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GURPSルナル

バドッカ・アドベンチャーの記録

GM(RJ)
ジュラ (レイピアで戦う直情的なシャストア戦士 男)
アルハザード (目立ちたがりで自信家なアルリアナ施療院の助手、男)
エムロヒ (尊大なサリカの風霊呪文の使い手、女)
スヴェン (見た目男女がわからない美しいウィザード)

カリンド・サッカー (NPC 内気で色白なサリカの癒し手。男)
トルバ (NPC 英雄のサーガを求める吟遊詩人のミュルーン。男)
ポスカ (NPC バドッカ特務神官の顔を持つスレンダーなブロンド。女)

2005/01/30

最終話 「鬼面に響く声」

導入
一連の襲撃事件を受けて、バドッカを統べる頭部会議はステージを帝国に売り渡すことを決意します。 しかし、表向き帝国はステージの存在を知らないはずなので、告知の意味も兼ねて、 半島一の歌い手を決めるコンテストが開催されました。 優勝者は『奇跡のステージ』上で歌うことができ、文字通り、 名声をとどろかせることができるというふれこみです。

一方、納得行かないポスカ(ガヤン特務神官)は、調査を続けていました。その結果、一連の事件は、街の外部からの指示によるものと思われていたのですが、実はバドッカ内部からの働きかけである可能性がでてきました。頭部会議のメンバーの一人、豪商ベンザム・ズィートが浮かび上がってきました。 彼はバドッカに来る前は帝国の貴族だったそうです。 しかし、確証はなく、頭部会議のメンバーであるため、思うように身動きができません。

ポスカはジュラ、エムロヒ、スヴェンに訴え、ズィートの屋敷の調査に同行することを頼みます。お堅いスヴェンは屋敷への侵入は難色を示しますが、まずは周辺の情報から固めていきます。ズィートはヤスラック事件で反対の立場をとっていたものの、前後して自宅を増築していることなどをつきとめます。
ズィートはコンテストの審査員であるため今日だけは留守にしています。 そこでスヴェンが空手で屋敷のトビラをたたきましたが、少々準備不足の感もあり、慇懃な執事に追い返されます。もはや手段はひとつしか残されていません。

ズィート邸潜入
ジュラとエムロヒはスヴェンをひきずって、屋敷へと向かいました。 <浮遊>の呪文で二階から忍び込みました。幸いにして、屋敷のものは下の階にいるようです。廊下の突き当たり、階段近くには、全身鎧が飾られていました。その紋様が、以前戦ったことのあるホムンクルスの顔が埋め込まれた鎧であることに気がつくと、鎧は襲い掛かってきました。 しかし、ジュラとポスカが攻撃をしのぎつつ、エムロヒの掌から噴出すサリカの<空気変化>が、「宿敵の鎧」を階段へ突き落とします。決着をつけましたが、進入は気づかれたことでしょう。

鎧が守っていた部屋の中には、屋根裏への階段がありました。バリケードを作って、急場をしのぎます。階段を上ると、そこはちょっとした研究施設になっていました。 壁一面に「ガヤン神殿DDoS事件」の鍵であったあの緑色の壜が並んでいます。 帝国内であばれた怪物、悪魔を封じ込めてある魔法の工芸品のようです。 これで事件はつながりました。 これまでずっとポスカに向かって、法の遵守や捜査のあり方にケチをつけていたスヴェンも、未使用のパワーストーンを見つけたとたん急におとなしくなりました。 ここぞとばかりにいじめるエムロヒに、壜をくすねるジュラです。そしてポスカが見つけた、書付から、妄想の産物たる企みがあきらかになります。

──この鬼面都市は名も知られぬ神の顔が落ちたる遺物であり、まだその力を残している。 その力は、神の血をひくものにしか反応しないが、かつて神が人間だった頃、愛した女性の名を、 奇跡のステージによって鬼面の奥深くへと呼びかければ、反応があるに違いない。
そして、神をまるめこみ、ズィートがその力を思うようにふるうというものです。
彼は、帝国のランナカイ一派に属していたときにこの秘密を知り、その後は縁を切り、 手下には帝国の命令だと思わせていたのでした。しかしすべては己の権力欲をかなえるためのようです。

この荒唐無稽な話がどこまで真実かはわかりませんが、 現在、奇跡のステージはズィートの手の届くところにあるのです。 コンテストを放っておいてよいはずがありません。 ポスカは信頼できる神殿の仲間の元へと走り、三人はいきなりあらわれたアルハザードと共に会場へと向かいました。

バドッカ・ハウリング
会場につくと、もはや決勝戦を残すのみとなっていました。 日ごろの内気さがどこへ消えたか、スヴェンはステージにかけあがろうとしますが、 人手が多く思うように行きません。 司会のトーマ高司祭によると、決勝前に小休止がはいるようで、参加者はそれぞれひきあげていきました。

当然四人はズィートの控え室に駆けつけますが、そこはもぬけの殻でした。 ジュラは参加者ひとりひとりに尋ねますが、全員ズィートは知らないと答えただけでなく、アイドルのフェリアの歌姫イバラにマントにサインを書かれてしまいました。 しかしそこはシャストア信者。トーマ高司祭に事情を話して協力を要請します。 トーマ高司祭は、事情は理解してくれたものの、自らは傍観者として手を出さないので、自分たちでやりとげるように諭します。 本番で、審査員席の背後に四人をつけることは了解してくれました。スヴェンは控え室でズィートの帰りを待っていると宣言してみなを困らせますが、 SPに警護されたズィートを見て、ここでの行動は断念しました。

さて、コンテスト本番。シャストアの歌い手アトスや、渋い低音が魅力のリャノ高司祭、 ギャビットの部族歌を歌うウルスなど、種族を交えた共闘に会場は大いに盛り上がります。 そして厳正なる審査の結果かはたまた陰謀の結果か、勝利者としてその名を読みあげられたのは、ギャビット代表『咆哮の』ウルスでした。 万雷の拍手を浴びて、壇上にズィートとウルスが登り、ズィートはウルスになにやら命じます。 ここで一行は行動を起こし、ズィートとウルスが奇跡のステージに上がるのを阻止せんと立ちはだかります。 会場は混乱をきたし、駆けつけたポスカとガヤンの一隊も近づくことがきません。いよいよクライマックスです。

渇望の<悪魔>
ジュラのレイピアさばきはズィートを追い詰め、アルハザードが後ろ回し蹴りでくるくる回り、 スヴェンとエムロヒが背後から呪文でサポートします。間一髪、ステージに駆け寄る ぎりぎりのところでウルスを阻止しましたが、 倒れたウルスは急速に変貌し始めます。 腕と顔が一体化し片腕は巨大な口となり、 節くれだった昆虫を思わせる胴体へと変化し、四本の足も像のようになります。
「おまえは、ギャビットではなかったのか!?」
正体を現したこの<渇望の悪魔ドウルディック>こそ、ズィートの野心をひそかに増大させ、神の残された力を入手させようとした元凶だったのです。 ドウルディックはその口で嫌がるズィートを吸いこみます。

ここまできたらもう一息。やたら頑丈な悪魔ですが、アルハザードがさらに回し蹴りで回転し、隙をついてダメージを蓄積させていきます。さらに<悪魔>はスヴェンを男と思いこんで吸いこみました。女性を吸いこむと傷を負う弱点を持っているのです。 スヴェンは無性で性別はありませんが、このときは女性扱いだったらしく<悪魔>は大ダメージを負いました。 しばらくすると<悪魔>は泡となって消えてゆきました。

そして虚空へ
悪魔が消えた瞬間。 四人は遥かなる空の高み、虚空へといることに気がつきます。 そこへバドッカを小さくした妖精のようなものが現れます。 鬼面に残された力の残滓が凝縮した<ツアーガイド>と名乗るそれは、一行に感謝をし、 バドッカの秘密を守ってくれるとうれしいと伝えます。 一行はステージの封印を頼みます。 気がつくと元の場所に戻っていました。

ポスカが剣を納めてかけよって来ました。
「どうやら決着をつけちゃたみたいね。詳しく話を聞かせてよね」
報酬の南の島ザムーラの観光チケットも受け取りました。 そろそろバドッカを飛び出すのもいいでしょう。
次の冒険はザムーラになりそうです。

(完)

GMのおもわく
プリンタも新規購入。シナリオはともかく、事前準備はきっちりしておいた。 トルバのキャラシートもきっちり作りなおし、呪文使いの為に呪文表を個別に作っておいたし、 プレイヤーたちも感嘆するに違いない。
シナリオは、ステージを使ってコンテストを舞台に‥‥ということを漠然と考えていた。 導入のような理屈付けを思いついたのはなかなかだと自画自賛。 PCたちにコンテストに参加してもらおうかと思ったのだが、「歌唱」技能は修得が難しいし、 半島コンテストという設定なので、低いレベルでは意味がなく断念。ルールに泣かされた。

いままでは、結構ひねくれていたシナリオ続きだったので、最終回はシンプルにしてみた。 コンテストもグループ参加のオンエアバトルから、ひとりの歌唱力を競うものににした。 折角、ペローマ神官グループの「ビブログラフィティ」やウィザードの団体「デスペラーズ」とか考えていのに。

ズィート邸は最近見学した山本有三邸の地図をそのまま使わせてもらった。 豪商にしてはこじんまりしているけど、狭いバドッカならこれくらいでもありでしょう。

ゲーム後
トルバのプレイヤー氏がドタキャン。あうっ、キャラシート作りなおしたのに。
呪文表、プレイヤーは特に感嘆はしなかったが、使いこなしてくれたのでまあ満足。 ガープスはこういう工夫が必要だよなあ。

プレイ中はスヴェンがパワーストーンをくすねるところが大ウケだった。 エムロヒ用に出したんだけど、呪文を使いこなせる誘惑には勝てなかったかな。
コンテストではスパイを探せ!という展開を予想していたんだけど、GMの強調が足りなかったのか、 ズィート探しにみんなかかりきりだった。
最後の<悪魔>の戦闘はちょっと間延びしたかな。 あと、黒幕にしてはズィートはあまり個性的でなかったかな。

しかし結構うまく収束したと思う。ありがとうプレイヤーたち。
プレイヤーの感想
ジュラ「ドタキャンがあったからバランスがとれず苦戦した」(トルバの人が当日休んだ)
エムロヒ「二人ぶんのキャラ担当は大変だった〜」(アルハザードも担当した)
スヴェン「避けられる戦いは避けるようにしたけど、上手くいったと思う。最後はキャラが崩れたかな」


2004/11/21

第四話 「美女と小瓶の鬼面都市」

前回、どうにか鬼面都市に戻ってきた一行は、特務神官ポスカから、 「奇跡のステージ」譲渡及び口止め料としていくばくかのムーナ金貨を受け取ります。 そして数日後、食事をしているスヴェン、トルバ、ジュラ、アルハザードの前に、 サリカ神官エムロヒがやってきます。自主製作本の取りしきりのため出かけているエムロヒ先輩に変わって話があるということです。 なんでも、ポスカに人目ぼれしたらしく、彼氏がいるのかどうか、知りあいらしい一行に聞いて欲しいとのことです。 ガヤン神殿の戸籍届の際に見かけて以来気になっているとのことです。 「自分で聞くべきではないかなあ」としきりにもらすスヴェンですが、押しきられた形で、紹介ぐらいはしようと、 全員でガヤン神殿にでかけます。

普段は窓口業務のポスカは当然ながら不意の来客におどろきますが、 ちょうどよいとばかりに、一行を特務の手伝いに誘います。 それは街の一角で、盗みを働く壁走りを捕まえるという仕事でした。 「最近、なにやら事件が多くてこんな仕事にもかりだされる」とはポスカの弁です。

壁走り退治
博識なスヴェンによると壁走りとはなにやら得体の知れない生物のようですが、 二手に分かれると、壁を垂直に走る猿が、ソーセージを抱えて逃走するのに出くわしました。 スヴェンの<べたべた>が炸裂し、アルハザードが壁走りラーンキーを捕獲します。

手伝いは終りました。事後処理のポスカとちゃっかり手伝うというカリンドを残して、 スヴェン&アルハザード組は帰宅の途につきます。ジュラはトルバと供に、ポスカ一行の後をつけます。 気の短いジュラは腹芸ができず、ポスカに彼氏がいるか訪ねてしまうのでした。 当然のごとく怪訝な表情のポスカをごまかそうと、カリンドはひとだかりがあると注意をそらします。

話を聞けばなにやら見覚えのない郵便を受け取ったとかでもめているようです。 包みを開けば中には緑色の瓶が。栓を抜くと皮鎧の男が煙とともに現れました。 ジュラが近づくと、男は青白い不健康な体色の化け物になり、襲いかかります。

混乱の街
一方そのころ、アルハザードは、子供たちが大人を取り囲んでいる風景に出くわします。 「こいつはスティニアのやつだ」「親戚のおじさんもスティニア兵に殺されたんだ」 街は今、異形の力を使うスティニア王国との戦争の気運高まり殺気立っています。 男がスティニア風の服を着ていたのがトラブルの原因のようです。
とりあえず、こいつの処遇はまかせろと言ってアルハザードは子供たちを返します。
男は交易商人と自己紹介します。アルハザードに頭をさげて、去っていきました。

安心したのもつかの間、周囲をつんざく悲鳴が街角に響き渡ります。
化け物が人々に襲いかかっています。上を向いた人間の口に鉄柱を無理矢理押し込んだような、嫌悪感をもよおすその外見。 獣の<悪魔>です。「なぜ街中に悪魔が!?」という声もあがりますが、今はどうでもよいことです。 臆病なスヴェンは逃げたいのですが、<悪魔>は逃げ遅れた親子を襲っています。
なんとか自分を奮い立たせて、アルハザードを支援する呪文を唱えます。
アルハザードは踊るような飛び蹴りで一気に間合いを詰め、子供の間に割ってはいりました。
周囲からも感嘆の声がもれます。

そのころ、ジュラとトルバは、青白い不死、ヤシャから受けた毒を直すため、第四施療院から来たエルファの治療を受けていました。 悲鳴が聞こえてきたので、せっかちなジュラたちは飛び出します。ようやくスヴェンたちのいるところへ駆けつけたのですが、 あまりに恐ろしい悪魔の形相に、不覚にも気絶してしまいます。 やがて目を覚したトルバが観たのは、ちょうどアルハザードが連続蹴りを叩きこんで、悪魔を沈めている光景でした。

ガヤン神殿へ
悪魔が泡となって消えた後にはまたもや緑色の子瓶が。 スヴェンの提案で一行はガヤン神殿へと向かいます。しかし、神殿には、常にいるはずの衛兵や神官がいません。 中を覗いても一人もいませんでした。 実は、一行が出くわしたような怪物が暴れる事件が、バドッカ中で頻発していました。 多発する事件はこの左目分神殿の処理能力を完全に超えてしまっていたのです。 「あいつにまかせてオレはこちらを」「彼がいるから大丈夫だろう。今はこっちへ」 それが重なり合った一瞬、神殿は無人になりました。

そして今、奇しくも休日冒険者たちが神殿に来たとき、奥から男が現れました。 あの「奇跡のステージ」をひきずって。悠々と引き上げるはずの男はもくろみがはずれて驚きます。
その男はアルハザードが子供たちから助けた行商人風の男でした。伝令ギルドの輸送システムを悪用して、 モンスターを封じた緑の子瓶を無差別に送りつけた『送り主』です。
「こいつは許せない‥‥」とアルハザードが静かにすごみます。
しかし、策が失敗すればもろいもの。一行はなんなく『送り主』を捕らえます。 ジュラの恫喝で予想通り、彼がトルアドネス帝国のスパイであることが判明しました。 魔法に長けた皇帝の従姉ランナカイ一派に属する強硬派であるようです。
やがて駆けつけたガヤン神官たちに『送り主』の身柄をあずけました。
今回はバドッカの街を救うことが出来ましたが、彼らの目的は‥‥

GMのおもわく
GURPSのキャラクターは不利な特徴をわざととって、そのぶん戦闘力や技能を強化できる。 だから、毎回そのキャラの不利な特徴を責めないとほかのキャラにとって公平にはならない。 それを念頭において、各キャラクターに平行した事件 「臆病なのに逃げられない戦闘」「子供への義務感があるのに、子供を叱らなくてはいけない状況」 などを用意した。それらをクリアしたあとに、 まとめのイベントでひとつになると美しいのではないか。とまあ、その方向で進めてみた。
え、エムロヒさん来れないの?じゃあ、そのイベントは共通イベントにするかな。

あと、設定しているうちにポスカがだんだん気に入ってきた。カリンドなんかとくっつけるのはもったいないなあ。 でもまあ、それはプレイヤーの行動次第ということで。

ゲーム後
プレイヤーたちは二人ずつで行動したがったので、その方向ですすめてみた。 それは問題ないんだけど、 GURPSの分離行動はキツいなあ。特に戦闘が入ると、もう片方はだれるようだ。 あと、あまり不利な特徴を責めるとプレイヤーはつらそう。 この点、仲間内の集まりなので、あまりストイックにゲーム性(困難の回避)を追求するのも考えなきゃいけないね。

それはともかく、 うっかり、まとめのイベントであるアレを出し忘れたのはまずかったなあ。 シェイプアップの時間が足りなかったので、描写などで凝れなかった。 最後の敵の作戦はある現象をモデルにしていたんだけどそれを語れなかったなあ。 まあ、できるものは次回にまわそうかね。
プレイヤーの感想
ジュラ「局地的だったんで。キャラとしては流れを知らないまま終ったかも」
アルハザード「戦闘が単調だったかも。戦う場面が多かった。そろそろバドッカを出たい。」
スヴェン「戦闘回避が難しかった。プレイヤーとしては散漫としていた。」
トルバ「世界観がよくわからなかった。エルファとか。」


2004/09/19

第三話 「奇跡のステージ」

エムロヒが寄宿しているサリカ神殿の寮に、若い男が訪ねてきました。 ちょっとひいた目で見られているエムロヒに、同窓の連中はとがめるような視線を投げつけます。 しかし、現れたのはミュルーンの吟遊詩人トルバでした。 彼は、「バドッカ近くにある無名な遺跡『傍観者の遺跡』に同行して欲しい。 音楽を理解するものでないと宝は手に入らないといわれているので、腕試しのつもりで行ってみたい。 」と一行への口ぞえを頼みます。

報酬ももらえるなら文句はないと、エムロヒ、ジュラ、スヴェンは手をあげました。 まずは、シャストア神殿で下調べ。トーマ高司祭は留守でしたが、語り部の老婆がいうには、 その悪魔戦争時代の研究者『傍観者』は、激しい戦いの中においても楽しみの追求を忘れてはいけない。 をモットーにしていた一風変わった研究者グループだったようです。

エリクサも買って準備は整いました。出発です。
鬼面都市をあとにして二日ばかり歩くと、『傍観者の遺跡』にたどり着きました。 蔓草が生い茂り、自然と同化しているので確かに目につかない遺跡のようです。 調べると足跡が見つかりました。ジュラが突っ込むと入ってすぐに、鎧を着た死体に遭遇しました。 奇妙な全身鎧におおわれて血を流して倒れています。 トルバは面識があったので気がつきましたが、この死体はヤスラックのリーダー、アーンデル・リーグでした。 ヤスラック取締りの際に、どさくさにまぎれて逃亡したと聞いています。

首をひねりつつも、一行は奥へ進みます。
汚い木箱に化粧品が入っていたり、エリクサを発見したり、あきらかに現在誰かが住んでいる気配がします。

曲がり角でジュラは、ガヤンの鎧を着た男女に出くわします。 二人はグリンガムとポスカ、バドッカの特務神官と名乗ります。 彼らはヤスラック事件で残された文献からここを突き止め、 帝国が探していたものを調査しているとのことです。

同行しても問題ないと判断した一行は、さらに進みます。 開けた扉はゴブリンが六匹いる広間でした。 「遺跡荒らしと交渉の余地などない」とばかりに襲いかかってきます。 全員が白い体色、邪術師のようです。
通路におびき寄せて各個撃破を狙う一行ですが、エムロヒやジュラは背中にすさまじい痒みを感じました。 熟練した<痒み>使いがいるようです。思うように<電光>が放れずエムロヒはいらつきます。しかし、戦闘はじょじょに一行が押して行き、 ついに一匹を葬り去りました。臆病な策士であるスヴェンは、金品と引き換えに交渉を呼びかけます。 ゴブリンシャーマンもこれに応じて、それぞれ代表者同士で受け渡しを行うことになりました。 しかし、代表がせっかちなジュラだったため、ゴブリンを切り捨てて交渉は決裂。 パーティの性格を把握した見事な作戦だと皆はスヴェンを褒め称えますが、彼は激しく首を振りました。 こうして戦いは続きますが、もう趨勢は見えています。 もう一体を倒されゴブリンたちは扉を閉ざしました。

一行はさらに奥へと進みます。
ついに、最大の研究成果が収められた倉庫とおぼしき扉の前にたどり着きました。扉中央にはなんと丸い顔がついていて 「歌とは何か」と問いかけます。ホムンクルスのようです。
一行は早急な回答を避け、遺跡の各部屋に書かれていた走り書きがヒントになるかとチェックをします。 眠りこけていたオークの部屋や、チェックする余裕のなかったゴブリンの部屋はスヴェンが透明になって忍びこみ確認しました。 最初の部屋にあったアーンデルの死体は消えていたのですが、足取りがつかめないのでとりあえずそれは後にします。

どうやら、『傍観者』たちは歌や音楽を愛し、楽器をも魔法の武器に結びつけようとする当時の風潮を気に入らなかったようです。 エムロヒは考えをまとめ、答えます。
「歌とは‥‥魂ね」
扉はゆっくりと開きました。 中には魔法装置のついた長方形の台座がありました。これこそ、研究成果「ミラクルステージ」です。
台座の上での音楽や声を<拡声>することができる簡易舞台です。 呪文と違って、注目していないものにも数キロ範囲で声を聞かせることができるのです。
「このひとら、自分たちの演奏を聴かせるために作ったんとちがいますか」とトルバ。 「使い方次第では、強力な武器になるわね‥‥」ポスカもつぶやきます。

ステージを運び出しその日の夜。 野営地を襲撃するものがありました。あの消えた死体です。
「‥‥見つけたものを寄越せ」
妄執で死体が動いているのではなく、鎧が死体を動かし、話しているようです。 これぞ帝国の秘密兵器、ホムンクルスによって意志をもった鎧なのでした。

もはや戦う意味はないと、スヴェンのとなえた<進軍>の呪文で鎧を引き離し、街まで逃げることにしました。
こうして一行はまた鬼面都市に帰ってきました。 『傍観者』の生きざまを知れてトルバも満足のようです。 一行は、グリンガムの申し出を受け、適値でステージを受け渡すことにします。

彼らの次の舞台はどのようなものになるのでしょうか。

GMのおもわく
このシナリオは短い作成期間で作らなければならなかったので、簡単なダンジョンものにすることにした。 前回戦闘を回避したので、スヴェン以外のPCは欲求不満かもしれない。 そこで、結構多めの敵を出すことにした。白粉で全員ソーサラーのふりをしている。本物は一体だけという。 ちょっと面白そうなシチュエーションを思いついたのでそれを採用した。 事前にお化粧道具を出しているので、伏線もあるしね。

ダンジョンの角を曲がると、鼻先に剣をつきつけられる‥‥というシチュエーションがやりたかったので、 通路の角にいるキャラ、グリンガムとポスカを登場させた。 イメージ優先のため、確かに戦闘が簡単になってしまったかもしれない。 でも、各個撃破を思いつかないとかなり苦しかったと思う。これはお見事。

途中で消えた死体を捜そうというプレイヤーに対して、 手がかりをなくして本道に戻ってもらったが、ここはあまりうまくなかったかもしれない。 自動鎧に襲撃させて、物語をちょっと変えた方がGMとしても刺激的だったはずだ。反省。

射撃呪文のルールにエムロヒが苦しんでいたので、次回まとめておこう。
プレイヤーの感想
ジュラ「トルバの影が薄い。冒険に一緒に行かなくてもよい。ガヤンのNPC二人は過保護っぽいのでいらないかも」
エムロヒ「前回のお話に参加していなかったからボスがよくわからなかった。不利な特徴のおかげで助かった。ガヤンの二人とはガチンコ勝負したかった」
スヴェン「ダンジョンのおかげで背景が簡単でした。(事前調査は)もう、行ってしまってもいいのかなあという気はした。あとはこの間と同じ。ジュラはもっと直情でもいいかも」


2004/06/27

第ニ話 「バドッカの歌は誰のもの」

「安らかなる歌声」(ヤスラック)
ある日、ジュラはシャストアのトーマ高司祭から、ゼクス共和国からやってきた吟遊詩人の面倒を見るようにいいつけられます。 なんと彼は吟遊詩人を目指す変わり種のミュルーンでした。 その夜更け、さっそく祝宴が催されます。バドッカの唄を聞きたいトルバの望みをかなえるかのように、酒場では詩人が一人リュートを爪弾いていました。 この街では誰でも知っている古唄「ティラーサの勲」です。一曲引き終えたころ、酒場に数人の男が乱入してきました。 黒地に赤色の前掛けをした一団は、自分たちを楽曲を保護するリャノの分隊「安らかなる歌声」通称ヤスラックを名乗ります。
「――今度からバドッカ内で歌を唄う場合はヤスラックに料金を納めていただきます。いや、これはまったく音楽家のみなさんを保護するためでして、頭部議会の承認もいただいているのですよ」
バドッカを束ねる十三議員たちの名を出されてはうかつなことはできません。今夜は示威行為だけだったらしく一団は引き上げます。

次の日、アルハザードが勤める施療院に顔を出すと、青い顔をした同僚が駆け寄ってきました。 心の病を持つ患者に効果のあるオルゴールを使うには、ヤスラックに料金を納めるべしとの通達を受けたそうです。 少ない費用をやりくりしている医院では他にしわよせが来ます。 ジュラはシャストア劇場に同様の通達が知ります。 そして街の噂ではサリカ教導院の子どもたちが授業で歌う歌にも使用料が課されたとのことです。
ヤスラックの侵攻がはじまったのです。

調査開始
一行はこの状況をなんとかしたいものの、十三議員にかけあうコネもありません。 口地区のリャノ神殿に行き、ヤスラックについて確認してみましたが、驚いたことにリャノはこの件にタッチしていないとのことです。 ヤスラックの本拠地もわからないままでした。

そんなとき、日課で眉森に出かけたスヴェンは、「ズミ、どうしたんだ」という声と供に、あわただしく飛び去る翼人を見かけます。 その帰りに、支払いを拒んだ詩人が闇討ちにあったという噂を聞きつけ、ジュラとスヴェンはその男を訪ねます。
襲われた詩人の男はヤスラックの場所を知りませんでしたが、彼が気づかず持っていたヤスラックのチラシには本部の位置が記されていました。 左目地区の奥地です。

一方、アルハザードは知り合いの噂を集めます。議員につながるコネはないか考えていましたが、 同僚の女性から、カルロ議員の孫娘もアルリアナで、時々は通っていることを聞き出します。 自分が会いたがっていることを伝えてもらうことにしました。

夜、報告会を兼ねた宴会も終り、ほろよい加減で店から出た一行は、人気のない小路で、数人の男と空からの襲撃者に襲われます。 地上にいるのはヤスラック兵。空中は翼人と元素獣ルドラです。敵の数が多かったので一行は逃げ出しました。リーダーらしき上空の男も深追いはせず撤退を指示します。

本格的な潜入の前に、周到なスヴェンはまずは使い魔を派遣しました。 三毛猫の視点では内部構造まではわかりませんでしたが、翼人の子どもが倉庫らしきところに捕らえられていることは確認できました。

朝、アルハザードはようやくカルロ議員の孫娘ジャネッティと会うことができました。 高圧的な彼女ですが道理は通じます。証拠があれば祖父を説得することを約束してくれました。 半島一の腕前と名高い彼女に、アルハザードは手合わせを願います。その勇気は誉められるべきですが、 彼女の後ろ回し蹴りによって軽くあしらわれてしまいました。

一方、スヴェンとジュラとトルバは眉森に行きます。 用向きを誰何する翼人に、正直に事情を話してズミとの面会を希望するとあっさり認められました。 予想通り、翼人は子どもが捕らえられているので仕方なく用心棒をしているとのことです。 子どもの救出を約束する一行に、ズミも手出しはしないことを約束します。

襲撃!ヤスラック
できる手はすべて打ちました。いよいよ、踏み込むときです。 <透明>の呪文で倉庫まで侵入することは決めていましたが、大扉を開けることを忘れていて、いきなりつまづいてしまいました。 悩む一行を見て、トルバは自分が使用料を払いにいけば、その時扉は開くだろうと提案します。

こうして姿を消して駐屯所に潜入した一行は、倉庫の前までたどり着きます。 中には傭兵が数人がんばっていました。 合言葉を知らないため、ノックしただけでは開けてもらえないようです。 強行突入した一行は、スヴェンの<他者転移>で翼人の子どもを救出しました。 スヴェンは撤退を主張します。ジュラとアルハザードは不満そうですが、仕方ないので逃げ出すことにしました。 ジュラは門番に切りつけられてしまいます。

誘拐の動かぬ証拠を手に入れたからにはと、ガヤン神殿へ駆けこむと、そこにはジャネッティが待っていました。 なんでも、ガヤン神殿には知り合いがいるそうで、話を通してくれたようです。 合流した翼人ズミも、証言を約束し、一行に深く感謝します。

決着
ガヤン神殿の突入でヤスラックは壊滅しました。その後の調べで、彼らはリャノ神殿とはまったく関係なく、 リーダーはトルアドネス帝国の密命を受け、今回の事件を画策したようです。そのリーダーには逃げられてしまいました。 翼人ズミの<復讐>はヤスラックの残党に対して向けられるでしょうが、これはまた別の物語です。

ともかく一行の活躍でバドッカの歌は護られました。 ミュルーンのトルバは一行が気に入ったらしく、しばらくバドッカに逗留するそうです。
「――この連中といると、変わった唄が作れそうだ」

GMのおもわく
ルナルを舞台にするならやはり異種族とのコミュニケーションははずせない。 吟遊詩人のミュルーンという面白い設定を思いついたので、彼をNPCにしよう。 ミュルーンは関西弁でしゃべるという設定なんだけど、参加者にネイティブがいないから、アニメ風インチキ関西弁でもいいや。
あと前回の悪魔が弱過ぎたので、戦闘に緊迫感を与えたい。元素獣を使役する凄腕の翼人も出してみようかな。

これをうまく使える事件を考えて‥‥。 あんまり現実の事件を参考にすると暗くなっちゃうので、ニュアンスだけいただいた。 敵の主義主張はぽんぽん出てきた(笑)。
音楽を仕切ろうとする団体というネタは「ソードワールドアドベンチャー」(山本弘)という先人もあるので、斬新というわけではないけどね。 警察官でもあるガヤンがいないので、事件にまきこむようにキャラの身近にも脅威が迫るようにしなくては。

前もって各プレイヤーのルールをまとめたりしていたんだけど、ちょっと時間が足りなくてシナリオの推敲が出来なかった。 うーん、失敗しちゃうかなあ、どうだろう。

結果:
とまあ、心配していたものの、なんとか崩壊せずに終らせることができた。 大体頭に入っていたせいか、気がつけばシナリオをあまり見ずに進めていた。 プレイヤーたちが積極的に動いてくれたので、それに対応する事件を起こしていけばよかったのが勝因か。 でも、やはり判定やイベントが少なかったので、準備はしておかないとなあ。
プレイヤーは(というかスヴェンは)戦闘を積極的に回避しようとしたので、それは尊重した。 ボスキャラが登場できなかったけど、まあいいか。
ミュルーンなまりは実際にしゃべるとむずかしかった(笑)。
プレイヤーの感想
アルハザード「トルバの存在がよくわからなかった」
ジュラ「上に同じ」
スヴェン「突入時のドアの開け方がGMの助け船で残念。他はがんばりました」


2004/04/17

第一話 「バドッカの迷路師」

七つの月が人々を翻弄する世界ルナル。
グラダス半島の四大不思議都市のひとつ、鬼面都市バドッカで繰り広げられるひとつの物語です。

目立ちたがり屋のアルハザードに、えらそうなエムロヒ嬢、さすらいの語り部ジュラに、内気なカリンド。 彼らはなぜか気が合う仲間で、仕事のない日は連れ立って退屈しのぎの種を探す、いわゆる「安息日の冒険者」 と呼ばれる人種でした。

近所の子供にせがまれて、保護者がわりにペローマの研究発表会に来たアルハザードと一行。 しかし、はしゃいだ子供が、街のミニチュア模型を壊してしまいます。 係の神官に模型の修理を押しつけられます。 その模型は今は閉鎖したミュージックホールでしたが、よく見ると隠し扉らしきものがあり、その先は迷路状の通路になっています。 そしてその奥には宝箱らしきものが‥‥。
直情なジュラはすぐに飛び出します。 元ミュージックホールの前で難癖をつけてきたゴロツキを叩きのめしましたが、 エムロヒ嬢は埃まみれの室内に卒倒せんばかりだし、 明かりの用意もしてきなかったので明日また出直すことにしました。

次の日、平日の奉仕や雑務を終えた一行は、カンテラを用意して暗き閉ざされた迷路へと踏み出しました。 内部は、特徴のない長い通郎がひたすら分岐して続くのですが、模型のおかげで順調にすすんでいきます。 最後にひらけた空間に出くわしました。中では初老の男性が壁にしっくいを塗っています。 カリンドが書物で見たカルルーク・マルルークに似ていると証言します。彼は通りを建設する際に陣頭指揮をとった名高い建築家です。 晩年は貯めこんだ財宝を隠すために、自宅に迷路を増築する作業にのめりこんでいきました。 二十年前から財宝と共に行方不明になっていたはずですが。

ともかくカルルークは話しかけても返答しません。 ジュラが近づくと左右の壁が襲いかかってきます。判断材料は足りませんが、業を煮やしたエムロヒ嬢が電光を投げつけました。 そのとき、霞が晴れるように真実が姿をあらわします。 壁は動かず、目前の人間もイソギンチャクを模した<悪魔>の正体をあらわします。 幻惑の魔元帥に仕える「迷宮の悪魔」ゲイズパスです。

アルハザードの蹴撃術が唸り、ジュラのレイピアが<悪魔>の胴体を突き刺し、 エムロヒはここぞとばかりに電光をぶつけます。 長い間閉鎖されて弱体化していた悪魔は、わりあいあっけなく黒の月へと帰還しました。 こうしてカルルークの残した財産を手に入れ、ガヤンから薄謝をせしめた一行は、それなりにふところが暖かくなるのでした。

アルハザード「模型の修理はどうなった?」

GMのおもわく
AFFはもちろんすばらしいルールだけど、たまには緻密なルールで細かい戦闘もしてみたい。 そこで今度はGURPSを選択してみた。 現在のところGURPSで戦うファンタジーとしてはルナルがベストだし、資料も揃っている。 そんなわけで、しばらく七つの月の冒険をやってみようかと考えた。うむ、わくわくしてきたぞ。 問題なのがキャラメイクだ。「DISCWORLD」の時もそうだったけど、凝り性なプレイヤー達は能力値の選択から悩み始めるに違いない。 幸い「GURPSルナル」にはテンプレートが付属しているので、これをちょっと変えるだけOKにしてすぐシナリオに入ることにしよう。
“双子の月を追う”人間のテンプレートしかないけど、まあ時間がないから今回はがまんしてもらって。 多分、地味な、「癒し手サリカ」はやりたがるメンバーがいないので、NPCで用意しておこう(シナリオ集のアーシェリカを改造)。

舞台は鬼面都市バドッカで、初回は悪魔を倒すというものに。 ダンジョン前に調査ぐらいするだろうから、時間的にダンジョンは描写だけで済まそう。 ルールも頭にいれておかないといけないので大変〜。

結果:
キャラメイクでまずびっくり。エムロヒのプレイヤー君は「攻撃呪文をバリバリ使いたい」ということで、 ウィザードは今回用意していないので、サリカになった。おや、ガヤンは誰も選ばないんだ。 「そんな正統派はねー」とアルハザードのプレイヤー君。そうですか。 ジュラのプレイヤーは「カルシファードの武戦士がやりたい」とか言いそうだったので、 シャストアで安心していたら、「能力値下がると技能も下がるのか」っておい、なんで能力値書き換えている?ダメだって言ったでしょ。 呪文を削って戦闘に特化って、ならガヤンでいいじゃん!(心の叫び)。
でもまあ、一時間ですんだからよかったのかな。みんな割と楽しんでいたみたいだし。

で、ゲーム開始。
直情なジュラ君は、模型を手にしたらまっすぐその場所に来てしまった。 あ、そういう展開は考えていなかった。 NPCを使ってどうにか断片的な情報を渡したけど、結局はストレートな展開になった。 うーん、この<悪魔>弱いな。もうちょっと強くてもよさそうだ。
ジュラの持つ直情の特徴はGMにとって便利な反面、ストーリーが力押しになってしまう危険もある。 アルハザードは実は結構正統派だ。子供たちの受けがいい喝采願望もヒーローっぽい。 エムロヒは呪文はきっちり習得しているので安心。治癒系もあるのでNPCを変えてもよさそうだ。 ユーモア感覚に欠けた高慢ちき女性という、近寄りがたいキャラなのでどう扱おうか。 頭をかかえつつも、普通の小説やマンガではお目にかからないとりあわせだし、 偶発とアドリブで、面白い冒険譚が出来あがればよいねえ。

次回はルールとシナリオをもうちょっときっちりしておこう。
プレイヤーの感想
ジュラ「シナリオの長さはよかった。迷路内の描写をもうちょっと詳細に」
アルハザード「キャラづくりが楽しかった。まあシナリオは練習用かな」
エムロヒ「キャラが作りやすい。魔法をばりばり使いたい」
written by RJ last update:2004/04/21