定年後の読書ノート
42、「経済学批判」から「資本論」へー剰余価値学説史、滋賀大山田悦男著、有斐閣
「経済学批判」を1859年書き上げたマルクスは、貧窮に陥る。そして、1861年執筆を再開するこの2年間こそ、マルクスにとって最も苦しい時だった。マルクスは、ニューヨーク・デーリー・トリビューンの寄稿の仕事も失い、一時は鉄道事務所に勤めようかとも考える時期もあった。マルクスは、この間にコツコツと23冊のノートをまとめあげている。このノートの中の一部を剰余価値学説史として出版されている。

23冊のノートは、資本の生産過程、資本の流通過程、資本と利潤の3章からなり、その理論基底は剰余価値であり、賃労働と資本である。

具体的には、貨幣の資本への転化、絶対的剰余価値、相対的剰余価値、本源的蓄積、賃労働と資本という論理で、経済学批判は進められる。

1859年に出版された経済学批判は、商品と貨幣の章だけであり、第3章は、資本に関する章になる予定であり、第3章からいよいよ本格的な経済学批判が始るとして、マルクスは23冊のノートをつくっている。従って、経済学批判要綱のノートと比較して、この23冊は、経済学批判―資本に関する章―と題される。

従って、経済学批判要綱、経済学批判―剰余価値学説史、23冊ノート、そして資本論とうステップでマルクスは理論体系的完成にむけて、前進していくのです。

ここをクリックすると、ホームページに戻ります。