GM(永山)
牟田口蓮也 (特務将校)
草薙真夜 (霊能者)
片倉龍三郎 (考古学者)
雨宮舞 (俳優)
(ルールの付属シナリオを遊んだものです)
帝都をゆるがす連続殺人事件が発生します。
警視庁の通称ヤマさん経由で依頼を受けた一行は、調査を開始します。
まず、路地裏で発見された男性の死体を調査します。
容疑者らしい人物も浮かんでいるのですが、
その佐田一太郎の勤め先、藤上屋敷の奥様は自分と同行していたと主張します。
片倉は唯一の取柄でもある過去視を行いますが、大いなる意思にはばまれて、黒い影が見えただけでした。
もうひとつの死体は自殺で、書き置きらしいものがありました。
さらに手をこまねく一同に、帝国ホテルで政府高官が襲撃されているという一報が入ります。
あわてて駆けつけたのですが、黒い影は逃走したところでした。
さらに後日、一行をあざ笑うかのようにニコライ堂で自殺事件が発生します。
これまでの、被害者はみななんらかの形で、過去の所業の反省をうながす手紙を受け取っていたところから、
犯人は天誅を下しているつもりだと推測されました。
一行は被害者たちが接していたという尾河小夜という怪しい老婆になんとかたどり着きます。
その排他的な気性にあっけにとられる一行です。限りなくクロですが、老婆は入院中、ろくなことはできそうにありません。
彼女の娘がかたくなな態度を怪しんだ牟田口は、得意の尋問を駆使します。
結果、彼女は手紙の封筒を買いに行っていたことを話します。
尾河家にたどり着くと、怪生(けしょう)のサトリが襲撃してきました。また黒い影も現れます。
こいつらが黒幕のようです。しかし、尋常でない怪異が二匹で、一行は秘神の力を借りても歯が立ちません。
とりあえず尾河夕子を確保して逃げ出すのが精一杯でした。
これに至り、帝都遺産管理局では特殊警戒体制が発せられました。
普段は支給されない重火器が貸与されます。
重武装の一行はなんとか力押しで怪異を撃退しました。
事件はもう起こらないでしょうが、なんとなくすっきりしないものが残る一行でした。
(ルールの付属シナリオを遊んだものです)
――幻想を色濃く残しつつ近代文明の香りが漂う大正時代。
超常能力を持つPCたちは政府機関の命を受けて、これまでにもいくつかの奇妙な事件を処理してきました。
「ドードー鳥誘拐事件」を解決した一行は、行きつけのカフェでささやかな祝宴を催していたところです。
そこへ馴染みの女給の文恵も顔を出しました。彼女の指に光る大きな指輪を目ざとく見つけた舞が問いただすと、
なんでも常連の事業家からもらったとのこと。成金とはいえ女給に宝石をやるものなのか
ちょっと首をひねる一行です。
数日後、連絡の途絶えた文恵の様子を見に、舞が彼女の家を訪ねます。が、結局迷子になってしまいました。
後日改めて、カフェのマスターから依頼を受けた一行は、舞台が忙しい舞を除いて、文恵の家を家捜しします。
家主を立ち会わせ、牟田口を先頭に家に入りましたが、文恵はいませんでした。
片倉教授が彼女の日記をひもとくと「大木島金治郎」から指輪をもらったこと、最近体調がよくないことが書かれていました。
文恵の家を出ると、一行は大柄な外国人に出くわします。
ハンガリー人子爵のジグモンドと名乗る彼は、宝石の正統な持ち主と主張して、一行に協力を求めます。
怪しさを感じつつも、適当な情報交換を終えて別れます。
舞と合流して、一行は大木島邸へ向かいます。
広大な大木島邸は使用人もおらず、本人ひとりしかいませんでした。
何かにおびえて非協力的な大木島でしたが、牟田口は容赦なく問い詰めます。
彼は重い口を開き話し始めました。それによると、
宝石は海外で買ったもので、妾へプレゼントしたところ彼女は病死、
つづいて宝石を手にした娘、妻と次々と急死し、怖くなった使用人は皆やめてしまい、
彼だけが取り残されたということです。宝石を恐れた彼は文恵にあげてしまったのでした。
原因はわかったものの、文恵の居所はつかめません。
行き詰まった一行ですが、舞の天啓で、文恵の家近くには河川があり、外国人労働者が作業をしていたことを思い出しました。
彼らを追跡していくと案の定、倉庫らしきところに入りました。
中には縛られた人がいるようです。彼らが悪名高きルチーノファミリーと知るのは後のことです。
舞の不思議な踊りを合図に一行は強襲しましたが、
敵も手ごわく、女ボスのケイトは裏口から逃げ出します。
牟田口は軍人らしく効率よく、相手を倒していきます。
一方、草薙の霊術の支援を受けても手元の危なっかしい片倉教授にみきりをつけ、
舞が木刀をふりまわし、獅子奮迅の活躍を見せます。
趨勢が見えてきたところで、舞と片倉は女ボスを追いますが、
そこに子爵ジグモンドが現れ、女ボスから宝石をうばい、その力を発現させます。
血を吸う宝石は、邪神ザベダエゲシュをよみがえらせる祭器となるものでした。
女ボスは血を吸い尽くされ、蚊と吸血蝙蝠をかけあわせたような奇怪な姿が浮かび上がります。
時間がありません、かけつけた草薙と牟田口も身を削って神を降ろし、戦いが始まります。
秘められた神を降ろし、その力を操る技こそ、彼らが常人とは違う証なのです。
からくもジグモンドを倒し、邪神の降臨を阻止することができました。
とらわれていた文恵は顔色は、悪かったもののどうにか助かりそうです。
世界は危ういバランスでなりたっていると再認識する一行でした。