定年後に読む資本論
24労働運動の渦中へー認識と組織の結合、一ツ橋大良知力著、有斐閣
パリからブリュッセルへ。この時マルクスの組織活動が始まります。ルーゲ批判を開始した「フォアベルツ紙」の急進性故、マルクスはプロイセンより政治的容疑者として逮捕状が出て、祖国を失います。マルクスとエンゲルスが最初に発足した組織は共産主義通信委員会でした。マルクスはここでバイトリング批判を開始します。

ドイツの労働運動を代表して、手工業労働者を代表とするバイトリングは、来るべき革命は社会革命でなければならないと主張しますが、具体的に展開していく道筋に特殊性の論理がありません。結局は絶望的な一揆主義に走るバイトリングをマルクスは、もっとドイツの特殊な歴史的条件を分析して、社会革命を実現する具体的な見取り図を描かねばならないと批判します。マルクスは一揆主義的な陰謀団体ではなく、民主集中的な党を組織せねばならないと主張します。

この時期、ドイツには、ブランキストグループの義人同盟、フォイエルバッハの哲学的人間学を教義とした真正社会主義の2つの流れがありました。

革命はもっぱらラディカルで全面的な革命として構想されます。こうした考えの根をマルクスは「聖家族」や「ドイツ・イデオロギー」で批判します。ロンドンの義人同盟の中から、マルクスとエンゲルスと手を握る共産主義者同盟が生まれてきます。

ここをクリックすると、ホームページに戻ります。