多田武彦作曲 男声四部合唱曲<直筆>

秩父音頭

多田武彦先生から男声合唱プロジェクトYARO会へ贈っていただいた男声四部合唱曲『秩父音頭』を直筆のままで出版しました。
YARO会では、いずれ初演 の予定です。

 

 

 


 多田武彦先生と男声合唱プロジェクトYARO会とのつながりは、2003年11月に開催した第1回YARO会ジョイントコンサートの合同演奏曲として『富士山』を歌ったのがきっかけで始まりました。

YARO会の演奏を聴かれた多田先生は、その年全国でたくさん演奏された『富士山』の中でも確実に三本指に入ると評価してくださいました。表現力や声の良さに感心されながらも、さらに磨けばもっと良くなるとの思いを強くお持ちになられ、YARO会に対していろいろなアドヴァイスをしていただきました。

そのような中から、「多田武彦合唱講習会」の企画が持ち上がりました。願ってもないことです。しかし、諸事情から企画はなかなか具体化せず、当初の予定よりだいぶ遅れてしまいましたが、紆余曲折を経てようやく2005年2月5日開催に漕ぎつけました。

講習会には、北は北海道から南は九州まで、全国から熱心な男声合唱ファンが集まり、多田先生の薫陶をじかに受けるという素晴らしいひとときが実現しました。多田先生は、受講生の熱心さ、レベルの高さ、そして運営面など多くの点に感銘を受けられ、我われスタッフに対しても過分なお褒めの言葉をいただきました。

 

その後、多田先生より夢のようなお話があり、埼玉県に因んだ男声合唱曲をYARO会にプレゼントしていただけるとのことでした。そして届いた楽譜がこの『秩父音頭』です。

『秩父音頭』は、埼玉県秩父地方に古くから伝わる民謡で、昭和5年、明治神宮遷座10周年祭に「秩父豊年踊り」として奉納され、その後『秩父音頭』と名を変え、以来埼玉の代表的民謡として広く親しまれています。現在では、関東三大民謡の一つとしての地位を築き上げたといわれています。

 

末永く愛唱して参りたいと思います。末筆ながら、多田先生のご好意に心よりお礼申し上げます。

 

2005年6月1日

男声合唱プロジェクトYARO

加藤良一

 

 

加 藤 良 一  2005年917