隠れ宝塚のひとりごと
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19. 大惨敗(T-T)
花組東宝「野風の笛」/「レヴュー誕生」
このところ東京のチケット事情もちょっと落ち着いたような、そんな観がある。公演によっては、発売日で完売しないケースも出てきた。
もっとも、この原因は明らかに劇団の失政であろう。
トップスター・トップ娘役が3人も1作退団に追い込まれた。また、その影響もあってか、いわゆる「路線」に乗っている生徒が何人もやめてしまった。これで宝塚から気持ちが離れたファンが多いのではないか。
僕自身、紺野まひるの1作退団で、宝塚に対する情熱は一気に薄れた。以前の、「各組とも1回は見ておこう」という気持ちはなくなり、「気が向いた時だけ見ればいいや」という姿勢に変わった。
人によっては、ほとんど宝塚ファンをやめたも同然の人もいる。以前は結構頻繁にメールを交換したりしていたのに、今は音信不通になった絵麻緒ゆうファンの友人がいる。音信不通になる前から、宝塚から離れそうな気配を感じていたが、僕でさえそれを止めることはできなかった。その友人の苦悩がわかるからこそ、それを止めることができなかった。
また、3人の退団劇は、一般マスコミを通して、非宝塚ファンにまで、宝塚への悪い印象を与えてしまったといっていいだろう。
とにかく消極的になってしまった僕だが、花組は唯一、毎公演通おうという気になれる組である。何しろ「永遠の浮気相手」(笑)遠野あすかがいるのだから。
ついでに言えば、もう一つ、今回に限っては見たい理由があった。谷作品だから、間違いなく大劇場と脚本が変わっているはずということ。脚本変更が舞台に与える影響は大きいから、嫌いな演出家とはいえ、両方の舞台で見たかった。
そんなわけで、宝塚友の会の抽選にも久々に積極的にエントリーしてみたが(ここ数か月は抽選を忘れることの方が多かった)、全部外れてしまった。
そして、7月6日の一般発売日。僕は気合いを入れてローソンに行った。
最近の傾向があるから、土日でもB席なら慌てなくても平気だろうと思い、まずは新人公演狙いに走ってしまった。これが失敗の最初だった。
何度トライしても、「混み合っています」のメッセージが出てくるばかり。幸いにも、後ろに人がいなかったので、10分以上粘ることができた。だが、粘ったあげくの結果は完売……(T-T)。
次に初日直後の土日B席に賭けてみた。だが、予想に反してこちらも苦戦。
最後に残っている公演を調べた。全て平日の13時半公演だった……\(ToT)/。
長く粘って申し訳なかったからと、ペットボトルの緑茶を1本買って、ローソンを後にした。
考えてみれば、今回の公演は売れる要素が多い。「エリザベート効果」で、比較的好調な状態の花組。しかも、今回は専科の轟悠の特出もある。去年まで雪組のトップスターだった轟悠だから、理事に就任した今でも固定ファンはかなり多い。花組ファン+轟ファンで、チケットは売れるのだ……。
新人公演を端から諦めて(昔と違って今は完全ビデオ化されるのだから……)、取りやすい日程のチケット確保に走るべきだった。
前売りは当然完売したから、当日券に賭けるしかない。
18. 東京のサヨナラ公演
星組東宝「ガラスの風景」/「バビロン」
相変わらずのチケット不足が続く東京公演。
今回もトップコンビと、人気の高い生徒の退団公演だから、即日完売は約束されたようなもの。
例によって、ローソンでチケットを取ることにした。
ロッピーも、最近は安定性が増してきたような気がする。
以前には、操作中に「このプログラムは不正な処理を行ったので」という、Windows
95/98では、おなじみのあのメッセージが出て、青ざめたこともあったが(幸いなことに受付開始時刻前だったので、被害はなかった(^-^;))、最近はそれも見受けなくなった。
そして、センタービジーではねられる確率もかなり減った。以前は、どんな日程を申し込んでも、10時を回ったとたんに、センタービジーに陥って、申し込みが通るまでに時間がかかったものだ。だが、最近は、初日・新公・千秋楽といった人気公演を避けると、比較的早く申し込みが通ったりする。
バージョンアップを重ねて、プログラムが安定してきたこと。ブロードバンドの普及で、高速回線通信ができるようになったこと。CPUの高速化が進み、センター処理能力が増強されたこと。このあたりが安定性の増した要因だろうか。
今回もそうだった。
とりあえず、1枚押さえられればいいというわけで、最初から2月中のB席と決めた。
トップスターのサヨナラ公演ともなると、まずサヨナラショーつき公演に申し込みが集中し、さらに後半日程の人気が高くなる。
こういう場合、たいてい僕は前半日程を申し込むようにしている。さらに、前方席狙いの集中するS席を避け、最初からB席で申し込む。
作戦は成功。
アクセス集中でレスポンスが悪かったとはいえ、前半日程のB席の申し込みは、一度もはねられることなく通った。10時3分くらいには、申し込みが完了し、10時10分前にはすでにチケットを手にしてローソンから出ていた。
平日でも満席になるような公演なのだから、とりあえず見られればいいというのなら、欲を出さずに競争率の低いところを初めから狙う。これで東京のサヨナラ公演はだいたい入手している。
これで1回はとりあえず見られる。
大劇場で観劇して、かなりいい印象を持った公演なので、楽しみである。
17. お披露目&サヨナラの混乱
雪組大劇場「追憶のバルセロナ」/「ON THE 5th」
今回は初日にこだわった。
贔屓の生徒のトップ娘役のお披露目公演なのだから、どうしても大劇場の初日が見たかった。
チケット一般発売の前日に、退団が発表されても、その思いは変わらなかった。むしろ、一回きりのトップ公演だからこそ、初日を見たいと思ったほどだった。
この初日を押さえるべく、ローソンで奮闘してきた。
9時50分頃からロッピーの端末の前に立ち、10時きっかりに入力開始。そして初日を選択し、枚数を入力。申し込みはうまく行って、名前と電話番号を入力するところまで進んだ。
念願のチケット獲得に喜び、名前と電話番号を入力。ところが……。
あとは、引換券を受け取って、レジに持って行くだけというときに、問題が起こった。
急に、端末の反応が悪くなる。
2分くらい、センターからの応答がない状態が続き、その挙句……。
「混み合っております」の非情なメッセージとともに、処理が中断されて、画面はロッピーのトップ画面に戻ってしまった。
もう一度、最初からやり直しである。
雪組大劇場公演のLコードを入れて、初日の日時を指定。今度も申し込みが通って、名前と電話番号を入力するところまで進めた。しかし、ここで再び反応が悪くなる。そして、引換券を受け取れずに、「混み合っております」で処理が中断されてしまった。
ここで10分経過した。
普段なら、もう初日など取れるまいと諦めるところだが、今回はもう一度初日を試してみることにした。
現在、ローソンチケットは混乱状態にあるはず。その理由は、大楽のチケット申し込みの集中であろう。
絵麻緒ゆう・紺野まひるの退団が正式に発表されたのは、前日のことだ。宝塚友の会の会員先行販売では、サヨナラ公演ではない普通の公演としてチケットが販売された。突然のサヨナラ公演の、大楽チケット入手のチャンスはすでに一般発売のみ。
こういったいきさつで、いつも以上の申し込みが殺到して、ローソンチケットのシステムが混乱に陥った。
引換券の発券になって処理が中断されてしまうのも、間違いなくこの混乱が理由のはず。となれば、まだチケットはそれほど売れている訳でもないはず。サヨナラショーはともかく、初日なら案外まだ行けるのではないか?
そういった読みから、初日のチケットに三度目のトライ。
読みは当たった。三度目の申し込みも通り、名前と電話番号の入力へ進んだ。もし初日のチケットがなくなっていれば、この段階でハネられている。
やはり、混乱状態のおかげで、チケットはゆっくりとしたペースで売られている様子だ。
三度目の正直で、引換券も出てきた。
発売開始から15分ほど過ぎてからのこと。端の方ながら、1階A席が取れた。
16. 東宝チケットバブル
東京公演が異常な事態に陥っている。
7〜8月の宙組「ベルサイユのばら2001」から、来年1〜2月の雪組「愛燃える」/「Rose
Garden」まで、5公演連続でチケットが即日完売した。
確かにチケットが売れる要素が続いていることはわかる。宙組はベルばら。花組はトップスターのサヨナラ公演。月組と星組は新トップコンビのお披露目公演。雪組はトップ娘役の退団と、トップスターの専科入りが重なった公演。5組全て、人気作かイベント公演である。
だが、それにしてもこの所のチケット事情には異常なものを感じる。
あまりにもチケットが売れすぎて、手に入りにくくなりすぎている。
ローソンで、雪組「愛燃える」/「Rose Garden」の東京公演のチケットを取ろうとした。
一応、1回は確保できているが、雪組を1回で済ますことなどできない (^-^;)
というわけで、チケットをせめてもう1回分は取ろうと、ロッピーで頑張ることにした。
発売日の10時。まず初日を取ろうとした。初日でSやSSは無謀だから、B席に狙いを落として申し込む。しかし、2分ほどロッピーが反応しなかった後、「混み合っております」でアウトとなった。2分でアウトなら、もう初日など取れるわけない。狙いを土曜に換える。楽近くだが、大楽でも前楽でもない公演。しかし、これもアウトだった。
最終的に、1枚は取れた。だが、平日6時半公演のB席。
本当は取りたくないチケット。仕事場は千代田区内だから、定時後に東京宝塚劇場に向かうのは難しくない。だが、本当に見られるかどうかは、当日の夕方にならないとわからない。得意先でトラブルが発生したら、観劇どころの騒ぎではなくなってしまう。
しかし、今更土日を入れても、取れるわけがない。観劇直前の、根回しを頑張ることにして、平日のチケットを購入した。
本当に、最近の東京のチケット事情はひどすぎる。
大劇場で、ここまでチケット事情が悪くなるのは、ベルばら程度のもの。現在大劇場で上演中の宙組「カステル・ミラージュ」/「ダンシング・スピリット!」のチケット事情など、関東のファンから見ればうらやましくてたまらない。宙の土日空席ありなど、東京ではあまり考えられない話。
おそらく、今のチケット事情はバブルだと思う。
新劇場効果でチケットが売れるようになった。しかも、宝塚友の会の制度が新しくなり、一般発売に回るチケットの数が減った。そんな状況の中、超人気作の「ベルサイユのばら」が上演された。さらに、トップスター・トップ娘役の入れ替わりがいくつもの組で重なった。
チケットが売れる要素が重なり、それがさらなるチケット不足を呼ぶことになった。
バブルがはじければ、チケット事情は落ち着くことになろう。
さすがに、初日・新公・千秋楽だけは別格だろうが、それ以外の日は、比較的手に入れやすい状況には戻ると思う。
だが、バブルは早くはじけた方がいい。極限まで膨らんだバブルが一気にはじけるとどうなるか。
そろそろ、関東の宝塚ファンの不満は限界近くまで達しているはずだ。こんなにもチケット不足が続いていて。
関東のファンに一気に愛想を尽かされる前に、バブルをはじけさせないと……。
15. 関西の並びに初参加
TCAスペシャル2001「タカラヅカ夢世紀」
「並び」という言葉も、関東では死語になりつつある。
東京宝塚劇場のチケットは、宝塚友の会を使うか、プレイガイドで購入がメインとなり、劇場窓口での販売は残券のみとなった。そして、旧TAKARAZUKA
1000days劇場最後の公演となった昨年の宙組公演を最後に、関東地区のファンはチケット発売日に日比谷に並ぶことはなくなった。
その並びに、久々に参加することになった。
連休を利用して関西に遊びに行った折のこと。大阪在住の友人が、TCAスペシャルのチケット発売日に、大劇場に並ぶというので、僕もお手伝いをすることになった。
朝5時過ぎに、大阪市内のホテルを出て、地下鉄とJRを乗り継いで宝塚へ。そして友人と合流して、宝塚大劇場へ向かう。
大劇場のロビーが、抽選までの待機場所となっていたが、そこへ続く列はゲートを出て花の道まで続いていた。しかも、ゲートから大劇場の建物の中に入るまでが長い。ゲートから直接には中に入らず、一旦武庫川の河原の方に出て、そこで折り返さなければいけなかった。
中に入って、大劇場へ続く通路の途中で整理券を受け取る。番号は3400台後半。
そして大劇場ロビーへ。観劇以外の目的でここへ入るのは初めてのこと。そして階段を上がって、2階ロビーへ誘導され、ここで待機。
待ち時間はかなり長かった。1時間以上並んでいただろうか。友人と話しながらだから、まだよかったが、1人ならかなり持て余しそうだ。
路上でじっと待たなければならなかった以前の東京の並びと違って、大劇場の並びは屋内なので雨風がしのげるのは非常にありがたい。しかし、ロビーにぎっしり人が入るから、蒸し暑いことこの上ない。ウインドブレーカーを脱いでもまだ暑く、シャツの袖をめくったほど。5月の連休の時点でこれだから、真夏は大変そうだ。
列が動くと、すぐに抽選場所に案内された。大劇場の出口で、チケットケースに入れられた抽選券を引く。
チケットケースを開けると、「おことわり」の文字が速攻で目に飛び込んできた。見事にハズレ……
(;_;)
前夜、チケット購入の列に並ぶ夢を見たので、「もしかしたら!!」と期待していたのだが
(^^; そんな夢を見ただけで当たりくじが引けるほど、TCAスペシャルは甘くなかった。
そして、友人も、見事にハズレを引き当てていた。
溜息をつきながら、「モーニングでも食べに行きましょうか」と大劇場を引き揚げる。
旅行鞄の中に、ハズレ券を放り込むと、急に鞄が重くなったような気がする。ハズレくじがもたらした、虚脱感が原因であろう(笑)。
教訓 東西問わず、並びはきついもの(笑)。