定年後に読む資本論
35、インド・中国への関心―ジャーナリスト=マルクス、大阪市大、本多健吉著
「ニューヨーク・デェーリー・トリビューン」は20万部の発行部数を誇る進歩的新聞でした。この寄稿を通じてマルクスの目は、ヨーロッパからイギリス資本主義の影響を受けた各国に向けられます。特にカリフォニア金鉱発見には重視します。中国の太平天国の乱、インドのセポイの反乱には、イギリス植民地維持に関して、アジア社会に与える破壊作用、ヨーロッパ世界への逆作用、インド・中国の社会構造の特質について、研究を深めています。

アジア社会の解体、村落協同体世界から私的所有と商品流通世界へ引き摺りこまれること、中国伝統社会の崩壊、しかしマルクスはアジアの反乱を近代的革命と見誤ってはならず、新しい革命は新しい恐慌に続いてのみ起きるというヨーロッパの新しい革命という図式を描いていました。

マルクスは、50年代前半には、旧アジア社会の早期解体を予想しておりましたが、後半では、旧アジア社会解体の困難性、協同体の強固な残存、そして、資本論では「インドでさえも、イギリスにとっては、この共同体の分解工作が徐々にしか進捗しない。直接的な政治的力が役立たない中国ではなお更である。といった事実認識に連なっています。マルクスがアジア社会がヨーロッパと同じ歴史的発展の軌道をたどるかどうか、アジア社会固有な類型的発展を認めたかどうか、といった議論をにちに生み出した。

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