「ディスクワールド」はテリー・プラチェット作の、ベストセラー小説シリーズです。
既存のファンタジーを皮肉めかした設定や、独特の語り口が特徴です。
何度かコンピュータゲーム化されたこともあります。
ちなみに絵は私RJが描いたものです。
では、ディスクをちょっと歩いてみましょう‥‥
宇宙を泳ぐ巨大な亀<偉大なるア・テューン>。ア・テューンの上にはベリリア、
テューバル、テュ・フォン、ジェラーキンの四頭の巨象が乗り、
さらに象は平たい世界ディスクワールドを支えています。
ア・テューンはゆっくりと星界を歩みます。
ディスクの回転によって魔法が産み出されます。光は魔法を通りぬけるために、
それほど速くはならないのです。
ただ単に神々のジョークで成り立っているこのような世界が存在する確立は、
科学者の計算では100万分の1以下ですが、魔道士の計算では90%以上になります。
ディスク中央部に位置する街。双子都市アンクとモルポーク。
誇り高き街アンクと、やっかいものの街モルポークからなります。
魔道士たちの住む「見えざる大学」、近づかぬ方が良い「暗がり」、酒場「破れ太鼓亭」、
ディスクの神々を祭る「小神の寺院」など数々の名所があります。
アンク・モルポークは多くのギルドの本拠地でもあり、乞食ギルド(最古かつ最も豊か)、
暗殺者ギルド(かっこいい)、盗賊ギルド(最大の規模)、商人ギルド、
霊媒師ギルド(墓場のあとも面倒を見てくれる)などがひしめいています。
魔道士(Wizard)たちの高等教育機関。さまざまな時空に存在しているのと、
大学は必要な者にしか扉を開かないので、この名を掲げています。
ディスクでは魔法の粒子オクタラインを操って魔法をかけます。
8という数字は魔法に関係するものとして、あまり口にされません。
例えどんなおちこぼれの魔道士でも、死ぬときには<死神>が自ら現れて魂を刈っていくという、
職業上のエチケットをはらってもらえます。
ディスク最大の図書館で、貴重で危険な魔法の書が保管されています。
魔法は揮発性で、あちこちにある呪文の本は知覚を持ったものもあるので、
逃げ出さないように鎖で繋がれていることもあります。
図書館司書にしか、どこになにがあるのかわりません。
その司書もあるとき魔法によってオランウータンになってしまったので、
ここに行くときはバナナがかかせません。
小説での常連のキャラクターです。 ディスクを旅すると、出会うことがあるかもしれません。
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リンスウィンド
落ちこぼれ魔道士。<創世の八つ折り呪文>のひとつが頭にこびりついたせいで、
他の呪文を一つも覚えられなくなってしまったのです。 |
グラニー・ウェザワックス
ラムトップという山岳地帯に住んでいる魔女のおばさん。
無教養で知ったかぶりをするところもあるけど、面倒見のよさと、
押しの強さで事件を解決します。 |
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死神
大鎌を持ち、黒いフードをかぶった骸骨です。死すべき者のところに来て、
魂を刈り取っていきます。その姿は猫や魔道士にしか見えません。カレーが好物。
意外と人間味があったりします。 |
岩そのものといった風体の珪素生物です。口より先に手が出る性格で、 アンク・モルポークでも酒場の用心棒や、要人の護衛といった仕事についています。
まじめで忍耐強い、身長4フィートの小人です。
ひげがあり、長命で、炭坑や山中に住んでいます。
アルコールが大好き。
高貴な妖精族。エルフは超能力を使います。
ドラゴンは二種類います。ドラコニス・ノビリス(高貴なるドラゴン)と ドラコニス・ヴァルガリス(卑しきドラゴン)がそれで、高貴なるドラゴンは、 あまりにも高潔なので、ドラゴンの存在を心から信じる者がいないかぎり存在しません。 沼ドラゴンは、現実の存在で、もっとあちこちにいるトカゲの化物にすぎないのです。 ワームバーグという空中都市は、想像がドラゴンになりやすい土地です。
ディスクの生の魔法を使いこなす者です。
常人には無い感覚器官で、死神やオクティロンを感じることが出来ます。
八人兄弟の八番目の息子は魔道士になれます。
魔道士とは違い、「自然法則の流れに沿った」魔法を使います。小さな村で相談役だったり、
街で媚薬を売ったりしています。
誘心学(Headlogy)という人をうまく誘導する手管を身につけています。
魔女は尊敬されつつ、恐れられてもいます。
暗殺者ギルドで、その術(暗殺術から楽器の演奏まで)を叩き込まれた、 エリート中のエリートです。
宝石の鑑定をしたり、小鬼内蔵の写真機や、シネマを作ったりする人たちです。
小鬼はこの世界で様々な機器に使われるデバイスです。
もちろん、ちゃんとえさをあげなくてはなりません。
観光旅行という概念がまだ根づいていない世界で、世界を見てまわろうとする者です。
余暇とお金がなくてはなりません。あるいは、物語の神に気に入られるか。
かなり裕福な職業です。ギルドに保護されているうえ、必要なものは人からもらうので、
お金は溜まる一方だからです。
わざと不具になる連中さえ出てくる始末です。
魔法の剣を振りかざして、囚われの乙女を助け出し、宝を捜し求める連中です。 「素面のときは自殺しそうなほど陰気で、よっぱらったときは人を殺しそうなほど暴れる」そうです。
盗賊ギルドから免許をもらっているので、公に認められた職業です。
愚かに振る舞って、人々に劣等感を抱かせず、主人に最後まで忠誠を誓う者です。
道化ほど修行が厳しく、辛い仕事はなく、ギルド公認のジョーク以外は口にすることすら許されません。
宮廷道化師は、だじゃれと警句で主人をいさめます。
「道化なんて、やな仕事だよな」「だが、誰かがやらなきゃな」