定年後に読む資本論
51、価値形態の弁証法―価値形態―、九州大 深町郁也著
マルクスは、経済学の体系の最初に商品を価値と使用価値の統一物として把握し、価値の社会的実体を抽象的人間労働であるとした。

具体的有用労働でつくり出された使用価値は商品のありのままの自然形態であるが、抽象的人間労働を実体とする価値は、純粋に社会的なものであって、自然的素材を少しも含んでいない。

マルクスは、交換価値から出発して価値へと下降する。

価値は抽象的人間労働を社会的実体とする普遍的な概念である。

先ず単純な価値形態から貨幣形態にいたる価値表現の発展を明らかにしよう。

諸商品の価値は、ただひとつの商品の使用価値で統一的・共同的に表現される。ここで、商品Aは一般的等価物、その自然形態がそのまま共通な価値姿態となっており、ほかの全商品と直接に交換されうるもの、という社会的性格を受け取っている。まさに抽象的人間労働の凝固・化身です。

一般的等価形態が最終的に商品金の自然形態に合生したとき、貨幣形態に到達する。

金が歴史的に一般的等価物になったのは、その自然的属性が人間労働の物質化にもっとも相応しいこと、分割しても各部が一様であり、その使用価値が耐久性をもっていることである。

貨幣商品である金による相対的価値表現が貨幣形態である。

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