定年後に読む資本論
30、生涯の一転機―亡命、挫折、沈潜、関西大重田晃一著、有斐閣
1849年6月ドイツからパリに来たマルクスは、8月にはロンドンに向かう。エンゲルスもバーデンの会戦に敗北し、ロンドンに到着。こうして革命は惨敗しました。しかしいずれ大規模な第2波が来るとマルクスは展望し、活動を再開しました。1850年、バウワーやエッカリ等との指導権争いで、マルクスはケルン共産主義者同盟に期待をかけましたが、1852年プロイセン国家の弾圧の為、同盟の解散に追い込まれる。

いまや革命の敗北と同盟の解体という思いがけない仕方で、マルクスは弾きとばされました。しかしそういった深い挫折の中で、次々とかっての同士達もマルクスの元を去っていきました。

そうした挫折と孤立と失意の日々にあっても、「しかし革命はまた、恐慌が確実であるように確実である」という確信だけは微動だにせず、いずれ再来する革命の日に備えて、マルクスは再び研究の世界に沈潜していきます。

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