未来戦隊タイムレンジャー 最終回「無限の明日へ」
廃棄物質からエネルギーをかき集めて復活したタックと、脱走した四人は
21世紀に戻るべくタイムロボを奪取して、隊長によって封じられたデータを収集する。
アヤセとのこぜりあいで銃弾に倒れたリュウヤ隊長に、タックは告げる。
「あなたがブイレックスの本当のパイロットだったのですね」
告白するリュウヤ隊長。時間実験の失敗によって、二つの未来(サイコ犯罪者ギエンの
死によって30世紀が消滅する未来と、21世紀の大消滅を経て存在する30世紀)を
見てしまった隊長は、どちらの未来でも自分がブイレックスのパイロットとして派遣され
死亡することを知る。彼は6年の歳月をかけ、30世紀を救うことと、ブイレックスを
滝沢直人に渡すことで、彼をパイロットに仕立て上げ、自分の死を回避しよう計画したのだった。
リュウヤ隊長は息絶え、彼のすべての野望が潰えた今、四人はタイムロボで21世紀に戻る。
孤軍奮闘するタツヤから滝沢直人の死を聞かされた四人は、滝沢の変えられなかった
明日を変えることを決意する。
ブイレックスとギエンの体内にあるΛ2000(20世紀に浅見グループで開発された高エネルギー物質、
30世紀ではこれからゼータ3が生成されている)が
活性化することで時空の乱れ(=大消滅)が発生する。これを回避するために、
ブイレックスに高熱を照射することでΛ2000をゼータ3に変換。
タイムロボとブイレックスでギエンのメカ、ネオクライシスを破壊することに成功する。
「ドルネロ、ぼくお金数えられるようになったよ‥‥」
電子頭脳によって暴走する前の人間だったころに一瞬戻り消滅するギエン。
21世紀の大消滅は回避された。喜ぶ五人だが、その瞬間、時間移動の滞在可能期間が終了する。
四人の未来人と一人の現代人の別れの時が来たのだ。
ユウリを抱きしめるタツヤ。しかしユウリは未来へと消えて行く。
「私たち、タツヤが作る明日の中に生きて行く‥‥」
エンディングシーン。
一年後。もう二度と会えない仲間のいる未来を、自分が作っていくことを決意してタツヤは
生きて行く。ランニングするタツヤ。ホナミと赤ん坊を見守り、父に見守られ、仲間にそっくりな人たちに
目をとめつつもタツヤは、かけて行く。
「おまえたちは千年先にいる、俺はそこに向かっているんだ」