現実の世界のちょっとした資料をまとめてみました。 間違いもあるかと思いますが、参考にはなるかと思います。
十九世紀末が舞台といっても、科学技術がどの程度進んでいるか気になる場合もあるでしょう。 ここでは現実の世界の科学工学的な発明発見を載せておきます。 発明の年は資料によって結構違うので、あまり厳密なものではありませんが・・・。
西暦 | 国 | 発明発見 |
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1796 | 伊 | アレッサンドロ・ボルタ、電池の実験 |
1801 | トレヴィシック、蒸気自動車試運転 | |
1814 | 英 | スティーブンソン、蒸気機関者試運転 |
1822 | 英 | バベッジ卿、最初の差分機関完成 |
1826 | 写真機が発明される。普及は後期になる | |
1827 | チャールズ・M・ホール電解法によるアルミ金属遊離の特許取得 | |
1831 | ファラデー、電磁誘導発見 | |
1837 | チャールズ・ウィートストンとウィリアム・フォザギル・クックが電信の特許を取得 | |
1839 | 仏 | ダゲール、水銀蒸気を利用した銀板写真を発明。 |
1844 | モールス無線電信。 | |
1860 | ヨハン・フィリップ・ライス、電話発明 | |
1867 | ス | ノーベル、ダイナマイト発明 |
独 | ヴェルナー・シーメンスの電動機発電機はこの頃あったらしい | |
ベル、磁石式電話機発明とされる。実はイライシャ・グレイが発明 | ||
1870 | ベ | ゼノベ・T・グラム、ウィーン万博でのミスから発電機=モータであると発見する |
1877 | 米 | エジソン、蓄音機発明 |
1878 | ウィルスン・スワン炭素フィラメント白熱電球 | |
1879 | 米 | エジソン、電灯発明したとされる |
ベルリン博覧会でシーメンスの電車が客車を乗せて走る。 | ||
1882 | 自動車にガソリン使用 | |
ロンドンで火力発電所営業開始。 | ||
ニコラ・テスラ、交流モータの原理回転磁界の原理を発見。特許は87年。 | ||
1888 | ニコラ・テスラ、高周波変圧器テスラコイルを発明。 | |
1893 | ルドルフ・ディーゼル、内燃機関発明 | |
キュリー夫妻、ラジウム発見 | ||
1889 | 米 | エジソン、覗き見映写機キネトスコープ発明 |
1895 | レントゲン、X線発明 | |
1897 | ウィルヘルム・シュミット博士の蒸気機関車の加熱装置実用化 | |
1899 | 伊 | マルコーニ、英仏横断無線電信達成。大西洋間1901年。原理と特許は1897年テスラ。 |
1903 | ライト兄弟、飛行成功 | |
1905 | アインシュタイン、特殊相対性理論 | |
1935 | イギリスの流線形蒸気機関車、時速202.7kmの世界記録 |
こうしてみると電気も光、無線電信、電気分解、電池などの用途は結構広まっていたようです。
モーターはありましたが、馬力の必要なものはまだ、蒸気機関に譲っていたようです。
電話はケルビン卿が熱心に普及させたものの、ロンドンではあまり広まりませんでした。
蒸気機関は、熱した蒸気のいきおいを利用します。
内燃機関は、燃料を圧縮空気による着火で爆発させそのいきおいでピストンをまわします。
熱を無駄無く動力に変換することができます。
この内燃機関が広まるとスチームは次第にその地位を追われることになります。