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月組 宝塚バウホール公演

BurbonStreet Blues
(主演:月船さらら)

観劇日時 2005年7月18日
11時の部


BurbonStreet Blues

正塚 晴彦 作・演出


 梅田芸術劇場公演と同様、こちらも出張の機会にぶつけて観劇。7月の3連休と、大阪出張がいい具合にぶつかってくれて、本当に運がよかった。これから観劇記会が増えそうな月組、見られる機会があるなら見ておこうと思い、バウホールへ行った。

 主演は82期の月船さらら。
 82期は、元々レベルの高い学年だし、OGの紺野まひると同期ということで、個人的な注目度も高い。娘役ファンながら、この学年になると男役にまで注目しているほどだ。月船さららも、そんな注目している男役の一人。それだけに、今回のバウを観劇できたのは嬉しかった。
 初めて主演で観劇したが、出来がとてもいい。不良姿が似合っていたし、内面の葛藤もうまく表現できている。注目に値するだけの出来だった。娘役ファンの僕にしては珍しく、主演の方を中心に追ってしまったほどだ。
 82期のファンとして、これからも頑張ってほしいという思いを感じていた。

 作品は正塚氏による「自分探し」の物語。定番中の定番だが、リアルな正塚テイストを感じられて心地いい。
 今回とてもよかったのが、主人公ジェフと、刑事ジェラルドの関係の描写。言葉に出来ないほどの暖かさが溢れていてよかった。
 演出も結構面白かった。その場には出ない生徒も、舞台の袖の、観客席から見えるところで常に待機している。そして出番が来れば自分のポジションに立つ。稽古場のようでもあるが、そんな雰囲気はない。むしろ、目の前で起きていることの「目撃者」という役割になって、物語の中にリアリティが生まれているような気がした。
 ただ、役の数だけは少ないような気がする。実際のところは、1人1人なにがしかの役割を持っているのだが、ほとんど1場面か2場面くらいで終わってしまうような役。あとは袖に立つか後ろで踊るだけ。若手を見せるための企画だし、出演者も15人だけなのだから、もう少し役の数を増やせなかったのかという気がする。


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