無線LANのセキュリティ機能

ANY接続拒否(ESS-ID)

無線LANアクセスポイントの名前(ESS-ID)と同じものを
パソコン側にも設定しないと通信できなくする機能です。
ESS-IDを教えないESS-IDステルス機能とともに使われます。

MACアドレスフィルタリング

無線LANカードのハードウェア固有の番号(MACアドレス)を
無線LANアクセスポイントにあらかじめ登録しておき、
登録されていない無線LANカードなどからの通信を拒否する機能です。
MACアドレスの登録は、有線LANで接続して設定するのが一般的です。

WEP or WPAによる暗号化通信

WEPは、あらかじめ無線LANアクセスポイントと
通信するパソコン側の双方に暗号化キーを設定しておき、
やりとりするパケットを暗号化して通信する仕組みです。
WEPの暗号化強度は64bitと128bitがあり、
64bitなら16進数(0〜F)で10文字、128bitなら26文字で設定します。
Windows XP SP1 以降では、16進数の代わりにアルファベットと数字で指定します。
64bitなら英数字で5文字、128bitなら13文字設定します。
暗号化強度はWEP128bit、もしくは以下に挙げるWPAの利用をお勧めします。
また、暗号化キーを知らないとアクセスポイントとは通信できません。

WPAは、WEPの暗号化を強固にしたものであり、
2002年10月にWi-Fiアライアンスが提唱した規格です。
一定時間ごとに暗号化キーが変化するのが特長です。
認証が成立するまで通信できませんので、接続にやや時間がかかります。

以下に設定例を示します。

無線LANの設定例
パソコン側 無線LANアクセスポイント側
パソコンの図 電波の図 無線LANアクセスポイントの図
ネットワーク名(SSID) WARPSTAR-089301 ネットワーク名(ESS-ID) WARPSTAR-089301
データの暗号化(WEP有効) ON 暗号化モード WEP
キーの形式 ASCII文字 指定方法 英数字(13桁)
キーの長さ 104bit(13文字) 暗号強度 128bit
ネットワークキー Ka55eDy7r9sPs 暗号化キー Ka55eDy7r9sPs
無線LANカードのMACアドレス
(「ipconfig /all」コマンドで確認)
00:0D:02:05:A6:25 無線接続を許可するアドレス 00:0D:02:05:A6:25
ESS-IDステルス機能 ON
MACアドレスフィルタ機能 ON




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