隠れ宝塚のひとりごと

Tickets


 このページは宝塚のチケット関連のコラムであり、チケット売買情報のページではありません。ご了承の上このページをお読み下さい。


 14. 何とか初日確保 花組青年館「冬物語」

 最近すっかり雪系のページというイメージを持たれてしまったが (^^; 、花組の本公演の回数だけは減らしていない。月星宙なら、好みやチケット事情で2回さえ観劇しないこともよくあるが、花組だけは贔屓のいない今でも、本公演の観劇を2回で終わらすことはない。「タンゴ・アルゼンチーノ」/「ザ・レビュー 99」も大劇場と1000daysで合計4回観劇している。
 もっとも、花組の場合は今まで完全に本公演に偏っていて、バウ・あるいは青年館を観劇したことはなかった。日程の都合などで観劇がままならなかったのだ。

 その花組の青年館を観劇する機会がやっとできた。しかも、去年のシェイクスピアシリーズの「冬物語」の再演だ。シェイクスピアシリーズを1作も観劇していない僕としては、願ってもいない機会だった。

 発売日の16日に、朝9時少し前からぴあに並んで、チケットを購入。2月13日(日曜日)の夜なら、10時についても大丈夫なような気がしたが、今回は初日狙いなので早く並んだ。順番は7番目。
 今回はいくつかの要因が重なって順番が回るのが遅く、やっと僕の番になったのが10時7分頃だた。この時点でA席はすでに売り切れになっていた。
 とりあえず、第二希望を頭の中で用意しつつも、B席にしてもらう。だめかなと思ったが、B席はまだ残っていた。迷わず購入。しかし、席は上手で端に近い方だったから、あと少し遅れていたら、B席さえ売り切れていたことは間違いなかろう。

 少し予想が外れた。
 最近の青年館は、多くの作品で初日も千秋楽もかなり買いやすい。去年の場合も初日・千秋楽と土日が完全に売れたのは、正塚作品(「ブエノスアイレスの風」と「CROSSROAD」)だけで、他は席に贅沢を言わなければ、土日も千秋楽も買えた。キャパシティや交通の便といった要素から、青年館は供給過多になりがちなのだが、去年は特にその傾向が強かった。
 そんなわけでかなりのんびり構えてしまったが、もう少し緊張感を持った方がよかったようだ。そうすれば、1階のかなり前の方が取れたこと確実。

 とはいえ、今回はできればこの日と決めていた初日のチケットが何とか手にできたことで、気分はかなりよくなっていた。



 13. 「エリザベート」よりはマシだけど
    宙組「激情」/「ザ・レビュー99」

 宙組1000days、「激情」/「ザ・レビュー99」の並びにはとにかく驚かされた。6時40分頃に日比谷に着いたら、すでにかなりの人数。宙組、そして姿月あさとの人気の高さを改めて実感させられた。並んだ場所は日比谷公園の北側の晴海通り沿い、日比谷交差点と祝田橋交差点のちょうど中間だった。
 推定行列人数、1万人。もしかすると、それを越えていたかもしれない。
 人数の多さゆえか、抽選までの時間は長かった。整理券がやっと配られたのが、7時40分。そして実際に抽選を引けたのが8時40分。
 結果はハズレ。しかし、悔しがっている暇も、腹を立てている暇はない。いつもより抽選を引く時間が遅れたのだから、急いでプレイガイドに並び直さなければならない。
 有楽町駅へ走り、いつも使っているプレイガイドへ移動。今回は3連休に合わせて10月11日の15時半を選ぶ。土日でない休日の方が、比較的売れ具合が遅いので、買いやすかろうと読んだのだ。
 確かにチケットは買えた。しかし、A席はおろかB席も売り切れ、C席ならあるといわれたが、31列の上手だという。舞台は遠いし音響最悪の5500円も払いたくない席。それならD席にしようと思ったが、D席の検索をかけると、現在のC席のキープが解除されるという。僕は仕方なしに31列目で妥協することにした。D席が取れず、しかもD席検索中にC席が売れてしまって、結局1枚たりとも手に入れられなくなってしまう事態だけは避けたかったからである。
 宙組だから仕方ないといえば仕方ないが、大劇場なら3500円の席に5500円を投じるという不本意な結果に、愚痴の一つ二つこぼしたくなる並びとなった。



 12. キャンセル待ちに挑戦

 「とにかくA席で見たい」との一念でやっとの事で手に入れた雪組の3列目のチケット。これを2か月近く大事に暖めてきたけれども、間際になっていきなり大阪出張を入れられてしまった。「いくらビジネスだからって……」と腹が立ったけれども、下請けとして派遣されている身としては、言われたら従う他ない。泣く泣くチケットを手放すことにした。
 不人気の平日18時公演ながら、3列目という好条件のおかげで買い手は見つかった。嬉しいことに、僕と同じ紺野まひるのファンの方だった。
 こうしてチケットの嫁ぎ先は決まったが、やはりA席観劇は諦められず、当日券で何とか手にできぬかと頑張ってみることにした。
 7月24日。朝6時半には部屋を出て1000daysへ向かった。そして7時10分くらいに当日券の列に並ぶ。この日は11時の部が貸切公演で、一般発売は15時半の部のみだが、80枚と豊富な量の当日券が用意されていた。僕の順番は10人目くらいだから、余裕でチケットは買える。
 しかし、今日はただ観劇したいから並んでいるのではない。A席で観劇したいからこんな早くから並んでいるのだ。その80枚が、B席以下ではならないのである。B席以下なら買わないぞと決めながら、3時間近く並んだ。結構長い時間だったが、1000daysの開場準備とかの様子を見ながら待つのは、それほど退屈でもなかった。
 しかし、この日の当日券は、いい席が少なかった。A席は7列目の両端が3枚のみで、僕の前で売り切れた。しかも、B席で最もいい席も15列目のセンター。元からB席は眼中になかったけれども、15列目ということでよけいに買う気が起こらなかった。
 1000daysの場合、当日券の席の場所に満足できなければ、キャンセル待ちを選択できる。僕は迷わずキャンセル待ちを窓口嬢に申し出た。「必ず出るわけではない」との確認に、それでもかまわないと答えてキャンセル待ちの券を受け取り、いったん帰宅した。しかし驚いたのがキャンセル待ちの券の順番。なんと2番だった。10人目くらいの順番なのに。僕よりもはるかに早い時間に並んで、キャンセル待ちを選んだ人がいるということだ。やはり、7列目の両端ということで満足できなかったのであろう。驚きつつも、気持ちは理解できた。
 部屋で一寝入りして、睡眠不足を補い、3時過ぎに1000daysへ。キャンセル券の発売は3時15分。
 発売時間の少し前に、キャンセル待ちの集合がかかった。
 さばきでいい場所が手にできたのであろうか、1番の人は来なくて、僕がキャンセル待ちの先頭になった。願ってもいない展開。残るはA席のチケットが出ることを祈るのみ。
 3時15分にキャンセル券の発売窓口が開く。キャンセル券は13枚。その13枚の中に、1枚だけA席があった。6列センター。誰もが憧れるA席センターだ。キャンセル待ちという博打に出た甲斐があるというもの。
 そこまでしても、A席でまひるちゃんを拝みたい (^^; という僕の思いがうまく天に届いたのであろうか (^^)
 キャンセル待ちを選択してよかったと思いながら、このA席のチケットを購入した。

 そして大好きな紺野まひるを目の前で拝ませていただいたわけだが、その話はこちらをお読みいただくことにする



 11. 連敗地獄脱出。しかし……
    −月組1000days「螺旋のオルフェ」/「ノバ・ボサ・ノバ」(99/07/18)

 今回も日比谷に並びに行った。組を問わず新公を狙うことにしたので、これからは1000daysは全て劇場での並びに加わろうと決めたのである。
 日比谷に着くと、並びの規模が前回の雪組を越えている。行列全体を見回しているわけではないけれども、それでも一瞥して規模の大きさはつかめた。最近の真琴つばさの人気の高さを改めて実感。
 6時45分に最後尾に到着し、並んだ場所は、日比谷公園の北側の晴海通り沿い、日比谷交差点から30メートルほど離れた場所だった。
 整理券を配られたのは7時10分頃で、5400番台。
 整理券を配られてから1時間、列は動かなかった。それから移動を始め、くじを引いたのは8時半頃。
 とりあえず、はずれではなかった。念願の「ご購入整理券」の文字が見える。これで5連敗は免れた。しかし、それにも関わらず僕は「げ」とうめいていた。
 購入整理券に書かれていた文字は、「7月19日(月) 13時30分」。よりによって明日ではないか (;_;) 。これはハズレと同じくらい引きたくないものだった。チケットを買うには、仕事を休まなければならない。しかし、最近は仕事が立て込んでいて、休みを取れる状況ではないのだ。明日でも午前中なら、半欠を取ってしまうけれど、午後ではそれもできない。勤め人としては、まだ20日の方がよかった。発売3日目であるが、祝日であるという大きなメリットがある。
 とはいえ、とりあえず当たりを引いたということは大きい。やっと連敗地獄を脱し、運が自分に向いてきたような気がする。

 ハズレよりはいいではないかと自分を納得させながら、前回と同じプレイガイドへ移動。9時ちょうどの到着で、順番は18番目。
 今回は何が何でもA席というほどではないので、通常通り土日を狙うことにした。しかし、少しでもいい場所が取れるようにと、公演2日目の8月21日の午前11時を申し込んでみた。土日とも貸切公演がないのはこの週だけで、しかも公演が始まったばかりだから、多少は買いやすかろうとの読みがあったからである。
 順番が回ってきたのは10時15分。A席は売り切れで、B席なら取れると返ってきた。B席は当たりはずれが激しいので、とりあえず場所を聞いてみる。18列の上手寄りだった。当たりでもないが、とりあえずハズレでもない。これならばよかろうとOKを出し、とりあえず1回分のチケットを確保した。



 10. A席獲得への執念−雪組1000days「再会」/「ノバ・ボサ・ノバ」(99/05/29)

 久々に日比谷まで並びに行ってきた。花組「SPEAKEASY」/「スナイパー」ではずれを引いてから、並びに嫌気がさして、プレイガイドで買ったり、抽選販売が終わった後に買ったりしていたが、今回はどうしても新人公演を見たいということと、1回はA席で見たいという理由で並びに加わった。並んだって日曜日の午前中の当たりを引かねば新人公演など買えないのだけれども、A席ならばプレイガイドよりも買いやすいはずのもくろみがあった。
 5時に起きて5時45分に部屋を出る。そして京浜東北線で有楽町へ。
 6時40分頃、一般ファンの行列の最後尾へ。日比谷三井ビルの日比谷シャンテ側を先頭とする列は、晴海通りを経由して、日比谷公演の脇にまですでに達している。僕は晴海通りと日比谷通りの交差点から100メートルくらいの場所(ちょうど道路の向かい側がさくら銀行)に並んでいた。最終的人数……不明。というのも一般ファンの行列はともかく、「会」の行列が見えなかったため、規模をはかるのが不可能だったのだ。しかし、はずれがかなり入りそうなことは予想がつく。何しろ手渡された整理券の番号が4500台だ。
 7時過ぎにネットで知り合った宝塚ファンの人を見かけたので、声をかける。あの人は昨日、別の掲示板に「会」の手伝いらしきことを書いていたが……。聞いてみると、やはり「会」の並びだが、場所に迷っているらしい。しかし、「国会議事堂の見える場所」と行っていたが、そうすると日比谷公園の向こう側の霞ヶ関に「会」は並んでいるのか?日比谷通りからは皇居は見えるが国会議事堂は見えない。
 抽選箱にたどり着いたのは8時。新公ヒロインの紺野まひるへの思いを込めながら(笑)、1枚引く。そして……

 抽選券に書かれていたのは、「おわび」の文字。

もう激怒状態である。1、2度ならまだしも、ここ2年、並ぶ度にはずれである。これに
関する劇団への苦言は、別稿に譲るが、最近のはずれの多さはひどいものがある。
 それにしても、贔屓への思いくらいであたり券なんて引ける訳じゃないのね(笑)

 最近は、宝塚人気も一段落し、さらに東京公演の通年化もあってチケットが買いやすくなっているはずなのだが、並びの時だけは話は別で、旧東京宝塚劇場時代よりも並びの人数が増え、はずれがそれに比例して増えている。実際、最近ははずれたとか、日曜に買えなかったという一般ファンの声を聞く機会が増えている。
 おそらくはチケット購入代行業者が相当数のアルバイトを送っているためであろう。相変わらず「初日・新公・千秋楽」の入手難御三家は健在で、しかもプレミアムの額は鰻登りの一方。だから代行業者は多数のアルバイトを送り込み、入手難チケットの1枚でも多い確保に動いているはず。それでなければ観客減少傾向にありながら、並びだけは規模が拡大し、はずれ券の枚数が増える理由が説明できない。

 さて、仕方がないので、プレイガイドでチケットを買うべく、プレイガイドへ移動。僕が選んだのは、都内某所のチケットぴあコーナー。ただし、少しでも人が少ない場所で買えるように、23区でも都心から離れた場所を選ぶ。
 新公は仕方ないが、せめて1度くらいはA席での観劇はしたい。いや、絶対に1回A席で見てみせる。はずれた分、よけいにA席への執念が生まれた。A席でまひるちゃんを…… (^^;
 そこで、土日の購入は後日回しにして、最近不人気傾向の激しい平日6時公演を買うことにした。土日は次の土曜日に1000daysへ買いに行けばよい。意外と26列のセンターなど、比較的見やすい席が残っているし、運がよければ比較的安いD席も残っていることがある。さすがに前7列のA席と、格安のE席だけは無理であるが。
 朝8時30分、チケットぴあのあるショッピングセンターの前に着く。僕は15人目で、土日A席は無理でも、平日なら何とかなるかもといった雰囲気が感じられた。
 とりあえず、7月27日の6時を選んでみる。特にこの日にした理由はないけれど。
 僕の申込書を見た、前に並んでいた40前後の男の人がが声をかけてきた。同じ日の、同じ時間帯のE席を選んでいる。発売開始まで少し話したが、見かけによらず結構詳しい。同郷ということで、轟悠を応援していると話してくれた。
 10時発売開始。窓口の手際がよく、列はスムーズに動いた。10分ほどで順番が回る。
 「3列○番でいいですか?」と聞いてきた。上手の方だったが、予想以上に前の席が出てきた。5〜7列目かなと思っていたのだが。「よっしゃあ〜〜!!!!」と心の中で叫びながら (^^; 、「そこでいいです」と答える。絶対A席がほしいという執念と、平日狙いへの転換が功を奏して、今までで最も前の席での観劇ができることになった。ちなみに、今までで最も前で見たのは、大劇場16列目、1000days5列目、青年館3列目である。
 2時間前の激怒もどこかへ吹っ飛び、表情を緩ませながらの帰宅となった。



 9. わずか数分の戦い−「TCAスペシャル」(99/04/25)

 今年から東西同時開催となったTCAスペシャル。おそらくは1000days会場は、星組生よりも大劇場からの衛星画像中心の構成になるのだろうという予感を感じていたが、せっかくこのイベントが東京でも見られるようになったからと、チケット購入に動いてみた。
 9時過ぎにチケットぴあを取り扱っている店に着いたが、順番は30番目だった。これでは帰るかどうか非常に怪しい。
 今回は宝塚ファンよりも、人気アーティストのライブのチケットを求める客の方が多かった。
 最初は宝塚ファンではなかった。僕もよく知らぬグループのライブのチケットの客。これが4組ほど続いた。名前は忘れたが、結構人気あるようで、かなりのチケットが売り切れになった。しかも、今回は何となく進行が遅い上に、ライブのチケットの客がのあきらめが悪く、「○日だめなら○日、○○会場だめなら○○会場」などとやっていたおかげで、非常に時間を食ってしまった。
 TCAスペシャルのチケットを求める最初の客に順番が回ったのは発売開始から10分ほどたった頃のこと。しかし、この段階ですでにTCAスペシャルのチケットは完売していた。宝塚ファンはここで順番を待たずに撤収。
 続けてPHSからCNにかけてみた。さすがに今回は短期集中決戦だけに、発信制限がかかっていた。何とか11時少し前につながったけれど、その時には完売を告げるテープがむなしく回っているだけだった。

 以下、愚痴を少し(読み飛ばしていただいて構いません(^^;

 今回感じたのは、はたしてこの売り方が妥当かどうかという疑問。
 今回は劇場窓口での販売は一切行わず、プレイガイドに委託しての販売になった。しかも委託先は、ぴあ、CN、ローソン、セゾンと分散していた。しかしこれでは分散しすぎではなかろうか。おそらくは取引上の理由からそうなったのだろうが、これで1つのプレイガイドあたりの配分数が極端に減ったのは明らか。結局、相対的枚数は激減して、よけい買いづらいものになったのではと感じている。
 しかも最近は、代行屋の暗躍が激しいので、ますますプレイガイド経由のチケット入手は一般人にはかなり難かしいものになってしまっている。それこそ徹夜で並ぶとかしなければ、一般人にはなかなかチケットが取れない状況。電話など最悪で、代行屋がコンピュータを使って間断なく連続攻撃を仕掛けるから、普通の回線がよけいつながりにくくなる。
 これで、ただでさえ枚数の少ないTCAスペシャルのチケットに、さらにプレミアムがついたりしていないかと感じた。いくら人気があるからって、キャパシティ2000人の劇場で3回公演するのに、わずか数分で売り切れるのはやはり異常と言わざるを得ない。プレイガイドへの配分が全席数のうち半分程度だとしても、それでももう少しゆっくりしたペースで売れて普通だと思うのだが。

 思い切って劇場窓口での抽選販売に一本化してくれたらよかったのにと感じている。この方法も見た目が公平とはいえ、お世辞にもいい方法とは言えない代物だが、多少はチャンスが広がるような気がする。

 まああまり愚痴を言っても仕方がないので、この程度にしておくが、最後にチケットを買えなかったファンからのお願いを書いておきたい。
 著作権に引っかかるような音楽だけは使わないでほしい。
 せめて後日発売されるビデオでその場の雰囲気を感じ取るのが、チケットを買えなかったファンの残された楽しみである。生の迫力は味わえなくても、せめて最初から最後までの全ての展開を楽しめるような気遣いはしてほしいものである。



 8. 星組「West Side Story」の傾向(99/04/19)

 今回は一つ失敗をしてしまった。1000daysの発売日前日に、大劇場へ行ってしまったこと。おかげで11日の朝は起きられなくて、1000daysはおろかチケットぴあの取扱店にも行けなかった。
 しかし、こういうときに限って絶対押さえておきたい日というものがある。5月29日に、関西在住のこのページの読者が東京に来ているので、一緒に観劇しましょうということになっている。ところが、この日は折しも今年から東西同時開催となった「TCAスペシャル」の開催日。本公演は1回しかないし、「TCAスペシャル」とセットで見たい人で他の土曜日よりも売れ行きが良さそうな気配が感じられる。
 とりあえず、電話予約作戦に出てみた。電話予約で以外と使えるのがPHS。携帯電話に押されて加入台数が少ないおかげで、以外と簡単にNTTの発信制限を抜けられる。これでぴあにかけてみた所、10時45分につながった。しかし、5月29日はすでに割り当て分をすべて売り切っていた。そこで今度はCNプレイガイドにかけてみた。こちらがつながったのが11時。聞いてみると、C席でよければあるということなので、これを2枚押さえた。やはり大手プレイガイドより、CNのようなややマイナーな所の方が取りやすいようだ。

 その後、土曜日に「夜明けの序曲」を1000daysへ見に行ったついでに、「West Side Story」の劇場窓口での売れ具合を見てみる。
 今回は土日と平日の売れ具合の差が激しい。朝の段階で、土日は全席完売の日が結構あった一方、平日はA席のみ完売という日がかなりあった。過度に土日に偏った売れ具合を見せている。この日の夕方には土日が完売した。その一方で、平日はA、E席は完売しているけど、千秋楽直前以外はD席まで残っている日が多い。この公演は、土日の貸切が多く、土日が買いづらいという事情も見受けられるが、それでもかなりの売れ具合の差が感じられた。



 7. 花組「夜明けの序曲」発売日(99/03/01)

 あれだけいた「花組ファン」はどこへ行ったのだろうか……。2月28日、花組「夜明けの序曲」のチケットを買いにチケットぴあへ行ってみたけれど、状況は非常に寒かった。
 9時20分頃に着いて、順番は23番。希望日は5月9日の3時半にしておく。特にイベントがあるわけではないが、前楽を狙ってみた。
 10時から始まったチケット発券、いつもなら大半が宝塚ファンのはず。しかし、今回は宝塚ファンの方が少数派で、某人気アーティストのライブのチケットを買う人の方が多かった。結局、僕の前に、宝塚のチケットを買った人は5〜6人だったであろうか。
 しかも、誰一人「この日は全て完売しました」と言われることがない。それどころか、発売開始後10分たっても、ほとんどの人が結構いい場所のチケットを手にしている。4月29日(みどりの日)の8列40番台とか……。すでに1000daysの座席配置が頭に入っている (^^; 僕は、あの場所がまだ買えるのかと驚いていた。ちなみに、「SPEAKEASY」の時は初日、前楽、大楽以外でも売り切れが出ていて、前半の平日でもなければセンターなど売り切れであった。
 僕の順番が回ってきたのは、10時15分頃であっただろうか。途中で何人か抜けたのか、結構早かった。いくら何でもこの時間に前楽は……と思ったが、あっさりと確保することができた。ただし、C席24列、上手の端ではあるが。
 チケットの売れ具合からも、今回の公演の人気の低さがうかがえた。事実、1000daysの方でも並んだ人数はかなり少なかったという話をネット内で見かけたし。確かに、真矢みきが抜けた花組で、大不評の植田作品が上演されるとなれば、ファンも引くとは思うけれども、あまりにも寒すぎる。これでは「日没の序曲」になってしまう。
 「SPEAKEASY」ほどに売れすぎるのも非常に困るけれど、今回の状況は花ファンとして非常に残念なものを感じている。



 6. 狂想曲「宙組エリザベート」(99/01/14)

 今や「エリザベート」は宝塚においてもっとも集客力のある作品となっている。過去2回の雪組、星組の大ヒットを受け、再び上演された宙組版も大好評。昨年の暮れの段階から早くも東京公演のチケット不足を危惧する声が挙がっていた。いくらチケット高騰で、客離れの激しい1000daysでも、今回ばかりは違うであろうという予想がなされていた。
 僕もこの作品には星組版を見て以来惚れ込んでいたし、姿月あさと演ずるトートへの興味からぜひとも見たいと思っていた。
 この宙組「エリザベート」のチケット発売は1月10日。今回は1枚は前売りで確保した方がよかろうと、プレイガイドに並ぶことにした。

 今回は相当な人気を予想したので、8時過ぎには地元の某デパートに並んだ。この段階で僕が10人目だった。申込書が配られたのが9時半で、何を血迷ったか初日を選んでみた。そして、だめな場合として3月6日の11時を決めておく。
 朝10時、発売開始。この段階で行列は40〜50人に膨れ上がっていた。
 この段階で早くも僕は不愉快にもなっていた。まずチケットぴあコーナーの手際の悪さ。端末操作はのんびりしているし、帰ってきた検索結果を確認するのに別の人を通してやっていたりする。客の方は1分1秒を争う争奪戦を展開しているのに。そしてここのおばさんの態度がなっていない。行列にずいぶんと不愉快そうな表情を見ているし、客への言葉遣いがつっけんどん。何度怒鳴りたくなっただろうか。
 向こうがのんびりしている間に、チケットはどんどんなくなっていった。初日、新人公演、千秋楽はおろか、普通の土日(しかも4回とも貸切公演がないとき)まで売り切れ続出になっている。いくら何でも早すぎはしないか。あの真矢みきのサヨナラ公演の時だって、10時半で何とか土日が買えたのに。
 その売り切れという返事に、前の方のおばさんがのんびりと考えている。それでは……と、手元の日程表を見て、考えてから次の希望日を出している。「早くしろ!」と言いたいのをこらえる。そうしている間に、第2希望に予定していた3月6日が売り切れてしまった。
 僕の順番が回ったときには当然ながら初日は売り切れなので、別の日にしてもらうことにした。すでに3月6日はだめなので、2月13日にしてみる。この日は最初の土曜日だから、いくら何でも残っているだろうという考えだった。ところが、この2月13日も、11時、3時半ともにすでに完売だという。初日直後の土曜ですらだめなら、すでに土日完売であろう。
 早くも撤収を決定。電話作戦に切り替えた。比較的早く自動応答につながったものの、こちらも土日完売。いくつかプレイガイドを切り替えようとしたが、都合で電話のできない時間になってしまった。
 結局、宙組「エリザベート」のチケットは入手できなかった。今日から1000daysの一般売りが始まるが、仕事やムラ行きで、1000daysに行く時間がない。
 残された手段は当日券のみ。今回は完敗である。



 5. 東京のチケットが買いやすくなった(98/10/21)

 東京公演のチケットが、急に手に入りやすくなった。
 昨日(12月20日)、雪組公演を見に1000daysへ行った折に月組「黒い瞳」/「ル・ボレロ・ルージュ」のチケット発売状況を見てみると、空席のある日が結構目につく。土日でもまだ買える日が何日かある。まだ今回の月組のチケットは買っていなかったので、これはちょうどいい機会と、1月30日11時のC席を購入した。
 こんな具合にチケットの買える公演がこのところ非常に増えている。現在行われている雪組の「浅茅が宿」/「ラヴィール」も初日過ぎてもチケットが売れ残っていたし、日本青年館のバウ作品は土日でも空席が出るようになった。

 色々な分析ができるかもしれないが、原因の1つにチケット代金の高騰が挙げられるではないだろうか。
 旧東京宝塚劇場では、6800円のA席以外はかなり安い料金で提供されていた。1100円という破格値が魅力のD席は500席近く用意され、リピーターの強力な味方になっていた。
 ところが、現在のTAKARAZUKA 1000days劇場では、3500円のD席、2000円のE席が用意されているものの、それぞれ60席、42席と非常に少ないため、まず買うことができない。格安でしかも枚数の少ないD・E席は、前7列だけのA席に匹敵する人気チケットである。何度も通うとなると、どうしても7000円のB席か5500円のC席を選ばざるを得ない。1万円を超えるS席が大半を占める浜松町の四季劇場よりはましではあるけれども、今まで1回あたり1100円〜3800円で済んでいたのが5500円か7000円になるというのではつらいことこの上ない。
 僕も最初は「東京公演通年化だ\(^o^)/」と喜んでいたが、チケット代の高騰は一気に財布を直撃。そろそろ観劇回数を減らすことも考えざるを得なくなってきた。
 旧東京宝塚劇場とのチケット代の差が多すぎて、ファンが通いきれなくなり、チケットが余るようになった。折しも大不況の時代。こんな時代にに、あれほどの値上げをされてしまってはたまったものではない。他にもいくつか理由は考え得るけど、これが最近の最近のチケット事情の変化の理由の1つになっているはずである。
 阪急電鉄も少しでも安い料金で見てもらえるようにと苦心したらしいけれど、もう少し緩やかな値上げに押さえて置いてほしかったものだ。



 4. 星組1000daysのチケット事情(98/10/31)

 10月31日、1000daysで僕は我が目を疑った。この日は午後3時の部が貸し切り公演で一般発売は1回しかないというのに、10時半になってもまだ、係員が「当日券があります」と拡声器で案内している。おそらくは大口の戻りがあったのであろうが、1回分の発売しかない割には、売れ行きが悪いような気がする。
 そんな状況だからさばきで売れるわけがなく、十数人が扇のようにチケットを広げて地下鉄出口の脇に佇んでいる。定価のさばきですら売れなければ、もはやダフ屋の出番などないから、いつも不快感を振りまいているあの男も見かけない。
 とてもながらトップスターのサヨナラ公演には見えない。
 これが真矢みきのときは大変だった。当日券は2回分の発売がある日でも、10時に並んでぎりぎり買えるか買えないかという状況だった。誰かが1枚チケットを出せば、壮絶な争奪戦が展開された。
 このような差の原因はもう明らかだ。脚本の差だ。星組の方はあまりに脚本がひどすぎる。確かにショーは最高の出来だが、ショーのために「皇帝」を見るのは苦行に他ならない。僕も「ヘミングウェイ・レビュー」は見たいが、「皇帝」を見てまでという気にはなれない。
 花と星を比較して、脚本が観客動員数を左右する大きな要因だということを、劇団は知ってほしいものである。



 3. 星組「ヘミングウェイ・レヴュー」(98/09/20)

 あえて表題はショーの方のみにしておく…… (^^;
 花組星組と続くトップスターサヨナラ公演。花組に続き並びの方は壮絶だったらしい。真矢みきとともに阪神大震災以降の宝塚を支えてきた麻路さきのサヨナラであるから、それも頷ける話である。
 この公演は、芝居の方が植田理事長の脚本ということで、ちょっとためらったが、それでもチケット入手に動いた。何しろ麻路さきは退団後は芸能界入りせずに普通の人になってしまう。もう舞台でも銀幕やテレビでも見られないともなれば、サヨナラ公演は一度は見ておきたい。それに、「ヘミングウェイ・レビュー」はかなり好評らしいので、こちらを見てみたかったし。

 今回は並びには参加せず、プレイガイドの店頭で買う作戦に出た。今回はいい席のチケットをできるだけ押さえるよりも、どこでもいいから1枚確実に確保しておきたかったので、先着順のプレイガイドを選んだ。
 朝9時20分、東京郊外の某市某駅前の9時から開いている本屋に入り、店内にあるチケットぴあのコーナーに申込書を出しておく。申込書には整理番号が振られていたがこの番号が23だった。希望日時は11月14日3時半。申込書を出してしまえばあとはしばらく暇なので、喫茶店で時間をつぶす。
 10時近くに戻ってみると30人ほどが集まっていた。この日は奥田民生のライブハウスツアーの店頭発売もあり、集まっている人の半分は奥田民生ファンだった。そして残りの半分が宝塚ファン。他のチケットを求めに来た人もいたが、ごく少数だった。
 奥田民生は渋谷のものと川崎のものがあったが、5分で完売。半分がすごすごと引き上げ、僕の順番は一気に繰り上がった。
 これは後日談になるが、知り合いに奥田民生のファンがいるので、奥田民生ファン側の9月6日の戦況を聞いた。奥田民生の方は極度に発売枚数が少ないので、前日から徹夜で並んで一番を確保しようとしたという。しかし、都内の大半のプレイガイドはすでに宝塚ファンや宝塚のチケット狙いのダフ屋が準備していて、一番に並ぶことができなかった。そこで、都内を諦めて埼玉へ移動して、一番に並べるところを確保したとのこと。彼は宝塚ファンのチケット確保への情熱に驚いていた。
 さて、宝塚ファンの方ものんびりとはしていられない。前楽・千秋楽は当然すぐ売り切れだが、他の土日もどんどんと売り切れていった。最初は日曜のB席センターが結構あったが、10分とたたないうちに中盤から終盤にかけての土日でも売り切れの日が出てきた。15分ほどで僕の番が回ってきたが、申込書に書いてあった11月14日は売り切れていた。そこで手元に用意しておいた公演チラシを見て替わりの日を頼む。とりあえず予定のない10月31日の11時のものにする。こちらはB席があったが、完全に壁際だった。ちょっと考えたが、贅沢言ってもこれ以上の席は見つからない可能性もあるし、あれこれ言ってしまうと後ろに並んでいる人に迷惑がかかるのでそこに決定した。
 とりあえず、どこでもいいから1回分取れればいいというのなら、1000daysで並ぶよりもプレイガイドの方がよいのかもしれない。7時前に並んではずれくじを引く悲惨さを考えれば……。


 2. 1000daysと当日券(98/09/15)

 楽関係は仕方ないにしても、せめて1回でも多く観劇して1つでも多くの思い出を残したい。そんな思いで週末の度に1000daysに通っている。すでに「SPEAKEASY」/「スナイパー」の観劇回数は、東京だけで4回になった。並びにはずれた上に、前売りチケット完売後に退団発表されたものだから、チケットは1回分しか確保できていない。
 そんな状況だけに、頼りは当日券かさばきのみ。
 東京公演が1000daysに移ってから、当日券がある程度用意されるようになった。団体等のキャンセル分の戻りが主な出所であるが、枚数は豊富で、毎回50〜80枚くらいは出る。旧東京宝塚劇場の立見券より枚数が少ないし、安いD・E席が出ることはまずないため、最低でも5500円の出費というのが痛いが、それでもどうしても見たいというファンの気持ちに応えてくれているのが嬉しい。
 真矢みきのサヨナラということで、さばきの枚数も少ないため、4回のうち2回はこの当日券で見た。
 最初に使ったのは8月23日。2日目だったので、当日券発売開始時刻の10時に並んでも、11時からの部のチケットが楽に取れた。僕は50番目くらいに並んでいたが、B席はセンターでないが16番目というまずまずの場所があり、C席は26〜28列あたりのセンターが残っていた。
 次に9月13日。公演も中盤にさしかかってきたので、行列も長くなっていた。11時の部は9時には並ばなければ厳しそうな状況。3時半の列もかなり長くて、並ぶときに行列整理のアルバイトから買えない場合もあるけれどもいいかと聞かれた。買えない可能性は承知していると返事して並んだが、結局難なく買えたどころか、僕が買った時点でも10席くらいの残りがあった。もっとも、いい席で見たいとキャンセル待ちに切り替えた人もいるので、全員が買っていたら最後の1枚ぎりぎりだったかもしれない。残っていた席は、B席が7扉そば、C席が後方のセンターブと両側ブロック若干枚。早く並べばB席センターもあったようである。



 1. 真矢みき、千ほさちサヨナラショー(98/09/15)

 何とか花組1000daysの前楽が手に入らぬか。
 一応、チケット発売日には前楽を獲得しようと動いてみた。しかし、並びではずれを引くわ、電話はつながらないわ、プレイガイドもあっという間に売り切れてしまうわで取ることはできなかった。
 まあ真矢みきのサヨナラだから仕方ないかととりあえず諦めることにした。ところが、その後になって突然の千ほさちの退団発表。
 こうなると、前楽どころか大楽まで諦められなくなってくる。大好きだった生徒がわずかの期間に残してくれた数え切れぬほどの思い出を胸に、宝塚最後の姿を瞼に焼き付けたいものである。万難を排してでも、千ほさちのサヨナラショーは見たいものである。

 このサヨナラショーのある千秋楽と前楽が、金券ショップでものすごいことになっている。大楽が2枚38万という話を聞いたし、前楽でさえ10万円単位のプレミアムがついているとか。38万円ともなると、20代後半の僕の現在の給料では買うことはできない。
 不思議と怒りは感じなかった。千ほさちのサヨナラショーに*万円出してもいいかなという思いを感じたりもした。情けない話ではあるけれども、そんな思いを感じずにはいられなくなる。それほど、贔屓の生徒の退団というのは大きい。
 ただ、1〜2千円程度の「お花代」程度ならまだしも、10万単位のプレミアムを実際に払ってしまったら、生活に響くし、後々後悔することにもなりそうだから、プレミアムを払うのはやめようという結論に達した。当日券の抽選に並んでみて、はずれを引いたら素直に諦めることにしよう。



メールはこちらからどうぞ

「隠れ宝塚のひとりごと」目次へ戻る画像なしのページ