日韓共同制作ドラマ  「赤と黒」全17巻  
 
2011年9月6日から15日までBSプレミアムで放映



製作 イ・ドヨン  キム・ジェウン  キム・ソンヒ 

俳優 シム・ゴヌク = ギム・ナムギル    ムン・ジェンク= ハン・ガイン    ホン・テソン = キム・ジュウノ    ホン・テラ = オ・ヨンス    ホン・モネ = チョン・ソンミ    シン夫人 = キム・ヘオク


時代は現代韓国ソウル。巨大財閥ヘシングループに挑戦を挑む謎の男、シム・ゴヌク。ある日突然上空から豪華ヨットに飛び降りてきた美貌の青年シム・ゴヌク。「赤と黒」復讐劇開幕。底辺に生きる青年が、富裕一家へ正面から戦いを挑む。20年前、俺を家族から追い落とし、奴等はぬくぬくと今を楽しんでいる。俺は奴等を崩壊させてやる。例え、その為に自分が破滅してもかまうものか。憎しみは、男を強くし女達をとりこにし、野望を達していく。しかし・・・。というストーリだが、17話すべてが、興奮の連続で、毎夜深夜までTVの前に釘付けとなる。録画したDVDは全巻3回も、繰り返し再生して、ストーリを追う。世に言う韓流オタクになってしまった。同じ頃、フジTV前には、韓流氾濫に憤怒した大衆3500人が詰めかけ、韓流ブームのすごさが注目されている。正直、韓流ドラマにこれほどまでにはまってしまった自分自身に苦笑している。


小倉紀蔵氏の講談社現代新書「韓国は一個の哲学である」こそが、このTVドラマを一番正確に見抜いていると思う。


小倉氏曰く。

韓国人には(ハン)という情がある。漢字では「恨」、これは単なる恨みではなく、そこには憧れの裏うちがある。(ハン)とは(ニム)に上昇したいというあくなきあこがれなのだ。小倉氏は東大独文、電通を経てソウル大学で韓国哲学を学んだだけに、実に韓国の哲学を正確に把握している。


(ハン)には、相手を恨み、憎むという心の動きもたしかにある。しかしそれは相手から離れ、相手を消そうとする(分離)の情動ではない。(ハン)とは、(理)とひとつになろうとする(合一)の心の動きであり、同時にそれが不可能だという嘆きなのだ。


韓国人の情の世界は豊曉で過剰なものである。韓国は、甘っちょろい国では決してない。韓国社会における人の一生とは、(ニム)になろうとする絶え間ない努力と克己の継続である。


(ハン)には、相手を恨み、憎むという心の動きもたしかにある。しかしそれは相手から離れ、相手を消そうとする(分離)の情動ではない。(ハン)とは、(理)とひとつになろうとする(合一)の心の動きであり、それが不可能だという嘆きなのだ。


小倉氏の韓国論は実に確実にこのTVドラマ、韓流を正確に評している。


何故、録画DVDを3回も見続けるか。勿論ストーリー展開の面白さがたまらない。しかし、ドラマに出てくる会話が、実によく理解出きるのだ。英会話の映画、フランス語会話やドイツ語会話の映画では、こんなにも会話がスラスラと理解できない。ところがハングル映画は、言葉が聞けるのだ。だから、ハングル会話習得には、DVDを何度でも聞くのが、一番手ごろなハングル学習機会となる。自分にとって韓流ドラマは一石二鳥なのだ。


スタンダール「赤と黒」、ジュリアン・ソレルをギム・ナルギムは実に上手く演じている。彼は現在兵役中とか。もったいない

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