定年後に読む資本論
25ブルードン批判―哲学の貧困、東北大服部文男著、有斐閣
パリ時代、マルクスとブルードンは知り合います。真正社会主義者グリューンを批判した「ドイツ・イデオロギー」以後、ブリューンはブルードンに近づきます。マルクスはブルードンに共産主義通信委員会に協力するよう要請しますが、ブルードンは断ってきます。

その頃ブルードンは「所有とは何か」に続いて「貧困の哲学」を執筆します。マルクスはこの書の批判として、「哲学の貧困」を書きます。この書で、マルクスは、人間の歴史を動かしているのは生産諸力と生産関係であるが、しかしブルードンは観念の中で敵対的関係を調和させていると批判します。

「哲学の貧困」、第1章では、リカードの労働価値説に対するブルードンの曲解が、商品、貨幣、資本について暴露され、第2章では、ヘーゲルの弁証法に対するブルードンの無理解が、分業と機械、競争と独占、土地所有、労働者の団結にそくして批判されています。

ブルードンは、小ブルジョア的イデオローグに過ぎないとマルクスは断じます。

この段階で、マルクスは、リカードの理論に依拠しながらも、リカードの経済学は、ブルジョア的生産関係を永久的なカテゴリーとするブルジョア的なものであると断言しています。

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