ギリシャ本土よりトルコに近いところにあるコス島は、東西40km、南北8km肥沃な平野とその反対に不毛な高地をもつ、人口は約30,500人という小さな島です。
 島の周囲は、長い砂浜とホテル、そして閑静な村が続き、主な産業は観光です。小麦、とうもろこしに加え、ブドウ、アーモンド、イチジク、オリーブといった果物、そしてトマトやレタスなどの野菜が栽培されています。


 コス島は、医学の父と呼ばれるヒポクラテス Hippocrates(紀元前460頃〜377頃)が医業を営み、後進の教育にあたった地でもあります。ヒポクラテスは、医の倫理を述べた「ヒポクラテスの誓い」でも知られています。
 ヒポクラテスは、このコス島で生まれたと伝えられています。
 コス島には、古来よりスズカケノキ Platanus orientalis、別名プラタナスが生い茂り、ヒポクラテスの木とも呼ばれ、各国の医学部や研究所などに移植されています。私が勤めていた茨城県にある製薬会社の研究所横にもこの木を建築時に植えました。日赤株と呼ばれていたと記憶しています。おそらく日赤を経由して広められた株ではないかと思います。
 この木はどんどん大きくなり、すぐに建物の3~4階くらいに達してしまいます。その割には根づきにくいこともあるらしく、枯れてしまったという話も聞きます。

 
コス島にはヒポクラテスを記念し、国際ヒポクラテス財団本拠地とヒポクラテス博物館が作られています。

 また、日本では、その実が楽器の「」に似ているところから、『鈴掛けの木』と名付けられ親しまれています。



              



 
 奥に見えるのは照明付きテニスコート。ここでテニスの基礎を身に付けたか…。


  


                  
                             研究所の4階より見下ろす


      


 
枯れて散る時はバサバサと落ちる。やや風情に欠ける…。




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ヒポクラテスの木

加藤良一   2011年11月24日