プロキシサーバに関して

「パソコン一般のQ32とQ45」に関連して、ドラ2冠様からのご質問です

プロキシサーバとは、「代理サーバ」の意味で会社や大学などに設置されています。
内部のネットワークのコンピュータからの要求を受け取り
インターネット上のサーバへ代理として接続します。
多くはセキュリティ確保のために使われ、
ルータによるIPマスカレードやパケットフィルタリングと異なるのは、
通過するパケットの内容をチェックすることができる点です。
例えば、外部からのウィルスの侵入を防いだり、
逆に、社内から変なWebサイトに接続できなくすることもできます。
また、プロキシサーバを使う場合は、
個々のソフトウェア(ブラウザ、メールソフト、FTPクライアントなど)ごとに
プロキシサーバを使うことを設定しなければなりません。
これもIPマスカレードとは異なる点です。
なお、プロキシサーバへの接続に多く使われるポート番号は8080番です。

プロキシサーバを通したインターネットアクセス図

プロキシサーバはHTTPやFTP、POP3など
いろいろなプロトコルに対応したサーバもありますが、
通常、「」と呼ばれるものはHTTPプロキシを指します。
」はWeb閲覧時の匿名性を高めるために用いられ、
外部から無料で接続し利用できるサーバも存在します。
この場合、プロキシサーバを経由して目的のWebサーバに接続するので、
Webサイトの管理者にはプロキシサーバの情報しか分かりません。
上の図では、202.97.150.150のIPアドレスがWebサーバのアクセスログとして残ります。
ただし、プロキシサーバの管理者には、
接続していたユーザのIPアドレスなども分かりますし、
アクセスログも残りますので、完全に身元を隠すことはできません。
それでもアクセスログは、長く保管されないので、匿名性は上がります。

Webサイトの管理者側から見れば、
アクセスしたユーザのブラウザ、OS、
直接接続しているホスト(パソコンorルータorプロキシ)のIPアドレス、
どこのページからリンクをたどってきたかなどが
ブラウザの吐き出す「環境変数」によってログとして分かります。
プロキシサーバ経由の場合、ユーザのパソコンやルータのIPアドレスは通常分かりませんが、
まれに「環境変数」を吐き出してしまう非匿名のプロキシもあるのでご注意ください。

プロキシサーバについては以下のサイトで詳しく解説されています。
(参考リンク)CyberSyndrome

ブラウザの環境変数については以下のサイトで調べられます。
確認くん診断くん



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