ALLABOUT マイコンBASIC MagazineⅢイベントに参加した。もちろん観る側で。
大橋太郎編集賞勇退記念として、長時間の3部構成だという。
過去、二度のイベントにも自分は参加していて、
もう結構様々なエピソードがぶっちゃけられているので、どうするのかなという興味もあった。
蒲田に降り立ち、昼食を済ませばあれよあれよの間にもう開演時間である。
今思えば何か買いたければこのときにして無理して並んでおくべきだったかな。
MCは山下章さん。
あの声を聴くと何故か安心する。安定の声質だ。
おなじみP6の音声による掴み。そうだったそうだった。
マイコンソフト誕生には、大橋さんがハドソンのテープ販売を手伝った関係がきっかけとしてあるという。
このあたりは同人誌「ハドソン伝説ゼロ」とも符合する。
メインは、DEMPAから出たX68000のアーケードゲーム移植についてのエピソードトークだった。
アフターバーナー移植を受けあった松島さんが、とある理由で間に合わなくなり、
持ってきたディスクを起動したらボスコニアンだったという面白エピソード。
間に合わないからといって(移植経験あるからといって)別ゲームの移植ができるのが既に別格だが。
このボスコニアン提出があったから、グラフィック強化したり、古代さんや永田さんのLITTLE WAVE等音楽で自由にやれる場が提供できたのは、
歴史的にも大きいかもと思ってしまう。
源平のPCMボイスとかファンタジーゾーンで使われた画面モードの話も。
第一部のサプライズはPC8801mk2ミニが発売。
これは驚く。さっそくSNS投稿するがネットつながらねえ...
サプライズは各部の最後に発表するという、策士だね。
おなじみ森巧尚さんの「BREAK FAST」を題材にMSXへの移植を説明。
森さんのゲームの投稿ゲーム感にほっとする。
カーソル移動の命令はまあおなじみだが、断空我さん、
わざわざコモドール64機でやってみせるところが面白い。
Bug太郎さんのGIVERSのスピード感たるや。さらに今回の新作GIVERS2、
こういうのさらっと作ってくるところがこの方の恐ろしいところ。
大堀師範代の実プレイ、当時ではないアストロシティ筐体でのプレイと不利な条件の中、
その手さばきにまず目を見張る。
こうも違うものなのか。
ソルも出現させさらりと撃破する。これはすごい。
何度か撃墜されたが16エリアはきっちりクリアしていた。
第二部のサプライズは「チャレンジAVG&RPG」の復刻を大判のサイズで。
中古ではプレミア価格すぎるので適値で入手できるのは純粋に嬉しい。
ところで、森さんのBASIC MAGICも復刻しませんかね(願)
大堀さん提唱から見城さん、やんまさんと洗練されてきたチャレンジハイスコアが
当時のコミュニティに与えた影響の大きさを知った。
「ハイスコアラーのコミニュケーションのハブとしたかった」なんてコメントも。
後発のゲーメストの集計には結構思うところがあるよう?だ。
まあ、単に流れで乗っただけかも知れないが。
おなじみくりひろしさん。Dr.DのベーシックマスターのLET命令の話は毎回されているような気がする。
現在は2タイプのつぐ美さんをかき分けていますね。
斎藤久典さん。あのアニメ調CG表紙絵はこの方だったのか。
投稿プログラムの味のあるイラストは故人である女性イラストレータとのこと。
「ALL ABOUT namco」では、見城さんがTOYPOP好きなのはもちろん知っていたけど、60ページは欲しかったとのこと。
当時の情熱の一端をうかがい知れて嬉しいねえ。
南雲津久美さんのエピソードが今回多めで嬉しい。
タイムギャルの取材で写真の露出多めで白くなったとか、
ゲーム苦手だけどレリクスは好きだったとか。
大橋編集長のご挨拶。
コウキコウレイシャだが、好奇心を忘れない高く励む「遊態好奇高励者」でありたい。
電子立国再生の為にまだまだやると。
だからみなさんも!との力強いメッセージ、前回同様いただいた。
最後のサプライズは山下章さんがオンラインで「クラシックゲーム ワールドミュージアム」を作っていくとの宣言だった。
80年代前後の家庭用ゲーム機の情報が少ない部分を補うためだという。
ファミコンとかゲームボーイというよりは電子ゲームのハードのことみたい。
多分、フェイク情報をそのまま載せてしまい発売するムック本の乱立などを憂いてのことだと思う。
とてもすばらしいお話だ。
サイトはやまかんさん全面協力。ライターの山崎寛さんかな。
https://classicgameworldmuseum.com
最後、参加者の方々とお話できる計らいもあったのだが、
時間も遅くなっているのと、列も長かったので、自分は帰りました。
くりひろし先生には「五反田ライターズ」続き期待しております!と伝えたかったかも。
たっぷり楽しませてはっぱもかけてもらった。
次回があるなら、8bit PCへの移植の名手&"デーモンクリスタル"YMCAT(迎霧狼慢)さんの(功績を正しく評価して)とか、
ベーマガ黄金時代以降を支えたメンバー(今回まかべさんには脚光があたっていたが)である
Visual Basic研究所の竹宮恵亀さんとか、
WonderWitch連載とかの松原拓也さんとか
まだまだ広げられる輪はありそうなのでお願いします~。