定年後に読む資本論
26義人同盟から共産主義者同盟へー革命戦略の推移、一橋大良知力著、有斐閣
1847年ドイツは一触即発の状況。当面ブルジョアジーとの共闘をどう位置づけるか、敵か味方かが意見が分かれるとこでした。共産主義者同盟は規約草案と綱領草案を、マルクスとエンゲルスに委託、2月革命と同時に発表されたのが、「共産党宣言」でした。当時真性社会主義者は、ドイツを絶対君主制から近代的代議国家へ移行させようとしてブルジョアジーを敵と位置づけていたのです。エンゲルスはこれに反対、今はプロレタリアートとブルジョアジーは対立すべきではない。ドイツの現状は労働者階級すら小市民的ではないかと。

マルクスは言います。革命は社会革命の課題を背負うが、さしあたっては政治革命の形態をとらざるを得ない。すなわち生産様式の廃止が政治支配の打倒であるという考え。

マルクスとエンゲルスは、プロレタリアート革命が遂行されるには、予めブルジョア的生産様式が普遍化して、ブルジョアジーの政治的支配が確立されていなければならないと。

すなわち経済的諸条件が成熟していあない限りプロレタリア革命は一時的なものに終ると。ドイツはなを中世的、封建的諸関係の尻尾をひきずっているのに、頭の方では近代的対立が生じている。

エンゲルスの「共産主義の原理」では、当時のエンゲルスが到達していた理論水準を反映し、プロレタリアート革命は今や世界的な同時革命であらざるを得ないと主張しています。この実現のためには、民主主義的国家制度を打ち建て、それを通して、プロレタリアの政治的支配を打ち建てるということ。

現在のドイツでは、共産主義者はブルジョアが出来るだけ早く政権を握れるように援助して、そのうえで出来るだけ早くブルジョアを打倒するという2段階連続革命的発想が「原理」にみられる。

世界同時革命論と特殊ドイツ革命論とをどう統一的にとらえるかが、3月革命前におけるマルクスとエンゲルスの最大の関心だったのです。

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