市民公開講座
「ひざ・股関節の痛みとその治療方法」
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講師は、関節治療の専門医
泉 亮良先生(さいたま赤十字病院整形外科副部長)
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1998年、東京大学医学部卒業。JR東京総合病院、東京大学医学部付属病院などで人工関節を中心とする手術を多数執刀。2014年4月からさいたま赤十字病院整形外科副部長に。毎週火曜日に中田病院での変形性膝関節症・股関節症の専門外来も担当。人工股関節、人工膝関節を中心に年間600例以上の手術を行っている。
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【講演メモ】
◆変形性股関節症は・・・
・臼蓋形成不全(骨盤の被りが浅く体重をうける面積が狭い)が原因のことが多く、老化や体重で軟骨がすり減り、炎症が起きる
・歩行時の足のつけ根の痛み、腰痛。左右で足の長さが異なり、傾いて歩く。安静にしても痛む
・今は人工関節置換術が最も効果的
・改善するには、股関節周囲の筋力アップ、股関節に負担がかかるので体重を減らす
◆人工股関節置換術は・・・
・保存的治療(手術を行わない治療)の効果が少ない時
・関節専門家が行ない日本では現在年間4万件
・最小侵襲手術MIS(切開する皮膚の長さを小さくする)・筋肉・神経を温存する
・前方進入法(手術時仰向け、股関節の前方を切り筋肉を切らない)・脱臼の心配がない
・素材の進歩で20年以上の耐用年数
・両側同時手術が可能に
・入院期間・3週間程度、リハビリの程度で違う、両側の人は1週間長く
・元気であれば85歳すぎても大丈夫
・筋力ある人は早く治せる
・杖の使い方・良い方の手で持ち、体重(重心)をかける
・リハビリが重要
・手術前検査
・高額療養費制度・入院前に申請しておくとよい
・合併症の予防・血栓、感染症、脱臼。血栓予防に足首の運動、マッサージ
・介護の原因・関節が原因20%位それを減らしたい
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