定年後に読む資本論
49、ブルジョア的富の原基形態―商品―立命館大 岡崎栄松著
資本論の研究姿勢は、簡単なものから複雑なものへ、抽象的なものから具体的なものへの上向叙述過程で進められていく。したがって冒頭は商品であり、資本主義で日々生産され交換されている商品が、資本主義の単純細胞形態である。

商品は人間の何等かの欲望を満たすものであり、使用価値をもっていると言える。商品の使用価値は、他人の為の使用価値であり、交換を前提とする。使用価値は、交換価値の物質的な基礎、担い手である。

交換価値は、ある種類の使用価値が他の種類の使用価値と交換される量的な関係である。

さまざまな商品には交換にさいしてそれをたがいに比較出来る共通な性質がただひとつだけある。すなわち、それらは労働の生産物だということです。

すべての商品は、共通な抽象的人間労働の結晶としては価値である。交換価値の背後に横たわる共通者は、商品の価値である。商品の価値を形成するのは、抽象的人間労働である。

商品の価値の大きさは何によって決まるか、それはその商品に含まれている抽象的労働の量によって決まる。そして労働の量そのものは、いうまでもなく時間で測られる。従って、商品の価値の大きさは、その商品の生産に必要な労働時間によって決まる。

商品の価値の大きさは、その商品の生産に社会的・平均的に必要な労働時間によって既定されるのですが、この社会的必要労働時間による価値既定が、価値法則に他ならない。

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