定年後に読む資本論
61、取得法則の転変―資本関係の再生産―慶応大 井村喜代子著
いかなる経済体制にあっても、生産過程は反復して行われていく。まず資本主義的生産過程での同一規模での再生産。単純再生産では、資本家は回収した貨幣資本でもって、同一量の労働力と生産手段を購入し、同一規模の生産を反復する。労働者は受け取った賃金で労働力の維持、再生産にあてる。

拡大再生産とは、資本家の取得した剰余価値が追加資本として投下され、資本として充用されることによって、拡大再生産が可能となります。剰余価値の資本への転化によって拡大再生産が行われることを資本蓄積といいます。

資本家は労働者の生み出した価値の一部を労働力と生産手段を追加購入し、資本規模、生産規模を拡大します。

資本家は出来る限りの資本蓄積によって、より大量の剰余価値を取得しようとする基本的傾向をもっている。

資本蓄積では、蓄積資本の全ては最初から他人の剰余労働=不払労働であって、資本家の労働によるものは一切含まれていません。しかし資本主義的再生産過程では、労働者は生活のためにたえず労働力を販売し、剰余価値生産を反復することを強制されており、労働力を販売しない自由をもっているわけではありません。

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