次男夫婦と行く北イタリア旅行

 

第1日
2005年9月23日ミラノ空港着。午後9時外はもう真っ暗だ。嫁は早速ホテルに電話して、シャットルサービスを依頼。次男夫婦は2人共、TOEIC 900点の英語力抜群。小生の下手な英会話など出る幕はなし。イタリアはスリが多い。周辺の男達いつもこちらを伺っているように見え思わずカバンに置く手に力が入る。





第2日
ミラノ中央駅から特急インターシティにて 地中海サンマルゲリータへ クルージングにて、港町ポルトフィーノへ向う。息子達2人は山頂にそびえる古城まで登っていったが、小生は観光客で にぎあう海岸スケッチを楽しむ。イタリアの太陽、身体を寄せ合うセクシーな男女達。彫りの深い顔、均整のとれた肉体、官能的でさえある海岸に戯れる人々の風景。


第3日

ホテル プライベートビーチにて、嫁は「海は透明、水はきれいで、暖かい」と嬉々として泳ぎ始める。列車とタクシーを乗り継いで、世界遺産ポルトベヴェーネレに至る。過日 BSでも放映した、町全体が、中世要塞都市となっている特異な港城下町ポルトヴェーネレ。嫁は財布をすられたと、青くなる。息子は国際電話で、カード凍結を日本へ依頼する。「あまり、はしゃぎ過ぎたので罰があたったのね」としょげる嫁

第4日

地中海に突き出た半島を遊覧船で周る。海から見上げる絶壁には這うようにして 村々が点在する。小さな港町で下船、要塞と教会が見下ろせる山頂に上り、紺碧の地中海をスケッチする。夜、ホテル屋上レストランで、美しき夜景を眺めながら、ホワイトワインと烏賊すみスパゲッティを楽しむ。爽やかな夜風が肌に気持ちよい。3人で、イタリア料理の醍醐味を語り合う。孝子も一緒なら こんな時間 きっと喜んだであろうに

第5日

イタリアルネッサンスの町、フィレンツェに向う。街中をスケッチブックを持って散歩する。街角でシックな雰囲気のイタリアレストランを発見、早速入ってみる。嫁はメニューを眺めて、幾つかのフィレンツェ料理を注文する。どの料理もすごく美味しい。川向レオナルド・ダ・ビンチ教会に上って、フィレンツェ市街を一望。中央に美しいドームが際立ち中世フィレンツェ栄光を忍ばせる。ホテルへの帰り道はひとり市内バスに乗って、街中をグルグル回ってみる。見知らぬ町で突然バスに飛び乗ってみるのは緊張して面白い。

第6日

世界遺産、塔のある城下町、サンジミニャーノに 高速バスと田舎の小さな郊外バスを乗り継いで出かける。息子は、特急座席指定は勿論のこと、田舎バスの時刻表まで、出発前PCで綿密に手を打ってくれてあり、ツァー旅行では絶対に味わえない手造り旅行の贅沢さが楽しめる。旅先で出会うアメリカ観光客は実に陽気でよくしゃべる。僕には半分くらいしか その会話は聞き取れないが、息子達2人は完全に聞き取れている。うらやましい限りだ。

 

第7日

水の都、ヴェネチアに向う。ゴンドラ船頭が歌うカンツォネは、運河両側の建物に反響して耳に心地よい。この町で道に迷ったら大変だ。磁石片手に、方向を見定めて狭い小道をぐるぐると歩き回るのだが、突然運河に出て、道は突き当たり。再び戻って道を探し求める。狭い小道の両側は、どの店も同じ模様の土産物店ばかり。自分がいまヴェネチアの何処をさまよっているのか、皆目判らない。行き交う人は他国から来た観光客なので尋ねることも出来ない。

 

第8日
アルプスのふもと、北イタリア、コモ湖に向う。車窓風景が突然緑の山々に変わる。箱根芦ノ湖、スイス ルッツェルンにも似た格調高い雰囲気を実感する。ホテルは湖畔に面し、部屋からもコモ湖が一望出来る。息子達は、クルージングでコモ湖奥のリゾート地へと出かけたが、自分は湖畔の風景を、せっせとスケッチする。夕方、息子達とケーブルカーで山頂に上り、コモ湖を一望する。「この国のレジスタンス運動は、第2次世界大戦中ナチスに抗し勝利を手にしたのだ」と息子夫婦にお得意のイタリア歴史談義を始める

 

 

第9日

「この旅行は毎日快晴だったでしょう。私ね 晴れ女なの。いつも神様に感謝しているわ」。そんな妻を愛しむように見つめる息子。若い2人は、ワインを愛し、料理を愛し、旅を愛し、人生を愛し、お互いを愛し合う。そんな2人を遠くから眺め、きっと孝子も喜んでいるだろうと偲ぶ。2人は人生を楽しんでいる。この旅を通じ、2人の幸福を確認し、私も心から祝福する。どうかこれからも、2人で幸せに生きていきなさい。 密かにそう願う。

 

 

第十日
帰途 飛行機はコペンハーゲン経由で成田に向う。空港の軽いランチが1人5千円。消費税25%とは驚いた。窓側シートで良く眠れた。成田からは接続機がないので、新幹線で名古屋に帰る。帰宅後 郵便物の中に早速、シルクロード旅行資料を見つけ目を通す。1週間後には、20日間の中国タクラマカン砂漠、シルクロードの旅が控えている。疲れで体調を崩さぬよう早速風呂を沸かして久しぶりにバスタブに身を沈め、旅の疲れを解きほぐす。      終

 

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