わくわく冒険日誌 番外編(最終更新12月01日)

真鶴旅行会 報告

エピローグ

「RJさんRJさん、真鶴旅行には水着を持ってこなくちゃだめですよ!」
と、ある日の波留子さん。
「えっ、泳ぐのですか」
「いえ、温泉が混浴で‥‥」
「こんよくぅ!?」
‥‥えーっと、よく整理してみよう。混浴というとよくマンガには出てくるけど 現実では家族とかご老体しかいないあれだよね。普通若い婦女子は同意しないのでは。
「だから水着ですってぱ」

とにかくがぜん乗り気になった真鶴旅行なのであった。

11月11日

参加者のみなさんは住んでいるところがほどよくばらけているので、 まずはあきぼん夫妻、大将さん、たーさんとぼくらで、小田原まで出発。


あきぼんさん(男)

きりたんぽをこよなく愛するひと。ボードゲームやゲームブックが好きで VisualBasicでゲームも作っちゃうぞ。年齢がちょいと離れているのに、 なぜかぼくと趣味が合うので周囲の人たちも首をひねっているらしい。 好きなドラマは「仮面ライダークウガ」。実は好きとかそういう程度ではない。

波留子さん(女)

あきぼんさんの奥さん。今回のツアーコンダクター。茶道からルリユールまで、なんでも やってみてしまうアクティブな才媛。悩みの種はダンナさんが特撮ヒーロー番組にはまっていること。

大将さん(女)

織田裕二をこよなく愛する、元気一杯なスーパー保母さん。 自らのキャラをコダック(ポケモン)と公言している。 マイブームはスナック菓子。

たーさん(男)

実はぼくと同じ寮に住んでいるのだが、激務のためなかなか会わない先輩。 かせぎをあらかた音響機器とCDにつぎ込んでいるらしい。


紹介終わり。波留子さんは開口一番「RJさんの日記にあった“南部線”って字が違いますよ。 “武”です」
うーん、なんか違うと思っていたんですけどね。
ちなみに今日のぼくの格好はおろしたてのつるつるズボンに、裏地付きふかふか上着と ちょっぴり勝負に出ています。‥‥が、特に第三者のコメントはありませんでした。

小田原城

さて、小田原城に着くと、先に到着していたメンバー(ぼくから見ると残りのメンバー)と合流です。 実は唯一の初対面な女性よしかさんがいて、ちょっと緊張。掲示板から受けていた印象では‥‥だけど、 実際はいつもにこにこしている人でした。
「今回の旅行記も楽しみにしていますよ」とショルさん。ご期待に沿えるかどうか‥‥。 で、合流したメンバーは次のとおり。

よしかさん(女)

いつもにこにこ笑みを絶やさない。 でも、ときどき鋭いジャブを舌にのせてかましてしまうみたいだ。 大将さんと特に仲良し。座右の銘は「酒は百薬の長」

ショルさん(男)

指圧が得意な大学の先生。同期のやつらの間でもFAQな、ぼくの仕事内容を 覚えていたのは感服です。Iさんとはアイコンタクトで連絡がとりあえるらしい。

Iさん(男)

きれいずきで料理も得意というお婿さんにしたい人No.1なひと。 ショルさんとは、「とにかく飲むか」という間柄らしい。 あきぼんさん、ショルさんの三人で秋田三羽カラス結成中。

まめぞうさん(女)

のほほんとした雰囲気を漂わせる色白なおねーさん。 このハンドルにはほろりとするエピソードがあるのです。 必殺技は眠たいときにぽろっとでるお国なまり。

JUN2さん(女)

まめぞうさんと特に仲良し。いきなりぼくにジョーという脈絡なしの あだ名をつけてしまうあなどれないひと。以前は「なんでも薄めて飲むのがすきー」 と言っていたのに今回確かめたら「そんなことないです」と言われてしまった。

ほほお、小田原城見物ですか。いいですねぇ。どちらかと言うと中世のお城が好き だけど和風も趣があっていいかも。
城下町はバザーが開かれていて、いろいろ売られている。あ、大将さんとよしかさんは 行っちゃったよ。
「あの二人は兵士の格好するんだって。前も二人でやってたんだよ」
おおっ、意外な一面。戦国武将ものとか好きなんですか。

バザーで鉄瓶を買うという波留子さんは早々にどこかに行ってしまい、 あきぼんさんとまわる。なぜか二人とも古いファミコンゲームとかに目がいく。 あきぼんさんは欲しかったみたいだけど、奥様のお許しが出なかったので 買えなかったみたいだ。
「でも家にはファミコンないですよ」と奥様。‥‥なぜ?)

そうそう、なんとここには象がいるのだ。いや、象だけではなくて動物園になっているので 猿とかキジとかプレーリードッグ(かわいい)とかもいるのだ。いやー動物園なんて何年ぶりかなあ。 すずめが檻を自由に出入りして鳥のえさをかすめとっているのが印象的。

戦国時代の甲冑を着て現れる大将さんとよしかさん。ついでに旅の姫様みたいな 格好をした波留子さん。目立ちまくっているぞ。
「鎧がちゃっちい」とちょっと不満な大将さん。
なんでも以前別のところで兵士の格好をしたときは、もうちょっとリアルなものだったらしい。 後で写真を見せてもらったんだけど、なるほど、写真のほうがかっちょいいね。

生命の星・地球博物館

入生田(いりうだ)とかいう駅に到着した。昔読んだ「後宮小説」というのに 幻 影達(イリューダ)という盗賊が出てきたのを思い出したけどまったく関係はない。
博物館に入ると、そこにはでっかい恐竜の骨が!おおっ。
どきどきどき、告白直前のような胸の高まりが‥‥、早速飛び出していくと、それはもう すごいのなんのって、ここは一日中居てもあきないなあ。
とくにすごいのが現存する昆虫の標本を集めたコーナー。木の葉に擬態する昆虫が あんなに何種類もあるなんて知らなかった。きれいな蝶とかも展示されているんだけど、 どうしても目はおぞましい昆虫の方にいってしまう。 うわー、このトンボとクワガタの合いの子みたいな虫、「風の谷のナウシカ」に出てきた やつにそっくり。こんなの本当にいたんだなあ。ひゃあ、この蛾、触手が長すぎるよぉ。


おいしそうな毒キノコを見てさらに奥へと進むと、 テーマは人間が地球を汚しているというお決まりのパターンになっていく。 そこらへんの話は大事とは思っても、あんまり興味はそそらないんだけど、 神奈川県で絶滅した生物一覧という展示があって、その中にゲンゴロウとかタガメが入っていた。 げげっ、昔ゲンゴロウを飼っていたぼくとしては、結構ショックだ。

売店で骸骨恐竜の模型を探す。TRPGに使えそうなのがいいなあと思ったけど(そればっか)、 手ごろなのはない。あと、女性陣の目があるので恐竜のゴム人形つめあわせとかは、 買うのにちょっとはばかられるし。 そこで、コンパクトなベニヤで作る恐竜というのを買ったけど、今考えると、 三葉虫くらい買ってもよかったよーな気がする。

生命の星・地球博物館

ひるさいどはうす

ひるさいどはうす

さて、実は旅行参加前に、こっそりとみんなであきぼん夫妻の結婚三周年を祝おうという 企画があった。実際はある二人が奔走したみたいで、ぼくはと言えば、なんか用意しておくよー 言って、結局何も思いつかないというだめ人間ぶりを発揮していた。

この日のために大将さんがトトロのカードを作ってきてくれました。う〜ん、上手だ。 さ、波留子さんがひとっぷろ浴びている間に、寄せ書きを書いてしまおう。
「波留子さんはするどいからね。いまのうちに」(一同賛成のうなずき)
「あきぼんさんが、あそこに寝っころがっていますけど」
「あー、あきぼんさんは、大丈夫大丈夫」

あきぼんさん、なめられっぱなしである。しかし至近距離でわいわいやっていたら気がつかない わけがない。後で聞いてみたら何かやっているのはさすがに気がつかれていたようだ。
(でも「寄せ書きとかは気がついてなかったって」とは奥様談)


どなたが持ってきたか、あきぼん夫妻の結婚式の写真がある。 なんとあきぼんさん、結婚当時はすらっとしている。しかもぼくみたいなざんばら髪だ。
「髪型は波留子さんが、どーしてもって変えさせたのよねー」
と話し合う女性陣。うーむ、おそるべし!
(夫妻によると、「髪のびたから切ったら」「そうだね」ということで、別に奥様の 改造計画はなかったらしいですが、まあ伝聞なのでそのまま載せておきましょう。)

夕食

浴衣に着替えて食堂へ、そこは山がぐるりと見渡せる大きな窓のある部屋で、 植物と木目の床、淡い色のテーブルクロスが見事にマッチしていた。

「‥‥浴衣と合いませんね」とぼく。
「俺としたことが、こんな格好で‥‥先ほどは失礼いたしました」
と藤岡弘の某CMのマネをするあきぼんさん(この旅行一番のヒットだった)。

みんなテーブルについて、まずは乾杯。
下戸と公言しておきながら、日本酒はだめです〜それ以外なら飲めます。 などと意味不明の事を言う男(←おまえだ)はさておき乾杯〜。

ここのうりはハーブ料理。パスタにオリーブオイルにトマトと、どうもベースは イタリア料理風なので、ぼくはにこにこ。
こんにゃくを使った前菜、サラダ、ジャガイモのグラタン、焼き魚、パスタ(大盛り)、 ‥‥と、にこにこ具合はとまらない。
「たぶん、RJ氏が一番たべるんじゃないかな」とのあきぼんさんの指摘も なるほどとうなずけるかの勢いで食べるぼく。(←ちゃんとハーブも味わったか)

そしてデザート。
宿のおかみさん(というか家族経営なのでママさん)が運んできたケーキを 合図にみんなでクラッカーを鳴らす。ぱーん!

「結婚三周年おめでとー」
あきぼん夫妻。感激で思わず目頭を押さえ‥‥てはいませんでしたが、よろこんで もらえた様子。おめでとございます。
「えーっ、誰が準備してくれたの?」(波留子さん)
「ひみつー」(大将さん)
そーですか、秘密なんですか、それでは‥‥。 実はぼくなんですよ〜はっはっは。
「えーっ」(大将さん)
「知らないけど、それは違うと思う」(波留子さん)
「うん、違うね」(あきぼんさん)

こうして宴もたけなわになり、カモマイルハーブティ(カミツレ)などを おしゃれにいただいて、いい感じで過ぎていく。

そこで宿の子供アッキーが登場。 ハーモニカなぞを吹いてくれた。

アッキー(男)

旅館の子供。学校では二人目のファーブルと名乗る昆虫博士。 子供らしく、喜怒哀楽が激しくて、ところかまわずうんちくを話したり暴れまくる。 ハーブ料理店の息子だけあって健康優良児で、そのバイタリティはなみじゃない。 好きな子は同じクラスのSちゃん。

そこからアッキーはえんえんと話続ける。 聞き手は主によしかさん。 「好きな子いるのぉ?」 とか巧みに話を聞き出す。いやあ、好きなんですね子供。
でも、よしかさん女性にも興味がありそうだな。あんなこと言ってたし。

‥‥では、ぼくはいまのうちにお風呂に。

いえーい。夜だ、ゲームだ!
このお泊りで夜やるゲームってのが個人的に大好きなのだ。
いろいろ話ながら、やるのっていいよね。

ものはオーソドックスにUNO。もちろん正式ルールではなく
「DRAW TWOにDRAW TWOで累積していく」
「チャレンジなし」
「得点計算なし」
「特殊カード上がりはチョンボ」
という世間一般で流通しているルールである。特殊カードあがりでは一回ハマった。
ショルさん、Iさん、大将さん、波留子さん、たーさん、ぼくといったメンツだ。
JUN2さんは、カウントダウンTVにかぶりつき。


「大将さんの番ですよ」
「‥‥」
Iさんのマッサージを受けながらUNOしている大将さん。 痛さに耐えております。 そのままひきずられていって退場。 やっぱ、指圧をしながらってのは無理があったよね。

代打ちとしてまめぞうさんが参戦。しかしめっちゃねむそうです。
「まめぞうさんの番ですけどー」
「ん〜あたしねぼけてるん?」
まあ、自覚あるようなので、多分そうなんでしょう。 しかし、いいかんじです。

「ヒカルの碁」にはまり中のよしかさんは、ポケット碁盤をもってきた。 Iさんと囲碁を打ちはじめる。
ボードゲーム好きと看板をかかげるぼくは、恥ずかしながらルールを知らないので、 手も足も出ないのだ。
「陣地を囲むんだよね」
‥‥リブルラブル?(古いナムコゲーム)。

お疲れの大将さんに無理を言ってマッサージをしてもらう。 どうもありがとうございます。
でも、「悲鳴を上げないのでつまらない」 と言われてしまった。
ごめんなさい。実は、くすぐったさをひそかにこらえていました。
それがちょっと嬉しかったりして(←変態だぞ)。

11月12日

朝、アッキーは元気があまっているらしく、大将さんにプロレスを挑む。 買っても負けても何度でも飛びついてくるので、大変だ。 仕方がないので、ぼくが70Kg近い体重で動きを止めようとするも、ずりずり動くので、 作戦を変えてずっと背負うことにした。これは成功。面白がってずっとしがみついている。 しかしなんで君は「ウルトラQ」の歌を知っているのかな。

みかん狩り

ひるさいどはうすに別れを告げて、いざ近場のみかん農園へ。 なぜか、アッキーもついてきている。みかんがりに行くと聞いたら「行く行く!」と言い出したのだ。 朝から体力点は0に近いので、農園へと至る坂道は大変。
以前りんご狩りにった経験から、あんまり持ち帰ってもしょうがないと、お持ち帰り袋はひと袋で いいと思うぼくをよそに、みんなやる気まんまんで四枚購入するのだった。

「この棒の赤い方側をみかんに向けてください。反対にすると、これではただのハサミです」
という口調がやたらすてきなお姉さんの説明を受けたあと、マジックハンドのようなハサミを持って、いざ みかん狩り。刃物を持ちたがるアッキーにはマジックハンドを与えておいて、 みかんをすぱすぱ狩りまくる。

みかんもある程度狩りつくしたころ、 アッキーは携帯に親からの連絡が入ると、クールに去っていった。
「まだ、いくらか入るよね」
とあきらかに一杯の袋を指差して、Iさんとかショルさんは再度狩りのかまえ。

さて、小休止。
まめぞうさんとJUN2さんに、
「RJさんはなつかしのアニメの歌ならなんでも歌えちゃうんですよ。ご用命の際はぜひ」
と、なぜかアピールする波留子さん。ああ、いきなり知られてしまった。涙がとまらないにゃ。 でも、呼んでもらえたらうれしいかも。

犬小屋

みかん狩りを終えて収穫を分配すると、バスの待ち時間を利用して、近くの 犬小屋を見物。 子犬はかわいいのだが、突如犬たちがケンカをはじめて、 みな興奮しはじめる。ぐるるるるるぅ。 ムツゴロウさんも犬にあんな声をださせたらいけないと言っていたし、 ここは早々に退散だな。

日金の湯

ついに目的地の温泉!
そこは温泉というよりなんというか、温水プールのようだった。 何種類かの浴槽があって、みんな水着でゆったりつかるという形式。
さて、ここで問題が‥‥。
波留子さんによると、「去年は男どもは全員メガネをかけていました。こいつらは〜」 とのこと。そーなるとひねくれもののぼくとしては逆にメガネかけるわけにはいかないなあ。 それにいつぞや温泉でメガネが歪んで買い換えるはめになったし。
というわけでメガネをはずしてGo!
いやあ、眺めのいいところで風呂にはいるってのはいいねえ。

ふやけるほどお湯に浸かってから出る。 もう、まったり。

え、感想?
‥‥えー、細かくは描写しませんが、かなりよさげだったということで。
しかし、男性陣は生白かったり、プログラマー体型だったりと、女性陣に訴え かけるものはありませんな。

童子(わらべ)

麦トロ飯で有名だというお店に到着。 眺望は最高。店はこじんまりとして、足のないテーブルがあって、お客は畳に座るという 形式だ。
メニューをぱらぱらとめくって、ぶっかけ麦飯丼なるものを注文する。さらに、 ぼくはあんみつを一緒に注文する。
「えー、でも量多くないですか?」
とまめぞうさん。
でも、オーダーのときはほとんどみんなあんみつを注文していた。 ほらあ〜。

まずオードブル(?)として蟹汁が出てくる。 実はぼく、この宇宙からの使者甲殻類は苦手なんだけど、これはおいしそうだね。
ずずー。
このあと味噌汁のしじみの身まで食べるか否かで議論をたたかわせる。

きりもりする店のオヤジを見て、
「わあ、腕太いぃ」
とハートマークでもついてそうな声を出したのはJUN2さん。
やっぱ、男は筋力ですね。
ぶっかけ麦飯丼が登場。みんな同じオーダーだから早いのかな。 とにかくどんぶりたくさんで、あんみつを食べられるか心配する まめぞうさん。やはりそこはお菓子は別腹というやつで‥‥。

明日からの体重計がちょいと心配になりながらも、ずるずるずるとすする。 うーん、おいしい。「とろろとヅケって合うよね」とは誰の台詞だったか 忘れたけど、そのとおり。

姿が見えないと思っていたら、波留子さん。 エスプレッソ・チョコが茶道茶碗に入っていたのをきっかけに、 店のオヤジと親しくなって、VIPも入れないあるものを見せてもらう 段取りをつけたらしい(「人徳よ!」とは本人談)。
で、あきぼんさんを見張り番に残して、ぞろぞろついていく。

でもまあ、秘密らしいので公開するのはやめておこう。
おやじさん。どうもです。

そして帰宅

名残惜しいけれど、そろそろみんな帰りましょう。
あ、大将さん風邪ぎみみたいだけど大丈夫?
明日仕事だよね。

さいごに

夜、ゲームがあまり盛り上がらなかったのが残念といえば残念だけど、 こんなに楽しかったのはひさしぶりだなあ。 あの博物館だけでも行く価値はあったね。
楽しい旅行を主催してくれたあきぼん夫妻、どうもありがとうございます。 また誘ってくださいね。