定年後に読む資本論
36、「経済学批判」体系プランー「経済学批判要綱」1、滋賀大山田鋭夫著
1857年から58年にかけてマルクスは、猛烈な勢いで研究ノートを作ります。これが現在「経済学批判要綱」と言われる膨大な研究ノートです。その間、ヨーロッパの資本主義は強固に確立されていきます。インド・中国市場の征服、カリフォニア・オーストラリアの金鉱発見、イギリス機械制工業の普及、そして1957年の史上初の世界市場恐慌の大洪水に対し、39歳のマルクスが必死に書き上げたのが、経済学批判要綱でした。1848年の2月革命で「共産党宣言」を書き上げたマルクスは、1857年の恐慌で「経済学批判要綱」を書き上げたのです。要綱はマルクスの経済学批判が体系的に成立したことから、「原資本論」と特徴づけられています。

要綱の中で、中心的な考察対象は、資本についてです。「資本一般」では、「貨幣から資本の形成」から「利潤・利子」に至ります。そして「資本一般」から「資本の一般性」「資本の特殊性」「資本の個別性」が論じられます。

この当時マルクスは、「僕は夜を徹して、気違いのように、経済学研究の取りまとめにかかっている」とエンゲルスに書いています。この貴重な研究ノートが世に出たのは、1953年になってからでした。

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