定年後に学ぶ資本論
フランス革命と産業革命―生誕前後のヨーロッパ、一橋大富沢賢治著、有斐閣
マルクス生誕前後の30年。ナポレオン戦争によるフランス革命のヨーロッパ化:政治革命、イギリスにおける産業革命のヨーロッパ化:経済革命、ルネッサンスと宗教革命とを先駆とする封建思想に対する闘争こそが思想革命。こうして、政治革命、経済革命、思想革命の渦中にマルクスは生誕した。

マルクス生誕のプロシャ・ライン州。神聖ローマ帝国構成員、後進的農業国プロイセンの中にあり、先進的な州。スランス併合時に経済的、政治的諸改革をなしとげ、ツンフト廃止、都市の代議制と近代的な民法典、ナポレオン敗北とウィーン会議の結果、プロイセンに併合。ドイツ関税同盟による急速な経済発展、1835年ドイツ最初の鉄道設置、急速な労働者階級と資本家階級の成長。

1840年立憲的自由を要求して政府批判、ブルジョア、カンプハウゼンとハンゼマンによるライン新聞発行。マルクス主筆。

ドイツ思想家にはフランス啓蒙思想の哲学的影響大。独断的宗教と闘い、人間の理性の価値を強調したのは、ドイツ哲学カント。フィヒテは客観的世界の存在原理を人間精神の創造力のうちにみだすことによって、神への依存状態から人間精神を解放しようと試みる。シェリングも自然哲学において、物質から人間精神にいたる自然の全段階を絶対我の活動をつうじてみちびきだすことによって、精神の優位性を強調。超越的存在を拒否し、人間理性を世界の中心にすえようとするドイツ観念論哲学の完成はヘーゲルでした。

資本論の生成史を探ることは、近代革命の道程を明らかにすること。思想革命は人間中心の思想を生み出したが、マルクス主義もヒューマズムを基礎としている。

政治革命は民主主義を生み出したが、マルクス主義は民主主義から出発している。経済革命は生産の社会化と科学の進歩を生み出しましたが、マルクス主義も生産の社会化と科学の進歩を基礎にしている。

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