本州最北端大間崎は昔から全国的に「マグロ一本釣り」で有名であり、
よくテレビ、映画、新聞、書籍等に取り上げられている。大間の人口は
約6500人で、そのうち4分の1が漁師であり、その中の約200人がマグロと
闘っている。マグロの漁期は8月から1月、4トンクラスの漁船に
一人から二人で乗り込み、数百キロの本マグロを狙う。餌はイカ、
さんま、トビウオ等を釣り針にかけ、生きている様に見せて釣る
仕掛けである。ベテランの漁師は潮の流れやウミネコの
動きそして魚群探知機を使いながら海の様子を読み、
マグロの行きそうな場所を探し、先回りし釣り針を垂らすのである。
このポイントを外すとマグロはもちろん取れず1年間、
一匹も釣れないことは良くある。
なお、現在ではソナーによるハイテク漁法が主力となっている。
一匹あたり数百万円、「海の黒ダイヤ」とも呼ばれ、
この「一本釣り」が「博打」と言われるゆえんでもある。
また運良くマグロが掛かっても、軍手のみで数百キロもある海の王者と
数時間の死闘、命を賭けての漁なのである。
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