定年後に読む資本論
57、もっとも恐ろしいつぶてー剰余価値の発見―大阪市大佐藤金三郎教授
商品は使用価値と価値の統一。資本とは剰余価値をもたらす価値。資本主義的生産過程とは、使用価値をつくる労働過程と、剰余価値をつくる価値増殖過程との統一されたもの。貨幣が資本に転化する過程には2つの過程がある。第一は労働力が売買される過程、第二はこの労働力が現実に使用される生産の過程。

労働力は流通の段階では、価値どうりに売買される。しかし、商品の交換では、販売された商品の使用価値は、売り手のものではなくて、買手のものです。1日分の労働力の使用価値は資本家のものです。1日分の労働は資本家のものです。労働者を1日に何時間働かせようと、資本家の自由だというわけです。生産過程で労働を自由に処分出来るのは資本家であって、労働者ではありません。

剰余価値は、労働者が自分の労働力の価値を回収するのに必要な時間よりも多くの時間を働いたことにより生まれたものです。

不変資本、可変資本という資本の区別は、剰余価値を生むか否かの区別に基くものです。

可変資本に対する剰余価値の比率を剰余価値率と名づけます。剰余労働時間というのは、必要労働時間をこえて資本家のために無償で剰余価値を生産することを強制された労働時間のことです。

貨幣の資本への転化は、労働力が生産手段とともに売買される流通の過程です。この過程では、貨幣はただ生産諸要素に転化されるだけです。労働力が生産手段と結合されて消費される過程で、生産手段は不払いの剰余労働を吸収し、それによって始めて貨幣は資本に転化します。

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