AFFリプレイ キャラクターメイキング


by RJ last update:1998/09/01

●冒険世界で動き回るキャラクターづくり

Aさん(男):で、どうすりゃいいんですか。
Aさん:(B君の冒険記録用紙を見て)ああ、女やるんですか。
B君(男):変なこと言うんならやらないけどさ。
C氏(男):いやもう決めたんなら、やらなきゃだめだよね。
GM(男):種族とか決まりました?
B君:何やっても変わらないなら人間でいいけどさ。
GM:ドワーフは魔術師になれないけどね。覚えておいてね。
B君:魔法使がいないと困る?
GM:というよりC氏の職業がなんだたっけ?(かれはキャラクターをあらかじめつくってあるのだ)
C氏:占い師です。
B君:(ころころ)年齢13歳。
C氏:ふざけた年齢のやつがいるな。
Aさん:(ころころ)210歳と‥‥。
B君:サイコロ振ったらなったんだもん。
C氏:年齢を決めるなら100面体サイコロで振れ。
GM:じゃあ13歳でいいから盗賊やってね。
C氏:(13歳の女性という設定の)この年齢だと語尾を延ばす感じでは?
Aさん:「〜みたいなー」とか?
GM:「〜ですぅ」とか?(←そんな女の子は普通いないぞ)
B君:一人称が「ぼく」な女の子だと思う。

B君:それより他のこと教えて。職業とか先に決めるの?
GM:職業は自由に決めて。
B君:社会的地位も?
GM:うん。
B君:じゃあ先に何するの?
GM:原体力点をサイコロ2個に12足して‥‥
B君:(ころころ)原技術点はサイコロ1個+6って感じ?
GM:いや、振った目を言って。こちらで表に照らし合わせて決めるから。(本当はB君の言った通り。バランスの問題で変えたのだ)
GM:原運点はサイコロ1個+6の点数だ。

GM:次はスキルを決める大切な点数だから気合い入れて振ってね。
B君:別にふつーに(ころころ)あ、気合い抜けてる‥‥
GM:欲しい特殊技能を‥‥
B君:何があるのかわかんないよー
GM:技能はこうなっています(表を見せる)。まずエルフは弓と魔法の知識をとらなきゃだめ‥‥
B君:ありがちなキャラが思い浮かんできたぁ!
GM:女の子って時点ですでにありがちでは?
B君:だってみんながやれって言うから。
GM:言ってない言ってない。
Aさん:やっぱパーティに女の子が一人ぐらいいないと‥‥やっぱりいなくてもいいか。
GM:プレイヤーが女の子なのはいいけどキャラクターが女の子なのは‥‥
Aさん:で、エルフは弓と魔法の知識と森の知識だったっけ
GM:うん。ちょっと解説不足だったけど、さっき振った点数を技能に割り振るようになってるんだ。
Aさん:なるほどね。
GM:弓はとらなくてもいいけど(←これはGMの裁量)
Aさん:確かに弓を使うキャラが2人はいらないな。
B君:[言語]ってどういう技能?
GM:えーっと、言葉の通じない相手と話せるかどうかのチェックが行える。
B君:ねぇねぇ[口先]ってまるめこみのこと?
GM:そうだよ。
B君:[取引]とどう違うの?
GM:[取引]はほら、商売だから。
Aさん:ところでC氏さんは何系のキャラなんですか?
C氏:あんまし役に立たないキャラなんだよ。
GM:賢者っぽい戦士だよね。
B君:ぼくも多分戦えない盗賊系だから
C氏:はっ!、誰も殴り合えない。
Aさん:じゃ、エルフが戦うの?
GM:私が僧侶を用意してきたので、体力回復の心配はいらないよ。
Aさん:すばらしい。そういうのってやりたくないし。
GM:そう?ぼくは僧侶はまっさきにやるタイプだな。
B君:ぼくもー。
C氏:俺は、いままでやってきた職業の九割がたが魔法使いだから。
B君:[口先]非常にとりたいけど、持ってるんだね。
C氏:[口先]も[取引]もあるよ。
Aさん:なんだよあんたのキャラクターは。
C氏:そして知識系が[世界の知識]と[街の知識]!
B君:こういう知識って何に使うの?
GM:背景世界を説明しようかな?というときに。
Aさん:へぇ、[世界の知識]があるんだ
B君:質問、[他の知識]っていうのはその他の知識が全部聞けるんですか?
GM:そうじゃなくて、「何々の知識が欲しい!」と私に言ってくれれば、「じゃあいいよ」ということになるんだ。
B君:はぁーい。
GM:同じく[他の武器]は、手裏剣を使いたいなら[手裏剣]技能になるんだ。
B君:何故、手裏剣?
Aさん:チャクラとかね。
C氏:チャクラは幸運のお守りじゃないか。チャクラムじゃない?
Aさん:ああ、そうだね。

GM:で、決まりました?
Aさん:俺、好きにやっていいんだよね。
GM:何点つぎ込むのかちゃんと書いてね。
B君:全然決まってないよ。すてきなことに。
Aさん:[魔法]にねー、[弓]って?
B君:この技能につぎ込む点というのはどういう扱いになるのかな?
C氏:レベルだよ。
B君:技術点+技能+サイコロとかいうようになるの?
GM:その通り。ちなみにさっき渡した簡易ルール表に書いてあるよ。
Aさん:[竿状武器]って?
GM:竿状武器は槍とか‥‥
B君:いわゆるポール・アームってやつだよ。
C氏:サイズ(鎌)とか。
GM:そうだね。
B君:ハルバードとかグレイブとかランスとか‥‥。
Aさん:ハルバード(矛槍)はわかるけど他はよくわからんぞ。まぁ普通のでいいか。誰か[剣]とか持っている?
B君:ううん。
Aさん:やっぱ俺が取るしかないんだろうな。きっと。
GM:「奇をてらってやろう」というメンバーを3人集めるとこうなるんだね。
B君:そんなことないよ、全然。
C氏:いままでやったことのないキャラクターをやってみようと思って、一番高い技能が[まじない]だもん。
GM:ちなみに「まじない」っていうのは、魔法ほど強力じゃないけど渋めの効果がある呪文のことだよ。
B君:じゃあ洋服をきれいにして、かぼちゃを馬車に変えて、一二時を過ぎると効果が切れちゃうとかできる?
GM:それはすごい魔法じゃないのかね?
Aさん:うん、ものすごいと思うな。

B君:しかたないなぁ。盗賊系の技能を求められているし‥‥
C氏:ものすごくレベルが高くないと肉弾戦ができないパーティだね。
B君:[手技]って?すり?
GM:それもあるけど、こう手の中にものを隠したり‥‥
B君:手品みたいなもんかな?
GM:そうだね。
B君:好き。(←[手技]技能が好きって意味だよね)
C氏:ちなみに[暗視]はあとから伸ばせないから気をつけるべし。
GM:解説ありがとう。
B君:先に言ってよー。
C氏:君がルールを読んでこないのが悪いんだぞ。(ルールはあらかじめGMがインターネットの隠れホームページに置いておいたのだ)
B君:そんなことないよー、見に行こうとしたんだよー。
C氏:しまった!カバンのなかに座布団を入れてくればよかった!
B君:この人わかんないよー。ぼくはせいぜい寝袋を持ってくればよかったってぐらいだな。
Aさん:寝るな。

B君:困ったことに取りたい技能はたくさんあるんだけど、点数が足りないんだよなー。
Aさん:そうだよなー。俺もここはホント気合いを入れるべきだったよな。(←そこまでいれこんでもらうとぼくも嬉しいよ)
B君:(気合いが)抜けていたようだ。
C氏:でもAさん君すでに9点も取っているじゃないか。ぼくとB君は最初1点
GM:じゃあ、[弓]の技能1点は取らなくてもいいよ。
Aさん:いいんすか?
GM:うん。そのかわり0点にしておいてよ。
B君:そのうち取れってことだね。
Aさん:いやぁ、この1点が邪魔で邪魔で。
GM:うん、超法規的措置ってやつだね。
Aさん:だって誰も戦わないんだもん。
GM:まぁ、弓をうつ人もいるし。
C氏:弓は壁になる人がいないとうてないな。
Aさん:俺は弓をうたなくてはならないんだろうか。
GM:ちなみにゲーム中「ここは実際の弓と違う!」とか文句を言わないように。
B君:どういうこと?ああ二人とも弓うちの人だからかー。
Aさん:別に弓うちの人と言われるようなもんじゃないが。

Aさん:弓が0点で森の知識かぁ、うーむ。
GM:(ぼそっと)果たして[森の知識]を使う機会はあるのだろうか‥‥
Aさん:社会的地位は?
B君:勝手に決めていいんでしょ。
GM:背景をもとにして自分で決めてちょうだい。
Aさん:なるほどね。
GM:高い点をつけたからって得することはないよ。
B君:何?高いのって?
Aさん:指導者とかでしょ。
GM:そう、つまり身分の差違がある人と話すとき重要になってくるんだよ。(←「差違」ってあんまり口語的でないね、以後気をつけます)

B君:[言語][罠の知識][手技][暗視][軽技][登坂][開錠]だ。
C氏:全部1点だ。
GM:[開錠]さえ取っておいてくれれば別にいいんだけどね。
B君:そう思った。多分これを取らないとまずいんだろうなって。
GM:[罠の知識]ある?
B君:あるよ。一応そこらへんを取らないと文句が出ると思って。
GM:うん。
B君:おもしろいだろうな。NPCが罠を解除していくのって。
GM:さみしすぎるから、それだけは避けようと思ったよ。

GM:じゃあスキルはみんな取りましたか?
B君:スキルは取ったよ。
GM:じゃあここで残念ですが[魔法]の技能を持っている人は原技術点を、(Aさんを指して)そのせっかく得た9点を8点にしてください。
Aさん:う、ううーぅ。
B君:わーい同じ同じ。
GM:まぁ、魔法が使えるんだし。
Aさん:はいな。
GM:それで[魔法]に何点つぎ込んだ?
Aさん:4点。
GM:じゃあ3×4=12で12点か。すごいね。
B君:何その12点て?
GM:12点ぶんの魔法ポイントが得られるということで‥‥(ごそごそ表を探している)
B君:その間ぼくは何していればいいんだろうなー。あ、宗教あるんだ。
C氏:でもそれは僧侶にならない限りあんまり関係ないよ。(←またまた解説ありがとう)
B君:いいのいいの好きなんだから。(表を見て)うーんどういう神なのかまだよくわからないな。
GM:えーっとこの呪文表を見て。さっきの12点をどこかにメモしておいて、この呪文消費量の合計が12点になるように呪文をとってね。この1点の呪文を12個取るとか。
Aさん:うーむ。その方が役に立つかもしれない。
B君:ぼく役に立たない呪文取るの好きだな。
Aさん:じゃあ、<収縮>とか。縮んだら楽しいかなぁ?(楽しそうに)
GM:渋めの呪文を取っておくとね。(←また「渋め」か?)
B君:その方が応用効くからね。
Aさん:やっぱ空飛べなきゃおもしろくないし。
B君:「ちっちゃくなぁれー」「おっきくなぁれー」とかその系統は便利だよ。
C氏:呪文は暴走すると怖いんだよ。
B君:どうなるの。
C氏:本人が消えちゃったりするんだよ。
Aさん:あはは、ナイスアドバイスー。(嬉しそう)
B君:その<おおっと!表>は?
GM:見たい?
B君:見たい。
C氏:だいたいな、6ゾロふってもう一回6ゾロふるとなぁ‥‥(煙になって消えちゃうんだね)
Aさん:<劇的映像>って?
GM:幻覚の呪文だよ。
Aさん:ああ、そうなのね。
GM:あれ<おおっと!表>そこにない?(探している)
Aさん:C氏は「まじない」か‥‥
GM:(まだ探している)じゃあB君、その間名前でも決めていて。考えてこなかったでしょ。
B君:うん。よくわかるね。
C氏:名前はねー、悩み始めると「この間と一緒でいいや」って同じ名前のキャラが別世界に何人もいることになるんだ。
B君:冗談抜きで30分近くかかることもあります。
C氏:あ、この人(B君)、名前の候補みたいなのが書いてありますよ。
B君:違うよこれは、ほら見た名前ばっかりでしょ。
C氏:だから参考に使うのかなーと思って。
B君:(見つかった<おおっと!表>を見ながら)へぇーおもしろ。25歳も若返ったらぼく消えちゃうんですけど。
GM:だから13歳という年齢をつけるのは勝手だけどそういうときに‥‥
Aさん:質問!<呪文変化>とはなんですか?
GM:えっと、このファイヤー・ボールを例えば火のナイフにしたいとかいうときに。
Aさん:おおっ、おもしろい!(←ぼくも気に入っているよ)
B君:それはお好きに変えていいんですか?
GM:うん、一応ぼくに聞いてね。ファイヤー・ボールを5倍にするとかいうのはなしだよ。
B君:はははは。
Aさん:えーっ。(わざとらしく)
GM:何が「えっー」だ。

B君:(<おおっと!表>を見て)ねぇこの表、最初の項目はみんな「術者は」なのに
これだけ「ヒーローの近くに」になってるよ。
GM:そうだね。
B君:これは「術者」とみていいのかなぁ。
GM:いやこれは「一行の近くに」っていうことだね。
B君:ふーん。
GM:上の表はダンジョン用、下の表はアウトドア用だからね。
B君:「術者が重力をなくす」ってのは変だよね。どうでもいいけど。
GM:しょうがないじゃん、ぼくもそれ翻訳するのに大変だったんだから。(←このゲームは最初の上下1冊だけ翻訳されて以後出ていないので、GMは自分で原本を訳したのです)
Aさん:<光る眼>とは?
GM:暗闇で眼がじーって光る魔法だよ。悪い魔法使いの眼がよく‥‥(赤く光ったりするでしょ)、まぁ役に立たない呪文だね。
Aさん:はははは、役に立たないのか。
GM:かなり役に立たないよ。
Aさん:この<家はどこ?>ってのは‥‥
GM:それは道に迷っても地名のあるところがわかるという‥‥
B君:すてきぃ、すてきぃ。(←かれはひどい方向音痴なのだ)
Aさん:あなたが訳したんですか?(あきれたように)
GM:“Where’s home?”になっていたんだけど、何かよい訳があったら教えてー。
Aさん:ははははー、なるほどね。
B君:へー、訳したんだ。(←さっき言わなかった?)
Aさん:訳さない方がいいんじゃない?
GM:いやまぁ、最初翻訳されたやつは日本語になっていたからね。(←事情も言わないでいきなり言ってもわからんだろうに)
Aさん:「飛行」とかいっても一人で飛んでいくだけなんだろうなー。
B君:犯罪に走っちゃうとか。(←「非行」とかけたしゃれらしい)
GM:(気がつかない)ただの偵察役に使われたりね。
Aさん:ありがちだなぁ。どうせ持続時間も長くないんだろうし。
B君:持続時間とか書いてないの?
Aさん:なーんにも。
GM:ここに表があるけど見る?
Aさん:いや、もう選んじゃったし。はずれたらはずれたでいいんじゃない。
GM:そうだねー。(記録用紙をのぞきこんで)<精霊操作>とは渋いねー。(←また「渋い」か?)
GM:C氏はもう「まじない」は全部選んだんだっけ。
C氏:選んだよーん。

GM:はいはい、じゃここに書いてあるとおりに、キャラクターの装備を表に書き込んでちょうだい。
B君:(唐突に)ウェイトレス。
GM:ウェイトレス?ウェイトレスの冒険者ぁ?わかりました、わかりました。

B君:いや、どうも酒場でお客相手にお酒出したりしている姿が思い浮かんだんだ。

B君:(参照するのは)これですか?
GM:そうだよ。特殊技能のもっとも高い武器‥‥
B君:ないよ。
GM:は?
B君:武器技能とってないもん。
GM:はいはい、いいですよ。じゃ、好きな武器でいいよ。短剣にでもして。
B君:好きな武器とかいうとへんなの選んじゃうよ。
GM:ウェイトレスが持っていておかしくない武器にしておけよ。
Aさん:こいつ‥‥
B君:ナイフぐらいかな?
GM:素手でもいいよ。
Aさん:でも何かのゲームでナイフとフォークで戦えたような。
B君:鍋で戦うのもあったよ。

B君:鎧って普通の衣服でいいのね。
B君:‥‥食料4食分。
B君:‥‥お金2D+12枚。(ころころ)17枚と。
B君:‥‥バックパック。
GM:地図をここにおいておきますから、出身地とか決めるのに使ってね。
B君:はーい。そんでそんで、次何するの?
GM:えー、次はその紙を裏返しにして‥‥
C氏:(地図を裏返す)
GM:その紙じゃねえって!。
C氏:裏っかえしてみようかなーと思って。

GM:名前、年齢、背景‥‥社会的地位は決めた?
B君:決めてない。
GM:決めてないけどウェイトレスは‥‥
B君:3.労働者だね。
GM:うん。
B君:と言っても親父のやっている店を手伝っているだけだからね。
Aさん:すごいな。(←設定がすらすら決まっていくことを言っている)
GM:ああ、それからこの社会的地位は女性にとっては「名ばかりのもの」だからね。
B君:ひでぇ。
GM:男女差別の時代だからね。(←背景世界の設定のことだよ)
Aさん:ひでぇ。
B君:3でいいんだね。
GM:いいよ。まあ書かなくてもいいよ。
Aさん:社会的地位ぃ?遊び人に地位なんかあるのかなぁ。
GM:どうやって冒険に出たんだよ。
B君:遊び人?もうちょっとましな職業を選べなかったの?
GM:ウェイトレスに言われる筋合いはないかもしれないね。
B君:いいでしょ。設定も決まったし。
C氏:この中では私が唯一のまともな職業だよ。占い師!
Aさん:遊び人とは昔から決まって後から出てくるもんだ。
B君:一応ぼくだってちゃんとおこずかいもらってるんだぞ。
GM:いま考えると占い師ってすごくまともな職業だったんだねぇ。
C氏:ちなみに占いは水晶玉占いだからよろしく。

B君:ウェイトレスだってまともな職業だよ。
Aさん:その技能を見ると、何をまともにやっているのかわからないぞ。

C氏:じゃあ私は酒場の一角で占いをやっていることにしよう。
B君:あ、それいい。記録用紙に書いておこう。
C氏:でも私の背景は「秘密」だから。
C氏:占い師だから職工の方がいいかなぁと思ったけど、別に鍛冶をやっているわけじゃないし。
B君:ふんふん。

Aさん:このキャラはなんなんだろ?やっぱ指導者かな。でも意味ないんでしょ?
GM:うん、例えばほら、小作農民と話すときに指導者だと大きく出るとかそういうことで。でも遊び人に社会的地位もなにもないと思う。
B君:ないよねー。
Aさん:0ですね。
GM:じゃ0か3にしておいて。
Aさん:0だね。

B君:名前は?
C氏:フェルデン・バールベックでーす。
B君:なんて呼べばいいの?
C氏:ちなみにバールベックのほうが名字でーす。
B君:なんて呼べばいいの?
C氏:フェルデンが名前だからそこで読んでくれればいいでーす。
B君:それでも5文字か。

Aさん:リーダーは誰だ。
C氏:リーダーはそれじゃないの(NPCの僧侶を指す)
B君:ふはははは。
Aさん:すばらしい。

GM:装備の方は書いたんだっけ?
B君:書いたよ。武器と鎧じゃないの。
Aさん:お金。
C氏:持ち物は水晶玉でーす。

B君:ねえねえ、宗教の方の話をしてくれない?どんな神様とどんな神様がいるの?
GM:いいですよー。(←したくてたまらないくせに)
GM:そうだね。この神様のリストには女神が多く書かれているでしょ。太陽の女神とか幸運の女神はまぁ普通の神様で(←普通の神様ってなんだ?)、学問の神様とかも何となくわかるでしょ。
B君:植物の神ってのは?
C氏:これはエルフの神様だよ。(←よく覚えているね。)それで大地の神ってのがドワーフの神様でもあるんだよ。
GM:そして正義の女神リーブラってのは、こんなゲームをやったことがあればお世話になったかもしれない‥‥。(ごそごそ)
B君:こんなゲームって?
GM:これ!(と、懐かしのゲームブック「魔法使いの丘」「城塞都市カーレ」「七匹の大蛇」「王たちの冠」の写真を見せる。ブームは1985年だから何年前かな?)
B君:あ!「七匹の大蛇」持ってたー。
C氏:何となく覚えがあるような。
GM:「リーブラ助けて!」ってお願いすると一回だけ助けてくれるんだよ。

GM:えーと、フェルデン、占い師ね(紙に書いておく)
C氏:うむ。
B君:(唐突に)ラナ、ウェイトレス。
GM:で、男だね。
B君:女だよー。
GM:そっちじゃない。水晶占いに武器は弓と。大鎌を持つのはやめたんだね。
C氏:うん。合わないからね。
GM:どうやって街の人を避けてやろうかと考えていたのに。

GM:ラナ?
B君:簡単でしょ。

GM:Aさん決まった?
Aさん:こういうの考えるの苦手なんだよな。
C氏:でも大変だね、魔法も格闘も逃さない。正統派のエルフだね。
B君:すごいなー。ヒーローじゃん。
Aさん:だってー。あまったのつぎ込んだらこうなったんだ。

B君:背景どうしようかなー。
GM:ちなみにスタートはファングの街だからね。(地図で示す)
B君:じゃあ、そこにしよう。
C氏:宗派って決めなきゃいけないの?
GM:そんなことないよ。決めたければ決めればいいし。
Aさん:戦闘的な神様ない?自堕落なやつ。
C氏:君の場合、エルフだからもとから信仰が決まっているんじゃないの?植物の神に決まりじゃないの(←そうだけど、まあいいことにしよう。ルールブックにも厳密に書いてあったわけじゃないし)
B君:あのさ、どう考えてもこの人と一緒に旅をする理由が思いつかないんですけど。
Aさん:ごもっとも。
B君:ついでに言っておくと、かのじょは慈悲の神クーガだよ。
GM:おお、気が合うね。(とNPCの僧侶ルックストンの記録用紙をひらひらさせる。かれも慈悲の神クーガを信仰しているのだ)
Aさん:その慈悲でなんとかしようという‥‥。

GM:二人ともスタート地点の街の出身だったっけ。じゃあ、あらかじめ買い物をしておいてもいいよ。
Aさん:じゃあ、俺は買えないわけ?
GM:ああ、二人とも買ってるからいいよ。
GM:(買い物リストを渡す)ここは「物の豊富な大都市」の覧を見て。それからこの魔法の道具は買えないから念のため。
B君:ふーん。何か持ってないといけないものがあるのかな。
GM:裏もあるよ。
C氏:そっちの覧はあんまり関係ないな。武器は最初から持っているし、馬なんて買えないし。
GM:あ、そう。じゃこっちと。(またひっくり返す)
B君:金貨1枚銀貨何枚?
GM:銀貨10枚が金貨1枚。
C氏:ランタンすら買えないっすよ。あ、銀貨か。
Aさん:<光>の魔法があるからランタンいらないよ。
GM:この引っかけ鈎だけ金貨だよ。
B君:引っかけ鈎って何?
GM:ロープに付ければ、屋根とか高いところを上れるじゃないか。
B君:おお、欲しい!欲しいけど買った瞬間お金が。
C氏:毛布とか買った方がいい?
B君:チュニックって何
C氏:服じゃないっすか。
GM:うん。下に着てる服だよ。
B君:どんな?
GM:どんなって聞かれてもぼくも良く知らないけど。ファンタジーの主人公が一般的に着ているような服だよ。(←いい加減な。古代ギリシャ・ローマの人が着ていたひざまであるシャツのような服のことだ。)
B君:じゃあ最初の装備で鎧持っていないから、これ持っていることにしていい?
GM:いいよ。
B君:センキュー。
C氏:俺なんか面倒くさいから服としか書いてないもんね。
B君:こだわりたいじゃん。
GM:服持ってないウェイトレスっていうのも珍しいしね。
Aさん:はははは。
B君:何が言いたい、何が。

 わざわざチュニックぐらい買わなくとも、最初から持っているはずだから、鎧もあげてもよかったかもしれない。衣服が値段表に載っているのは、一般的な価格の目安のためだから。という意味だったんだけど。

B君:そういう酒場なのか?(←そういう意味じゃないよーん)
GM:(Aさんの記録用紙をチェックしながら)名前はミスル・リファード、幸運の女神シンドラを選んだのかー。
Aさん:一番妥当なところでしょ。
GM:ま、エルフの神を選んでいないから反逆者であることは間違いないんだけど。
B君:ふははは。
Aさん:だからここにいるんじゃないか。
B君:絶対この人と旅しないと思う。なぜ?
Aさん:所詮ウェイトレスだし。
GM:いやー、ウェイトレスがどんな理由で冒険に出るのかその聞かせてもらえるのを、ぼく楽しみにしているんだけど。
B君:え!これシティアドベンチャー(都市での冒険)じゃなかったのか。(←「この人と旅したくない」とか言っていなかった?)
C氏:水袋はただで持っていることにしよう。(←「しよう」ってあなた)
GM:いいんじゃないすか。
C氏:お金を引くのが面倒くさいんだ。これ銀貨だし。
GM:あんたはカルト(宗派)なしね。
C氏:なしでーす。無神論者だから。
B君:羽根ペンその他は筆記用具にしちゃおう。
C氏:一介の街娘が筆記用具を持っているのは解せない。
B君:お客さんの特徴とかをメモっているんだよ。
Aさん:そのぐらい記憶しておくんじゃん。
GM:ま、ウェイトレスが盗賊技能を所持していることに比べたら大したことないよね。
C氏:誰かランタンとかたいまつとか持っているの?
B君:‥‥
Aさん:‥‥
GM:‥‥返事がないぞ。
Aさん:質問!<光>の魔法の持続時間は?
GM:ずっと。(←本当は15分間だけど。面倒くさいからそうする)
Aさん:じゃあ、問題ないじゃん。わざわざ呪文かけるのももったいないような気がするが。
B君:ねぇ、珍しい薬草とふつうの薬草とどう違うの?
Aさん:おいしいんじゃないの?
GM:あ、本当だ。何だろう?よし、ふつうの薬草は体力回復にする。
B君:珍しい薬草は?
GM:それは秘密。
Aさん:ねぇ、これって街で冒険するの?テントとかいるの。
GM:毛布ぐらい買っておけよ。
Aさん:これは必要だなーって気はしたんだけどね。
C氏:いろいろ持っていることにしたから金貨2枚ぐらい減らしておこうっと。
GM:それが正しいプレイ態度というものだよ。

GM:はいみなさーん。お食事をするぐらいのお金はあまっています?
GM:食料は最初から4つ持っているよね。
Aさん:あ、本当だ。
Aさん:金欠という設定なのに金貨18枚も残っているぞ。しまったー。何か一品高いものを買おう。
GM:じゃあ引っかけ鈎を欲しがっていたウェイトレスにあげれば?
B君:いいよじゃあお金あげるよ。どう考えたってこんなに持っているわけないんだから。
Aさん:いや俺は金欠なのに金が余っているって言う話を‥‥
B君:いいんだって、金貨9枚ぐらいどこかいっちゃったってことにしておく。
GM:みなさん自主的なプレイ態度で大変によろしい。

C氏:(冒険記録用紙をプラスティックのケースに入れる)
GM:数値をいろいろ書き換えるのにそんなのに入れておいていいの?
C氏:いやだからこうして‥‥(紙巻きペンでケースの上に書く)
Aさん:おおっ!
GM:へー便利だね。今度マネしよーっと。
C氏:ちなみに消すときはティッシュで拭けばいいんだよ。
B君:‥‥あとどのくらい魅力的かをサイコロで(ころころ)5!やっぱやめ。

これでファンタジー世界で動き回るキャラクターたちが出来上がりました。まとめると、次のようになります。

Aさん‥‥森の住人エルフの遊び人ミスル・リファード。幸運の女神を信じる魔法戦士。
B君‥‥冒険を夢見る13歳のウェイトレスの女の子ラナ。慈悲の神を信じる盗賊。
C氏‥‥秘密の多い占い師フェルデン・バールベック。知識がうりのまじない使い。

 B君は男のくせに少女を演じるどうしようもない人ですが、声が子供っぽくて高いので、あんまり違和感はないです。(照れもないし)


 それでは物語の始りです。