定年後の読書ノート
現代帝国主義研究(2)再読。工藤 晃著、新日本出版
はじめにー現代の帝国主義の新しい特徴をとらえる視点

2つの視点が重要。

@帝国主義の崩壊が始ったことと結びついてあらわれたもの。植民地体制が世界的に崩壊したこと。社会主義をめざす国々があること。アメリカをのぞく旧体制が弱体化したこと。A資本主義の膨張が発展途上国にも急速な資本主義的発展があらわれたこと、生産と資本の集積のいっそうの高度化、生産の社会化が進展したこと。

第1章 新植民地主義

多くの発展途上国の、帝国主義・独占資本主義国への従属の関係は、搾取が続いている。植民地なき帝国主義といわれるような今日、新たな帝国主義的支配の方法は、資本輸出の実際の役割に注目する必要がある。発展途上国の成長率は高くなっているが、所得ギャップは拡大している。

アメリカの対外援助政策の特徴

  1. アメリカ主導の軍事同盟の世界的な網野目の中に組み入れる。
  2. 軍事援助、それと一体の経済援助
  3. その経済援助を、アメリカ独占資本の経済的進出を受入れさせるために利用

Cアメリカが支配力を行使する多国籍銀行をアメリカの政策目的達成の手段として使う(日本のODAはアメリカ対外援助を補完)

アメリカは何故経済援助を行なうか、

政治的動機 @現地の軍事体制の支援A軍事基地に対する権益B政府の安定化Cアラブ諸国の分断、

経済的動機 @援助の条件に投資保証協定締結 A経済改革の義務づけ

ODAの方向性 アメリカー徹底した戦略的安全保障目的型 日本とドイツーアメリカ戦略補完型 フランス英国―旧植民地中心型 大戦後アメリカの石油戦略中心はサウジアラビア。北欧諸国のODAは対GNP比率は高く、贈与、無償援助である。 IMF・世銀もアメリカの対外政策と整合性を合わせている。 IMFは 破産判事と融資機関をあわせもって、機能する。 IMFコンディショナリー 為替切下げ、財政赤字削減、金融引き締め等 勤労者負担大 マクロ経済政策。

アメリカは、自分の金を出さず、IMFや日本に負担を押し付け、IMFの条件の中に対外解放的要素を大きくいれさせ、アジアの危機をアメリア独占資本のアジア支配強化のチャンスとしつつある。

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