奈良散歩


奈良を歩くと、大学4年の夏、高槻研究所での実習の合間 初めて数々の仏像を見て、大きな感動に、全身が震えてきたことを思い出す。興福寺 阿修羅像、戒壇院 四天王像、三月堂 月光菩薩像、法隆寺 百済観音像そして唐招堤寺 鑑真和尚像、これらの像の前に立つ時、心打たれれ しばし 信仰に徹した古代人に畏敬の念を感じる。仏とは これほど 美しいものか この日の感動は信仰へのあこがれとなって今も自分の中に生きている。



6月の末、思い出の奈良のお寺を 2日間ゆっくりと歩いた。あの頃 一緒に奈良を歩いてくれた 奈良国立文化財研究所の伊東大作君はもうこの世には居ない。孝子もあの笑い顔を残して 逝ってしまった。やがて 僕も いつの日か皆を追いかけてこの世から 去っていくだろう。



しかし、奈良は 今も そしてこれからも 人々に大きな感動を与え続け輝いている。 信仰とは なんて美しく 尊いものなのか、深く 仏に感謝の念を胸に 奈良散歩の素晴らしさを楽しむ。


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