定年後に読む資本論
50、経済学理解の軸点―労働の二重性、立命館大 岡崎栄松著
商品は使用価値および価値という2つの要因の統一である。同様に商品で現わさられる労働も、使用価値を作り出す具体的有用労働と、価値を作り出す抽象的人間労働の統一である。

商品で表される労働は、目的を定められた具体的有用労働で使用価値を作り、他方、無差別な抽象的人間労働によって商品の価値を形成する。

商品の価値の大きさは社会的必要労働時間によって決定されるが、この社会的必要労働時間は、労働の生産性が変るにつれて変動する。

商品の価値の大きさは、それにふくまれる抽象的労働の量に正比例して変動し、具体的労働の生産性に反比例して変動する。

商品に体現されている労働を具体的有用労働と抽象的人間労働とに分析することは、古典派経済学者たちの1世紀半以上にわたる諸研究の、マルクスによる批判的な再検討の最終結果だということが出来る。商品にあらわれる労働の二重性は、マルクスによってはじめて発見された。

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