定年後に読む資本論
45、ラッサールとマルクスー社会主義の諸潮流、慶応大 飯田鼎、有斐閣ブックス
1864年マルクスとエンゲルスは国際労働者協会(第1インターナショナル)に参加した。マルクスは、空想的社会主義についてその性格を見抜きながら、その歴史的役割を評価した。この頃、フランスではブルードン、ドイツではラッサールの思想が大きな影響を及ぼしていた。すでにブルードンに関しては、「哲学の貧困」で徹底的に批判していた。

ドイツ労働者協会建設に大きな影響を及ぼしていたラッサール主義、労働者をブルジョアジーから引き花すという活動を展開していた。

ラッサールの全ドイツ労働者協会と、ベーベルとリープクネヒトのドイツ労働者協会連盟とが、ゴーダ綱領を採択して、ドイツ社会主義労働者党を結成したのが、1875年。

マルクスが「経済学ノート」「経済学・哲学草稿」を書き続けたころ、ラッサールは法学を学んでいた。

マルクスは国家は階級闘争が終止符を打てばその存在が無用になると説いたのですが、ラッサールは、ヘーゲルの国家論を受け継ぎ、国家は階級闘争をこえて永遠に存在すべきものと唱えました。ラッサールは生活共同組合の意味を強く主張した。これは小生産者の地位復活に結びつく矛盾をもっていた。

全体として、ラッサールの理論体系は、小生産者的で、宿命的・反動的な色彩をもち、マルクスはこの点が危険だと主張しました。

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