難しい話はともかく、このドキュメントはぼくの「TRPGとは」をまとめてみたものです。心境の変化のつど、随時書き直していく予定です。
注意:ここで述べているのは一般的なTRPGの話であり、実際はそれぞれのTRPGによって、同じものはひとつとしてなく千差万別です。舞台が近未来だったり、サイコロの代わりにカードを使ったり、「キャラクターをうまく演ずることが目的」なんていうのもあります。‥‥