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   合 唱 祭



                 森 下 智 晴  (男声合唱団 コール・グランツ)    2014年7月25日

 




 日本の普通の(この考え方もどうなのかと思うが)合唱団の多くは地域の連盟に所属しているところが多く、県の合唱祭、もしくは音楽が盛んな市町村であれば、市町村の合唱祭があり、必然的に?!何の疑問?も持たずに参加することになることが多い。

 せっかく発表をさせてくれる場所でもあるし、また簡単な講評もしてくれるので、とてもありがたいというのが後からわかってくる。有名な作曲家の方を招聘することもあるので、いろんな視点からアドバイスも頂ける。

 個人的なことで恐縮だが、私は栃木県の出身で、高校生の時は、県の合唱祭に参加した。これは合唱に限らず、吹奏楽等、器楽も同様であり、中学生の時は、市の音楽祭(吹奏楽部として)に出ていた。大学生時代は神奈川県合唱祭、社会人になると、埼玉県合唱祭、栗橋(イリス)合唱祭、春日部市合唱祭、所沢市合唱祭、東京の合唱団にも所属していたから、東京都合唱祭にも参加している。

 こう改めて振り返ってみると、結構参加している・・・年を取ったということかもしれないが。


 市レベルの合唱祭では独自色が強い。市単位で行うということは、それだけ音楽(合唱・合奏)が盛んな証拠である。栃木・神奈川・埼玉・東京の各都道府県レベルの合唱祭も、運営の仕方がそれぞれ全く異なっている。一長一短あるので、運営全体について、どこが良い、悪いとはなかなか判断できない。それぞれ各都道府県の合唱連盟が行っている為でもあるが、基本は連盟に所属している合唱団のお手伝いによって、成り立っているのはどこの合唱祭も同じである。貴重な歌う場・披露する場を提供してくれていること、お手伝いをしてくれている、各合唱団関係の方々に改めて感謝したい。

 いろんな合唱団の実力を知る機会でもあるし、気に入ったら、その合唱団を聴きにいくということにも繋がる。(もっとも音楽に関して好き嫌いが激しい私にとっては、なかなか聴きに行きたい演奏には巡り合わないが。)

 ここで、埼玉県合唱連盟の活動について、特に男声合唱について触れてみたい。

 埼玉県は、他県に負けない男声合唱活動が盛んな地域の一つである。おとうさんコーラスは、お母さんコーラスに対抗(たぶん?)してできた、最初はビール会社の敷地内で開催されたそうである。それが伝統で第1部は演奏、第2部は飲みながら、歌えや、のものになったそうだ。しかしながら? 発展して、埼玉県関東おとうさんコーラス大会へ・・・。勢いもともとの埼玉県の男声合唱団は参加しづらくなってしまった。そのため、原点に戻って、埼玉県の男声合唱団だけの彩の国男声コーラスフェスティバルを作ってしまった。なんとも埼玉県の男声陣のたくましさを感じる。

 聞くところによると、おとうさんではない若者もいるから、おとうさんコーラス?のネーミングを変えて、学生も参加しやすく?ということが連盟で検討されたとか。

 賛否両論あるかもしれないが、アルコールを飲んで、思いっきり歌うなんて、こんな素晴らしい大会はない。高校生や大学生も出るようになれば、自然とアルコールは禁止になりかねない。周りには多少の迷惑があるかもしれないが(一生懸命お世話してくれる地元の方々等々)、アルコールを飲んで大いに歌う、このようなイベントがあるから男声合唱はやめられない。多少ハーモニーが壊れても・・・この時ばかりは愛嬌で済まされるかも・・・アルコールが回ってそれどころではないかもしれないが。
 かたや、学生も飲めるようになってから、参加できる、そんなイベントがあってもいいと思う。学生も学生でその時しかできないことがたくさんあると思うので。


 お世話になってきた合唱連盟だが、微力ながら、徐々に恩返しをしなければならない年齢に近づいてきたような気もしている。
 好き放題やってきておりながら、子どもの頃のピアノ発表会から始まって、音楽に携わり、外国で歌う機会も頂いた。これを次世代の人に少しでもつなげられたらなあと。とりあえず、正直に言うと、あまり好きではない混声にも積極的に参加&お手伝いをしていくことから始めている。

 いままで(仕事じゃないのに仕事のせいにして)言い訳つけて、欠席してきたことをこの場を借りて、お詫びしますm(_ _)m

 

     




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